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海外では日本とは異なる食事マナーに要注意!
海外旅行のために訪れた先で、食事マナーに戸惑うことはありませんか。日本では馴染みのない海外マナーを知らずにNGマナーをやってしまうと、周りから白い目で見られてしまうこともあるでしょう。
国によってマナーが多少異なったり、中には「どうしてそんなマナーが!?」と驚くような作法もあります。これから他国へ行く予定のある方は、その土地の基本的な食事マナーについてあらかじめ調べておくと安心ですよ。
日本とは違う!『海外の珍しい食事マナー』6選
日本人が海外へ行った際、日本では馴染みがない、あるいは全く真逆の価値観を持つ他国の食事マナーに驚愕することは珍しくありません。ここでは海外で見られる珍しい食事マナーについて確認しましょう。
1.出された食事は少しだけ残す(中国)
日本では、出された食事は残さずに食べるのが基本的な礼儀とされています。しかし、中国で出された食事を全て食べ切ってしまうと、「料理が足りていません」という合図になってしまうので、失礼にあたることも。
中国では、出された食事は一口二口程度の量を残すことで、「満足しました」という食事終了の意思表示になります。覚えておきましょう。
2.トッピングチーズの追加注文はマナー違反(イタリア)
イタリアでは、パスタやピザなどの料理がテーブルに並ぶことが多いですよね。しかし、出されたピザやパスタにトッピングチーズを追加でかけたり注文したりすることは、基本的にマナー違反となります。
トッピングチーズを追加注文してしまうと、「シェフの作ったピザ(パスタ)はチーズが足りていません」という侮辱になってしまうというのです。
イタリアでは、シェフが最も適量だと考え抜いた量のチーズをパスタやピザに加えて提供しています。そのため、さらにチーズを追加してしまうと、その厚意を無碍にしてしまうことになるのです。
3.ビールグラスを当てて乾杯は禁止(ハンガリー)
ハンガリーでは、19世紀にオーストリアとの戦争に敗北した際、オーストリア兵たちがビールグラスをお互いにカチンと当てて音を鳴らして祝杯を上げていたことから、現在でもビールグラスを当てて乾杯することは、あまり良く思われません。
レストランなどでビールグラスを当てて乾杯してしまうと、周りから白い目で見られてしまうかもしれません。
4.食事は右手で行う(インド)
インドは仏教の教えにより、左手は不浄であると考えられています。そのため、汚い左手で食べることはマナー違反と見られることも多く、食事は必ず右手で行わなければいけないのだそうです。
また、食事だけでなく、相手と握手する際に左手を差し出す行為もマナー違反になります。必ず右手を差し出して握手してください。
5.食べ物をフォークで口に運んではいけない(タイ)
タイでは、フォークとスプーンが料理に添えて出されることが多く見られますが、実は、スプーンの上に料理を乗せて食べる食べ方が基本のマナーとされています。
フォークは料理をスプーンの上に乗せるために使うカトラリーとして考えられているため、フォークで直接口に料理を運んでしまうと「子どもっぽい」と思われてしまうのだそう。
6.手のひらが見えるように挙手して店員を呼ぶ行為は厳禁(ドイツ)
ドイツでは、レストランをはじめ、公共の場所で手のひらが相手に見えるように挙手する行動は厳禁とされています。これは、ナチスドイツの敬礼の仕方と動きが同じなので、ヒトラーへの忠誠心を表す行動と考えられているためです。
したがって、レストランなどで店員を呼ぶ際は、人差し指を1本だけ立て、大声で呼ぶのではなく、アイコンタクトで店員に合図を送るのがマナーとされています。
旅行先の国における基本的な食事マナーを調べておこう
いかがでしたか。国によって、その土地の思想や宗教上の理由、さらに歴史的な理由などに配慮したマナーが根付いていることは珍しくありません。海外へ旅行する際は、旅行先の国で常識とされている基本的な食事マナーを把握しておきましょう。