目次
大根の冷凍保存方法
ここからは、大根の処理方法別に保存の方法をご紹介していきます。大根を冷凍する時は、基本的に下処理をしてから冷凍します。一通り試してみて、自分に合った方法を探してみてください。
大根をカットして冷凍保存
大根をカットしてから冷凍する方法です。
- 皮を剥く
- ペーパータオルで水気を拭き取る
- 好みの大きさにカットする
- 小分けにしてラップに包む
- 冷凍用の保存袋に入れて冷凍保存する
大根を冷凍するときには皮は剥いておくようにしましょう。冷凍してから剥こうとすると、表面の氷で滑って剥けなかったり、滑った刃先でけがをしてしまったりする可能性があります。指を切ってからでは遅いので、きちんと凍らす前に剥いておくようにしましょう。
余分な水分は取っておくようにしてください。水分が付着したまま凍らせてしまうと、料理に入れた時に水分が溶けて味が薄まってしまいます。また、凍らせたときにも周りの水分が先に凍るため、中の大根が凍るのが遅くなってしまいます。できるだけ早く凍らせた方が、美味しく食べることができるので、水分は取っておくようにしましょう。
カットする時は、使う料理に合わせて切っておくと良いでしょう。何パターンか切っておくと料理ごとに使い分けられるので便利ですね。
また、凍らせる時は小分けにしておくこともおすすめします。小分けにしておくことで解凍時間も短くなりますし、再冷凍させる手間も省くことができます。特に再冷凍すると、大根の味も落ちてしまうのでできるだけ小分けにして冷凍することを心がけましょう。
最後に保存袋に入れて完了です。保存袋の外側には、切り方・保存日・内容を記載しておけばわざわざ覚えていなくてもOKなのでぜひ記載するようにしてください。
保存期間は2週間なので守るようにしましょう。
おろして冷凍保存
大根おろしにして冷凍するという方法もあります。
- 皮を剥く
- おろし金ですりおろす
- ザルに入れて水を切る
- 冷凍用の保存袋に入れる
- 空気を抜いて口を閉める
カットするときと同様に皮を剥きましょう。
その後おろし金で擦ります。おろし金に受け皿が付いていない場合はこの時点で下にザルを置いておくと皿を洗う手間が省けるのでおすすめです。
ザルに入れる時はザルの上にキッチンペーパーを置くようにしましょう。ザルの網目は大根のすりおろしにとっては大きいです。そのまますりおろしていると網目を通り抜けてしまうものもでてきます。もったいないので、キッチンペーパーでキャッチできるようにセットしておいてください。また、ザルに開けたものは上から押したりしないようにしましょう。力を入れて無理に水分を抜こうとすると水分が抜けすぎてしまい、味が悪くなってしまいます。あくまでも自然に水分が抜けるのを待ちましょう。
袋に入れる時は小分けにしましょう。そして、早く冷凍させるためにも平らにして凍らせておくことをおすすめします。
賞味期限は3週間ほどです。
下ごしらえをして保存
下ごしらえをして保存する方法は以下のとおりです。
- 皮を剥く
- 千切りやいちょう切りにする
- 小分けにして冷凍用の保存袋に入れる
- お好みの味に味付けする
- 空気を抜いて口を閉める
下ごしらえをする場合、切り方は千切りやいちょう切りがおすすめです。解凍したらそのまま食べることができるので、忙しいときにもサッと出すことができます。とても楽できちゃうのでぜひそのまま食べられる千切りかいちょう切りを試してみてください。
味付けはドレッシングや、甘酢などを加えると美味しく食べることができます。お漬物代わりに出すこともできます。
空気を抜いて冷凍する時はなるべく平らにして冷凍するようにしてください。均一に冷気が伝わるので、解凍した後も美味しく食べることができますよ。
賞味期限は3週間です。
大根の葉っぱを冷凍
大根の葉っぱも冷凍することができます。少し手順が違うので注意しましょう。
- 細かく刻む
- 塩もみする
- 水気を絞る
- ラップで小分けにする
- 冷凍用の保存袋に入れて冷凍庫に入れる
まずは細かく刻んでください。大根の葉っぱは刻んで使う料理がほとんどですよね。最初にやっておくと後で料理に使う時に時短になるのでおすすめです。
余分な水分を抜くために塩もみをしましょう。この手順をやると解凍した時に美味しくシャキッとした葉っぱを食べることができます。塩もみして水分がでてきたら塩を洗い流してください。
水気を切る時はあまり力を入れすぎないようにしてください。形が崩れて見た目が悪くなってしまいます。
後はラップで1回に使う量に分けて、冷凍用の保存袋に入れて終了です。
賞味期限は1ヶ月と長く楽しむことができます。
大根を冷凍するメリット
大根を冷凍するメリットは以下の3つです。1つずつご紹介していきますね。
煮汁がしみ込みやすくなる
大根は殆どの場合煮込み料理で使いますよね。しかし、大根を煮込み料理に使うとなると結構時間がかかってしまうため「あんまりやりたくないな…」と思う方もいるかも知れませんね。そこで、大根を1回冷凍しておくと細胞壁が壊れるため煮汁が中まで染み込みやすくなります。
早く煮えて時短になる
上記の味が染み込みやすくなる話にも繋がりますが、早く煮えることもメリットの1つと言えます。冷凍していない大根だと、味を染み込ませるために下茹でをする方も多いと思いますが、冷凍した大根はその必要がありません。すでに細胞壁が壊れているので煮汁の浸透が早くなり、煮ている時間も短くすることができます。
弾力が出て食感が変わる
冷凍すると食感も変わってきます。普通の大根だと食感までコントロールするのはとても難しいですよね。柔らかく煮すぎてしまったり、逆に時間が短すぎて固めになってしまったりします。
冷凍した大根を調理する場合、食感は中は柔らかく外はしっかりとした歯ごたえのある大根に仕上げることができます。料理の食感もきちんとこだわりたいという方は冷凍の大根を使ってみてはいかがでしょうか。
失敗しない大根の解凍のコツ
大根の解凍に失敗しないコツをご紹介します。合わせておすすめの調理方法も軽くお伝えしますね。
カットした大根を解凍する場合
冷凍したカット大根は、使う日がもう分かっているようなら前日から冷凍庫の外に出しておいて自然解凍するのがベストです。自然に水分が溶けていくので、食感や味を損なうこと無く解凍することができます。
大根おろしを解凍する場合
冷凍した大根おろしは、使用する日の前日に冷蔵庫に移しておくのがおすすめです。程よい水分量になるので美味しく食べられます。
時間がない時はレンジの解凍キーを使って解凍することもできます。しかし、その場合は加熱しすぎないように注意してください。
おすすめの大根の調理法
カットした大根は、煮物はもちろん炒め物にも利用できます。火を使う料理の場合は、解凍するのが面倒ならそのまま使ってもらっても大丈夫です。
大根おろしはそのまま食べても美味しいですが、煮物などに使っても美味しく食べることができます。自分のお好みの調理法を見つけてみてくださいね。
冷凍した大根を使ったおすすめレシピ
冷凍大根を使ったレシピをいくつかご紹介します。
冷凍大根といかの煮物
材料
- 冷凍大根:200g
- いか:1杯
- こんにゃく:1個
- おろし生姜:小さじ½
- 酒:大さじ1
- 塩麹:大さじ1
- 砂糖:大さじ1
- 醤油:大さじ1
- みりん:大さじ1
- だし汁:1カップ
作り方
- いかの下処理をして一口大に切る
- こんにゃくも一口大に切る
- 鍋にだし汁・調味料・こんにゃく・大根を入れて10〜15分コトコト煮る
- おろし生姜といかを入れて2〜3分煮る
- いかに火が通ったら火を止めて完成
大根と言ったら煮物ですよね。こちらの煮物はすぐにできてしまうので時間がないときでも作れてしまいます。一度冷ましてから温めると味が染み込みやすくなるので試してみてください。
冷凍大根の炒めもの
材料
- 冷凍大根:200g
- 人参:100g
- 豚肉:200g
- 焼肉のタレ:100cc
- 油:小さじ1
作り方
- 自然解凍した大根の水分を絞る
- 人参は短冊切りにする
- フライパンに油を敷く
- 人参を炒める
- 柔らかくなったら豚肉を投入
- 豚肉の色が変わったら大根を入れる
- 火が通ったら焼き肉のタレを入れて混ぜたら完成
自然解凍した大根は炒め物に使うとなると少し水分が多すぎてしまうので炒める前に絞るようにしましょう。大根は煮物のような優しい味付けにも焼き肉のタレのような強い味付けにも両方似合う万能な野菜です。煮物にマンネリ化してきた方はぜひ炒め物に活用してみてください。
冷凍大根レシピは他にもたくさんあります。いろいろ試して自分に合ったレシピを見つけてみてください。
まとめ
今回は大根の冷凍保存の方法についてご紹介しました。
冷凍保存する方法はいくつかあります。自分の使いやすい方法を試してみましょう。また、大根を冷凍するメリットは多数あります。時短になったり、味が染み込みやすくなったりするので、普段あまり料理に時間をかけたくない方は冷凍大根を使ってみると良いでしょう。美味しく解凍するコツは自然解凍です。時間がある場合はできるだけ自然解凍をするようにしましょう。冷凍大根を使ったレシピもたくさんあります。好みの調理法を探すのも楽しいかもしれませんね。
この記事を参考に上手に大根を保存して、美味しく食べましょう。