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渡航先を選ぶ際は外務省の『海外安全情報』を確認して
海外旅行は日常とは離れて非日常的な暮らしや体験、楽しみ方ができるので、長期休暇などに計画する人が多くいます。しかし、日本は世界でも治安が良い国とされているため、渡航先で同じ振る舞いをしていると、あっという間に犯罪に巻き込まれてしまうケースも珍しくありません。
特に、外務省のホームページで確認できる「海外安全情報」にて、危険と注意喚起されている場所は、危険度レベルに限らず全て旅行先から外すべきでしょう。
大前提として紛争が起きている地域は渡航中止を
また、ここ数年で世界のさまざまな地域で紛争が活発化しています。長年紛争状態が続いている中東地域やロシアとウクライナを巡る戦争など、こうした紛争状態に陥っている地域は大前提として渡航が禁止されています。
ジャーナリストや医療班が赴くことがありますが、非常に危険です。実際にジャーナリストが殺害されたり紛争に巻き込まれて死亡するという事例が多発しているため、仕事関連で用事がある場合でも渡航は避けるべきでしょう。
理由や原因は?世界で最も治安が悪い『5つの場所』
では、2024年12月現在、世界で最も危険だとされている地域はどこなのでしょうか。ここでは紛争を除く理由で治安の悪さが危険視されている国を取り上げています。
1.南スーダン
長い紛争を乗り越え、2011年に独立国家となった南スーダンですが、時間を置かずに2013年には内戦状態に入るという状況の変動が激しい国です。
現在は政府に対する反政府集団による犯罪が活発化しており、その影響で武装集団による襲撃や強盗が頻発しています。特に一般市民や外国人を狙った武装勢力による犯罪が横行しており、渡航すればターゲットにされることが懸念されます。
さらに政府からの外国人に対する不当な拘束も危険視されており、政府と反政府集団による治安悪化により、日本の外務省からも退避勧告が出されているほどです。
2.南アフリカ
南アフリカは人口に対して殺人発生率が極めて高い国として、日本の外務省も不要不急の渡航を中止するよう促しています。
宿泊施設はあるものの、宿泊者の有無関係なく押し入り強盗や殺人を犯す凶悪犯罪が横行している状況です。さらに、誘拐事件や突然首を絞めて殺害するなどの突発的な殺人事件、警察官を騙っての犯罪なども頻発しています。
女性に関してはれいぷ犯罪も横行しており、空港に降り立った瞬間からリスクに晒されることを覚悟しなければなりません。
3.ハイチ
外務省のホームページによると、世界でも特に危険度の高い地域に指定されているのがハイチです。
カリブ海にある島国ですが、2021年に大統領が暗殺されたことをきっかけに、国境封鎖や戒厳令が敷かれるなど、政治情勢が不安定だった時期がありました。
元々治安の悪さが指摘されていた国ですが、この情勢不安によって、さらにスラムでの治安が悪化。銃撃戦が繰り広げられるほどの恐ろしい地域と化しています。外国人をターゲットにした誘拐事件も多く、無理やり車から引き摺り下ろされる事案も多発しているようです。
4.ベネズエラ
自然や美しいビーチを所有するベネズエラは、現在世界でも最も危険な国の1つとして、外務省からも不要不急の渡航はやめるよう注意喚起が出されています。
経済状況が悪化したことにより、銃を用いた犯罪件数が上昇しており、政治的な不安からデモや暴動も頻繁に起きているとのことです。
さらに、殺人や強盗、誘拐といった凶悪犯罪率も年々上昇している状態で、お金を持っている外国人をターゲットに金品を強奪する事件が後を絶ちません。その際、平気で殺人を犯す集団も多く、非常に危険な地域とされています。
5.ホンジュラス
ホンジュラスは人口に対して殺人発生率が非常に高い危険な国の1つです。ギャングの抗争や強盗、麻薬取引なども横行しているため、一歩間違うと犯罪や抗争に巻き込まれる恐れがあります。
また、首都であっても路上強盗やタクシー運転手を装って犯罪を起こそうとする強盗タクシーなど、あらゆる犯罪が頻発しています。
常に治安情勢が不安定な状態なので、政府や警察も犯罪への抑止力には弱く、警戒度を高めている状況です。
少しでも「危険」に入っている地域には渡航を控えて
今回紹介した治安の悪い国は、ほんの一部です。まずは外務省の海外安全情報を確認し、少しでも色のついている危険地域には渡航せず、別の安全度の高い地域への旅行を検討してください。