ペットボトルを水筒代わりにすべきではない『4つの理由』

外出先で毎回飲み物を購入していると、意外と費用がかさみます。水筒に飲み物を入れて持ち歩くのがベストですが、わざわざ買うのも面倒…そんな時、ペットボトルを水筒代わりにしようと考える人もいるでしょう。しかし、ペットボトルは水筒代わりにして問題ないのでしょうか。

水筒の代わりにペットボトルを使うのはあり?

飲み物を持ち歩くとき、多くの人が自分の水筒に家から飲み物を入れて持ち歩いたり、外出先でペットボトル飲料を購入したりしていると思います。

しかし、毎回外出先で飲み物を購入していると費用がかさみますし、水筒が家にない人は「わざわざ買うのも…」と初期費用に躊躇してしまう人もいるでしょう。

こうした理由から、一度使ったペットボトルを洗浄し、翌日から水筒代わりとして使いわ回している人も見かけます。しかし、水筒の代わりにペットボトルを使い回すのは問題ないのでしょうか。

ペットボトルを何度も使い回していると、さまざまなリスクが懸念されるため、基本的には使い回さないほうが良いとされています。特に免疫力の低い子どもや高齢者、病気を患っている人は気をつけましょう。

ペットボトルを水筒代わりにすべきではない『4つの理由』

なぜ水筒代わりにペットボトルを使い回すべきではないと言われているのでしょうか。その理由を解説します。

1.一度開栓すると雑菌が侵入してる恐れ

ペットボトルは一度開栓すると雑菌が飲み口から侵入している可能性が一気に高まります。ペットボトルの中に入った雑菌は、洗浄することで殺菌可能ですが、ペットボトルの特殊な形状上、中を隅々まで洗いにくいというデメリットが生じます。

そのため、一度開栓したペットボトルは侵入した雑菌を完全に取り切ることができないリスクを頭に入れておきましょう。

2.ペットボトル内で雑菌繁殖のリスク

ペットボトルは一度開栓すると雑菌が侵入してしまうとお話ししました。侵入した雑菌は、ペットボトルの中で繁殖するリスクが懸念されます。

実は、環境省が「一度使ったペットボトルを1週間使い回した際のペットボトル内部の細菌の繁殖量」を調べています。その結果、なんと細菌の量は100倍にまで膨れ上がっていたというのです。

ペットボトル内で繁殖する細菌は、食中毒や感染症を引き起こす恐れが懸念されます。重症化すると非常に危険なので、ペットボトルの使い回しは避けるべきでしょう。

3.プラスチック成分が飲料に溶け出す恐れ

ペットボトルはPETというプラスチック成分で作られています。これは一度の使用であれば問題ありませんが、何度も繰り返し使ううちに化学物質が溶け出す恐れがあると言われているのです。

中に入れた飲料水にこの有害物質が溶け出した場合、発がん性や生殖毒性の危険性があると注意喚起されています。したがって、ペットボトルを使い回す行為は、健康にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があるので避けるべきです。

4.水筒よりも中身漏れのリスクが高い

ペットボトルを水筒代わりとして使うべきではない理由として、水筒ほどの耐久性がないという点が挙げられます。

水筒ほどの耐久性がないため、何度も使い回していると耐久性が徐々に下がり、ちょっとした衝撃で中身が漏れたり、最悪の場合、バッグの中で破裂してしまう恐れもあります。

一緒にバッグの中に入れていたものが水浸しになるリスクがあるので、水筒の代わりに何度も繰り返し使う行為は避けたほうが無難でしょう。

ペットボトルを水筒代わりとして再利用する時の注意点

ペットボトルは使い回すことを考慮して作られていないため、何度も使い回していると健康被害や破裂などのリスクが懸念されます。どうしても水筒代わりとして一時的に使用したい場合は、以下の注意点を守りましょう。

  • 水筒代わりとして利用するのは1〜2回に止める
  • しっかり中を洗浄した後に完全に乾燥させる
  • ペットボトルの耐熱温度(60度)を超える熱いものは入れない

ペットボトルを洗浄する場合は、キャップや本体を中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗います。細い飲み口も通るような水筒用ブラシなどを使って中を洗い、飲み口やキャップの溝なども丁寧に洗ってください。

最後に洗剤が残らないようしっかり濯ぎ、すぐに水滴を拭き取った状態で完全に乾くまで乾燥させましょう。

ペットボトルを再利用する場合も1〜2回に止めよう

いかがでしたか。ペットボトルは使い回しすることは避けるべきと言われています。どうしても再利用したい場合は、1〜2回程度にとどめ、使った後は丁寧に洗浄することを心がけてください。

この記事のタイトルとURLをコピーする

カテゴリから記事を探す

すべてみる
カテゴリを見る