電子レンジが原因で火事に…?絶対にすべきではない『5つのタブー』とは

実は日常的に使っている電子レンジが原因で火災が起こりやすいことをご存知ですか。使い慣れた電子レンジだからこそ、使い方を誤っていると発火し、火災につながる恐れがあります。この記事では、電子レンジ火災の原因になる絶対にすべきではないタブー行為を確認しましょう。

年々増加傾向にある電子レンジ火災

年間、火災は全国の至る場所で発生していますが、その中でも建物火災は約2万件前後と非常に多い数の報告が寄せられています。さらに、住宅火災に絞ると約1万件と半分ほどが一般の住宅で発生していることがうかがえます。

火事の原因はコンロの後始末の不備であったり、タバコの不始末など様々な理由が挙げられますが、実は日常的に使っている電子レンジによる火災も意外と多く報告されているのです。

令和4年には年間84件もの電子レンジ火災が報告されており、これは10年前と比べると約10倍に増加しているとのこと。年々増加傾向にある電子レンジ火災を起こさないためにも、あらためて電子レンジの正しい使い方を把握しておくことが大切です。

電子レンジで絶対にすべきではない『5つのタブー』

電子レンジを使う際、下記の行為をやってしまうと電子レンジから発火し、火災につながるリスクが高まります。

1.発火しやすい食品を温めすぎてしまう

以下のような発火しやすい食品は、必ず温める時間やW(ワット)数を守ってください。

  • 水分量の少ない食品(さつまいも、にんじん、パンなど)
  • 薄い皮で覆われている食品(卵、ウインナーなど)
  • 油分の多い食品(揚げ物、マーガリンがついた食品など)
  • 粘度の高い食品(カレーやシチュー)

温めすぎてしまうと、電子レンジの中で発火したり爆発したりと様々なトラブルを招きます。その結果、火災に発展することも少なくないので気をつけましょう。

2.アルミホイルを電子レンジで加熱する

アルミホイルを電子レンジで加熱してはいけないという話は有名です。アルミホイルのパッケージなどにも電子レンジ禁止と記載されているものが多くあります。

アルミホイルを電子レンジで加熱してしまうと、電磁波が跳ね返り、庫内で発火する危険性が非常に高いです。庫内で発火すると、電子レンジ全体に火が燃え広がり、火災につながる恐れもあるので絶対にやめてください。

3.電子レンジに対応していない容器を加熱する

最近は電子レンジに対応している容器が増えているため、勝手な思い込みで「この容器も電子レンジで加熱できるだろう」と確認を怠ったまま温めてしまう人がいます。

しかし、電子レンジに対応していない容器を加熱してしまうと、発火して火災につながる危険性がありますし、他にも破損などのトラブルの原因になることも…。必ず電子レンジに入れる前に、容器が電子レンジに対応しているかどうか確認してください。

4.庫内が汚れたまま使用し続ける

基本的に電子レンジは毎日掃除することが推奨されています。これは、庫内が汚れたまま使用し続けると、汚れに電磁波が反応してしまい、発火や故障の原因になるからです。

特に揚げ物などを電子レンジで温めた後は、庫内に油粕が残っていたり、付着している可能性があります。その状態で加熱を続けていると、脂に反応して発火し、電子レンジに燃え広がってしまうので気をつけましょう。

5.電子レンジ周りに燃えやすいものを置く

電子レンジを稼働させると、熱が側面から排出されるようになっています。そのため、電子レンジ周りに燃えやすいものを置いていると、使っている最中に可燃物が燃えてしまい、火災に発展する危険性が高まります。

また、電子レンジに密着させるようにものを置いている場合も危険です。電子レンジがうまく熱を排出できず、故障や発火の原因となる恐れがあるので注意してください。

電子レンジ火災を起こさないように注意すべきこと

電子レンジ火災を未然に防ぐためには、日頃からお手入れを欠かさないことや正しい使い方を守ることが重要です。

  • 食品を過剰に温めすぎない
  • 容器は電子レンジに対応しているものを選ぶ
  • 電子レンジで温めてはいけないものを加熱しない
  • 電子レンジの周りに可燃物を置かない
  • 庫内の汚れを放置したまま使用しない

食品は必ず温め時間やW数を守り、温める際に使う容器は電子レンジに対応しているものを選んでください。また、なるべく毎日庫内を掃除するようにし、難しい場合は最低でも1週間に一度は掃除するように心がけましょう。

日常的に使う電子レンジは正しい扱い方を守って

いかがでしたか。日常的に使う電子レンジは、毎日使うものだからこそ、正しい使い方やお手入れ方法を把握しておく必要があります。火災につながる危険性もあるので、危ない使い方や曖昧な知識で扱うことは避け、今一度、電子レンジの取扱説明書を熟読しましょう。

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