目次
きゅうりを1本ずつ保存
一番手軽で後々何にでも使える保存方法です。きゅうりを買ってきたら、まずささっとこの方法で処理しましょう。
表面の水分を拭き取る
きゅうりの表面に水気がついていると、そこからあっという間に傷んでしまいます。買ってきたきゅうりは袋から出し、まずはキッチンペーパーなどで水分を拭いましょう。一手間かけるだけで長持ちするので実践してみてください。
きゅうりを一本ずつキッチンペーパーとラップで包む
キッチンペーパーで包むことによって、水滴が表面に付着するのを防止すると同時に、冷蔵庫等で冷えすぎるのを防ぎます。さらにラップに包むことによって、乾燥により萎びてスカスカになってしまうことも防ぎます。
丸ごときゅうりは立てて保存
野菜は、収穫前の状態で保存すると長持ちすると言われています。きゅうりはへたを上に、ぶら下がるようにして実をつけますね。
保存する際もへたを上に、マグカップや半分に切った牛乳パックを利用して、立てて保存すると長持ちします。横に並べて保存する良いも冷蔵庫の中がスッキリして見えるのも嬉しいですよ。
保存場所は、野菜室か冷暗所
きゅうりは夏野菜。保存には10~15℃の環境が適しています。春から秋までの間に保存する場合は冷えすぎないように野菜室へ。冷蔵庫だと冷え過ぎてしまいます。冬場は涼しい部屋に置いておいてもよいでしょう。
丸ごときゅうりの保存期間は?
きゅうりを丸ごと一本ずつ保存した場合、冷蔵庫では4~5日、常温では1~2日がおいしく食べられる目安です。保存できる期間が長いとはいえ、野菜は早めに食べた方が美味しいので可能な限り早めに食べきってしまいましょう。
きゅうりをカットして保存
酢の物や浅漬けなど、きゅうりの使い道が決まっている場合は、一口大にカットしてから保存すると後々便利です。きゅうりをカットした場合は、カットしない場合と比べて長持ちしないので気をつけてください。
悩んだら切らずにそのまま保存するのをオススメします。カットした場合も、キッチンペーパーで余分な水分を拭き取るのを忘れずに。
断面を空気に触れさせないこと
きゅうりに限らず、カット野菜の断面に空気は大敵です。断面が空気に触れているとそこから野菜が乾燥してしまい水々しさが失われてしまいます。
ラップにしっかり包み、さらに保存袋やタッパーなどの密閉容器にいれるとよいですよ。ラップや保存袋を利用することで野菜が冷えすぎてしまうのを防ぐ目的もあります。
塩もみしてから保存する
スライスしたきゅうりは、塩もみをしてから冷蔵保存するとぐんと長持ちします。サラダや和え物、酢の物の下拵えにもなりますね。使う直前に軽く水洗いして搾り、余分な塩分を落としましょう。
カットきゅうりの保存期間は?
カットしたきゅうりの保存期間は、冷蔵庫でも1~2日です。明日の晩御飯のための下拵え程度に考えて、素早く食べきってしまいましょう。塩もみをしている場合は、1週間程とカットしただけの場合より長持ちします。食べきれなかったきゅうりなどを塩もみして保存するのも良いですよ。
きゅうりの冷凍保存と解凍方法
安売りしていたらどうしても買いだめしておきたいきゅうり。そんな時は冷凍保存を利用するのがオススメです。きゅうりは水分が多いので冷凍保存をすると水っぽくなりそうなイメージですが、むしろ冷凍・解凍することによって程よく水気が抜けてアクセントになりますよ。
冷凍したきゅうりは酢の物やポテトサラダなど、ちょっと一品足したい時に使うのがオススメです。
冷凍保存方法
きゅうりを冷凍保存する場合は、まず薄く輪切りにして塩もみをします。冷凍・解凍しやすくするため、ラップに薄く並べて空気が入らないように包み、保存袋などに重ねて入れましょう。
その際、一回分ずつに小分けすると解凍して使用するときに便利ですよ。金属トレーなどの上に並べて冷凍庫に入れれば、より素早く凍らせることができるため味を美味しく保つことができます。
食べる時には
冷凍きゅうりは、自然解凍して使います。使う前に冷凍庫からきゅうりを取り出して、冷蔵庫や常温で解凍しましょう。すぐに使いたい時は熱湯での解凍も可能です。
熱湯で回答をする場合は、きゅうりをラップから外してからザルに入れ、そこに熱湯をかけて解凍します。解凍したきゅうりには水気が多いので、使う前にキッチンペーパーなどでぎゅっと絞ると美味しく頂けますよ。
冷凍きゅうりの保存期間は?
冷凍したきゅうりは一ヵ月程おいしく食べられます。小分けに冷凍しておくことでまとめ買いしたきゅうりも、少しずつ消費できるのがうれしいですね。
きゅうりをピクルスにして保存
きゅうりのピクルスは意外と簡単に作れてしまいます。水を加えないレシピなら、冷蔵庫で1年以上保存できますが、開封したら1ヵ月程を目安に食べきって下さい。水分を混入させないこと、殺菌することに細心の注意を払って作って下さいね。
長期保存向けきゅうりのピクルスのレシピ
材料
- 蓋付きのガラス保存容器(熱湯消毒済)
- きゅうり
- 塩(適量)
調味液
(きゅうりと保存容器に合わせて増減してください。なるべく瓶の口いっぱいまで液が入るのが理想です)
- 酢(ワインビネガーやドレッシングビネガー、リンゴ酢などがおすすめ)500ml
- 砂糖(酢500mlに対して大さじ1~3)
- ローリエ、ホールブラックペッパー、輪切りの鷹の爪、その他お好みのスパイス
- 調味液の材料をすべて鍋に入れて一度煮立たせます。似たせるときにはホーローかガラスの鍋を使用してください。
- 容器に合わせてカットしたきゅうりに多めの塩をまぶし、しっかり板摺します。その後、表面の余分な水分を拭き取ります。
- きゅうりを縦向きに容器に詰め、冷ました調味液を注ぎます。
- 2日程経てばきゅうり全体に味が染み渡り、美味しく食べられます。
お砂糖多めだとまろやかな味に、少な目だときゅっと引き締まった味になります。お酢は米酢でも可能ですが、ワインビネガーやサラダビネガーを使用することでクセのない仕上がりになります。
バジルやクローブなど、お好みのスパイスやハーブを入れるのもオススメですが、なるべく乾燥したものを使用してください。調理も簡単で長持ちもするので自分だけのオリジナルピクルスを作るのも楽しいですよ。
煮沸消毒と脱気
ピクルスを沢山作って長期保存する場合は、いくつかの容器に小分けして保存します。きゅうりと調味液を詰めたら蓋を開けた状態で、10分程煮沸消毒します。この時容器の中に水が入らないように細心の注意を払ってください。
消毒が終わったら、やけどをしないように速やかに蓋を閉め、瓶の外の水気を拭きとります。熱が取れてから、冷蔵庫や冷暗所で保存してください。
浅漬けの作り方
きゅうりのお漬物といえばやっぱり浅漬けですよね。美味しい浅漬けも簡単に作ることができるので是非試してみてください。
材料
- 蓋付きのガラス保存容器
- きゅうり:3本
- かつおぶし:一袋
調味液
きゅうりと保存容器に合わせて増減してください。
- 白だし:50cc
- 水:150mL
- 出汁用昆布:ひとかけら
- 調味液の材料をすべて鍋に入れて一度煮立たせます。煮たせるときにはホーローかガラスの鍋を使用してください。
- 乱切りにしたきゅうりに多めの塩をまぶし、しっかり板摺します。その後表面の余分な水分を拭き取ります。
- きゅうりを容器に詰めたら、冷ました調味液を注ぎ、鰹節を入れます。
- 半日程経てばきゅうり全体に味が染み渡り、美味しく食べられます。
- お好みで梅昆布茶や生姜などを加えても美味しいですよ。
きゅうりの浅漬けの場合はピクルスよりも日持ちしないため、2日~1週間程で食べきってください。
おすすめガラス保存容器
きゅうりを乾物にして保存
きゅうりは干して乾物にすることで長期保存できます。きゅうりの乾物はあまり聞きなれないと思いますが、普段は味わえないバリバリとした食感が美味ですよ。乾物にすることで青臭さがなくなったり旨味がぎゅっと凝縮されたり良いことづくめです。
きゅうりの乾物のレシピ
- まずきゅうりを輪切りにします。厚さは1cmくらいにすると食感が程よく残ってオススメです。
- 輪切りにしたきゅうりを大きめのざるに並べたら2~3日ほど天日干しします。この時しっかりと乾燥させることできゅうりが腐ったり、虫が湧くのを防げますよ。天気予報を確認するのも忘れずに!
- きゅうりがしっかりと乾燥し、水気がなくなったら完成です。
きゅうりの乾物は保存用の袋や容器に入れて冷蔵庫で保存すれば1ヵ月程美味しく食べることができます。調理する際には汁物にそのまま入れたり、一度水で戻した後に絞ることで美味しく頂けます。
きゅうりの保存期間
紹介したきゅうりの保存方法別に、保存期間をまとめてみました。
きゅうりの保存期間一覧
- 1本ずつ常温で保存した場合:1~2日
- 1本ずつ冷蔵庫で保存した場合:4~5日
- カットして冷蔵庫で保存した場合:1~2日
- カット&塩もみして冷蔵庫で保存した場合:1週間
- カットして冷凍した場合:1ヵ月
- 長期保存用ピクルスにした場合:1年以上
- 浅漬けにした場合:2日~1週間
- 乾物にした場合:1ヶ月以上
買ってきたらまずは丸ごと一本ずつ保存、サラダや酢の物など使い道が決まっている場合はカットして、沢山買ってしまった場合は冷凍保存やピクルスなど、用途と目的別に使い分けてくださいね。
きゅうりを保存する時の注意点
きゅうりを保存する場合の共通の注意点です。
湿度と温度のコントロールがコツ
きゅうりは水気がついたところから痛んでしまいます。「きゅうりを美味しく保つには水分は厳禁!」と意識して水滴を見つけたら拭き取る事を徹底しましょう。また、きゅうりは乾燥しても萎びてスカスカになってしまいます。
ラップやタッパー、保存袋を活用してきゅうりを乾燥から守ることも忘れずに。また、冷凍する場合以外は野菜室などの10~15℃の冷暗所に保存してください。冷蔵庫での保存はきゅうりが冷え過ぎてしまうのでNGです。
カットきゅうりは空気が苦手
きゅうりに限らずですが、カット野菜は断面が空気に触れてしまうとそこから乾燥してしまって味が落ちてしまいます。空気が入らないように、断面はラップでしっかり包み、さらに保存袋や蓋付きの容器にしまいましょう。
まとめ
きゅうりは身近で手軽な野菜。そのまま食べても、サラダに和え物、漬物にしてもOKな、手元に置いておきたい優等生です。使い道別にコツを掴んで賢く保存して、食卓に彩を添えたいですね。