目次
タトゥーを入れると後悔する人はどれくらいいる?
タトゥーを入れる瞬間は気持ちが高ぶっていますが、後悔する人も多くいます。世界的な大規模調査では約4人に1人(約25%)が後悔した経験があると回答しています。
ただし、日本での調査では、90%以上が後悔しているという結果もあり、調査の対象によって差が大きく出ることが分かります。つまり、タトゥーを入れる際には、冷静に判断することがとても大切です。
タトゥーを入れると後悔する8つの理由
タトゥーを入れて後悔する理由は人それぞれですが、多くの人が共通して抱く主な理由を紹介します。
①デザインが古く感じて恥ずかしくなる
若い頃はかっこいいと感じても、年齢を重ねるとデザインが古臭く感じられることがあります。特に、当時流行っていたモチーフや元恋人の名前などを彫ってしまうと、後で恥ずかしく感じる人が多いのです。
また、人生の価値観が変わったり、新しい人間関係を築いたりする中で、過去のデザインが「自分らしくない」と感じるようになることもあります。
②温泉やプールに入りにくくなる
日本ではタトゥーを持つ人への偏見が根強く、温泉、プール、銭湯など多くの公共施設で利用が制限されています。一部の施設では規制が緩和されてきていますが、利用前に調べる手間が必要で、自由に楽しめないことが後悔につながります。
③就職や仕事で不利になる
日本の企業の多くはタトゥーを快く思っておらず、就職活動や職場での昇進に影響することがあります。特に肌を露出する職業、例えば理学療法士、スポーツトレーナー、美容師などでは、職場の規則で禁止されている場合も多いです。
就職活動で隠したつもりでも、健康診断や身体検査で見つかり、不採用や内定取り消しになることもあります。
④MRI検査が難しくなる
タトゥーのインクに含まれる金属成分がMRI検査の際に反応し、火傷のリスクがあるため、病院によってはMRI検査を断られることがあります。検査ができないわけではありませんが、医師との相談や注意事項が増え、医療が制限される可能性があります。
⑤感染症やアレルギーのリスクがある
タトゥーを入れる際には皮膚に針を刺すため、衛生管理が不十分だとB型肝炎やC型肝炎などの血液感染症にかかる可能性があります。
特に非正規の施設や友人間で施術を行った場合はリスクが高まります。また、インクに含まれる物質が原因で、皮膚にかゆみや炎症などのアレルギー反応が出ることもあります。
⑥インクに含まれる重金属が健康に影響を与える
タトゥーのインクには鉛やニッケルなどの重金属が含まれていることがあります。これらは、皮膚だけではなく肝臓や腎臓などの臓器に蓄積され、長期的に体に負担をかける可能性があります。
また、最近の研究では、タトゥーを入れた人が悪性リンパ腫になるリスクが21%増加することも分かっています。
⑦家族や子どもへの影響が出る
親がタトゥーを入れていると、子どもが学校で友達から冷やかされたり、いじめのきっかけになったりすることがあります。子どものために、タトゥーを消したいと感じる親も多いのです。また、結婚を考えたときに、パートナーや相手の家族がタトゥーを快く思わず、関係が悪化することもあります。
⑧保険に入りにくくなる可能性がある
タトゥーがある人は、一部の生命保険や医療保険で加入が難しくなったり、保険料が高く設定されたりすることがあります。これは、タトゥーによる感染症や健康リスクが理由とされるためです。
タトゥーを入れるべきではない人の特徴
タトゥーを入れるべきでない人には以下の特徴があります。当てはまる場合はタトゥーを入れることを慎重に考えるべきです。
- 自由に職業を選びたい人
- 健康状態に不安がある人(糖尿病、皮膚病、免疫疾患、妊娠中など)
- 温泉やプール、銭湯を自由に楽しみたい人
- 他人の目や評価が気になりやすい人
- 医療検査や保険加入で制限を受けたくない人
- 家族や子どもの将来を特に気にかけている人
タトゥーは気軽に入れてしまうと後悔することが多く、消すためには高額なレーザー治療や手術が必要になります。費用は1平方センチメートルあたり約8,000円からで、完全に消すには何回もの通院と痛みを伴います。
まとめ
タトゥーを入れること自体は個人の自由ですが、後悔する可能性や社会的制限、健康への影響は無視できません。入れる前に本当に必要なのか、自分のライフスタイルに合っているのかをよく考えることが重要です。ファッションや一時的な感情だけで決めず、自分自身の将来を慎重に見つめ直し、後悔のない選択をしましょう。