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「吸わない掃除機」にイライラ…そんな経験ありませんか?
掃除機をかけるのに、ゴミが全然吸い込まれない。何度も同じ場所を往復して、ようやく少し取れる程度…。そんなイライラを感じたことがある方も多いのではないでしょうか?実際、「掃除機を新調したい」と考えるきっかけの多くが、この「吸わない現象」にあります。
ただ、その前に、ちょっと立ち止まってみてください。もしかすると、今使っている掃除機の吸引力が落ちた原因は寿命ではなく、あなたの使い方に潜んでいるかもしれません。「壊れた」と思い込む前に、まずは以下で紹介するチェックポイントを試してみましょう!
掃除機がゴミを吸い込まなくなるNG行為10選
掃除機がゴミを吸い込まなくなるのは、ちょっとした使い方のミスやお手入れ不足が原因であることがほとんどです。ここからは、具体的なNG行為を挙げていきます。どれも日常生活でやりがちな行動ばかりなので、ぜひ確認してみてください。
1.ダストカップや紙パックのゴミを放置する
掃除機の基本とも言える部分ですが、意外と見落とされがちです。ダストカップや紙パック式の掃除機では、ゴミがいっぱいになると吸引力が低下します。「まだ使えるだろう」と思って交換やゴミ捨てを先延ばしにしていると、掃除の効率が悪くなるだけでなく、モーターに余計な負担をかけてしまうことも。
特に、サイクロン式のダストカップは透明でゴミが見える分、「あと少し大丈夫」と油断しがちです。掃除機を使った後にゴミを捨てる習慣をつけるだけで、吸引力を維持しやすくなります。
2.床ノズルやヘッドブラシの清掃を怠る
髪の毛やペットの毛、糸くずなどが絡まって、ヘッドブラシが正常に回転しなくなると吸引力が大きく低下します。特にペットを飼っているご家庭では、1回の掃除でも驚くほどの毛が絡まることがあります。
また、床ノズルの小さな隙間に溜まったゴミをそのままにしていると、吸引効率がどんどん悪くなります。月に一度程度はブラシやノズルを外して清掃することをおすすめします。
3.フィルターの清掃をしない
掃除機のフィルターは、吸い込んだ空気とゴミを分ける重要な役割を持っていますが、これが目詰まりを起こすと吸引力が著しく低下します。「時間がないから」「次に掃除する時にやろう」と放置してしまうことも多いですが、これが吸引力低下の原因に。
さらに、目詰まりしたフィルターは掃除機本体に負担をかけるため、故障のリスクも高まります。掃除機を使用した後に軽く振るだけでも効果がありますので、日頃から習慣化すると良いでしょう。
4.大きなゴミや異物を吸わせる
画鋲や小石、紙くずなどの大きな異物を無理に吸わせると、ホース内に詰まる原因になります。一度詰まると、素人では取り除くのが難しいことも。特に「いつの間にか詰まっていた」というケースも多いので、掃除前に吸い込むべきではないものを確認することが大切です。
詰まりを防ぐためには、吸引口の周辺に不要なゴミを置かないよう気をつけましょう。吸引力の低下を防ぐだけでなく、掃除機を長く使うコツでもあります。
5.ヘッドを押し付けすぎる
「もっとゴミを吸い取れ!」という気持ちから、ヘッドを床に押し付けてしまうことがありますが、これも吸引力低下の原因になります。掃除機のヘッドは適切な高さで浮いていることで、空気の流れがスムーズになり、ゴミを吸いやすくなる構造になっています。
強く押し付けると、空気の流れを妨げるだけでなく、床を傷つけてしまうこともあるので注意しましょう。軽く押す程度で十分効果を発揮します。
6.消耗品の交換を怠る
掃除機には、バッテリー、モーター保護フィルター、ゴミパックなどの消耗品がありますが、これらの交換を後回しにすると吸引力低下の大きな原因になります。特にコードレス掃除機のバッテリーは寿命が短めで、1~2年ほどで交換が必要な場合もあります。
また、紙パック式の掃除機では、パックの交換を怠るとゴミがギュウギュウ詰めになり、吸引力が一気に低下します。消耗品の交換目安は機種によって異なるため、取扱説明書を参考に適切なタイミングで交換することが重要です。
7.掃除機を濡れた場所で使用する
「ちょっと水をこぼしたから掃除機で吸っちゃおう」なんてことはありませんか?これは非常に危険な行為です。一般的な家庭用掃除機は水分を吸うように設計されておらず、内部に水が入るとモーターが故障する原因になります。
ウェット対応の掃除機を除けば、水分や湿気の多い場所での使用は避けましょう。掃除機を長持ちさせるためにも、掃除の前に床が乾いていることを確認してください。
8.掃除機の排気口を塞ぐ
掃除機の排気口を物や壁で塞ぐと、吸引力が低下するだけでなく、内部が過熱しやすくなります。特に家具の近くで使用する際に排気が壁に密着すると、思わぬトラブルを招くことがあります。
排気口からしっかり空気が流れるようにしておくことで、掃除機の性能を最大限に引き出せます。また、排気口の周辺にホコリが溜まると、排気の勢いが弱まる原因になるため、定期的な清掃も忘れないようにしましょう。
9.部品を正しく装着しない
フィルターやダストカップを清掃した後、きちんと装着されていないと吸引力が落ちることがあります。「ちゃんとはめたつもり」が原因で隙間ができ、空気の流れが乱れてしまうのです。
部品を取り付ける際は、説明書を確認し、カチッと音がするまでしっかり装着することを心がけてください。特に急いで作業をしている時や慣れていない時に、見落としがちです。
10.掃除機を高温の場所に放置する
掃除機は直射日光や高温多湿の場所に置いておくと、部品が劣化して吸引力に影響を与えることがあります。たとえば、夏場の車内に掃除機を置きっぱなしにしてしまうと、バッテリーが膨張したり、プラスチック部分が変形する可能性があります。
収納場所を選ぶ際には、できるだけ風通しの良い場所を選び、長時間高温にさらさないよう注意してください。これは掃除機を長持ちさせるための基本中の基本です。
掃除機の吸引力を復活させるために:
ここまでで、吸引力が落ちる原因となるNG行為についてご紹介しました。「これ、自分もやってたかも」と思う項目があれば、すぐに見直すことで吸引力が復活する可能性があります。ただし、正しいメンテナンスをしていても吸引力が回復しない場合、掃除機そのものの寿命を疑う必要があるかもしれません。
次は、掃除機の寿命について詳しく解説します。いつ買い替えるべきかの判断材料としてお役立てください。
掃除機の寿命はどれくらい?買い替えのタイミングを見極める
掃除機の吸引力が回復しない場合、寿命が原因である可能性があります。ここでは掃除機の平均寿命や寿命のサイン、買い替えのタイミングについて詳しく解説します。寿命を見極めるポイントを押さえ、賢く次の一台を選びましょう。
掃除機の平均寿命は種類によって異なる
掃除機の平均寿命は7年程度とされていますが、種類によって異なります。以下は代表的な掃除機の寿命の目安です。
紙パック式掃除機:
長寿命で、15年以上使えるモデルもあります。フィルターや紙パックを定期的に交換することで、さらに長く使える可能性があります。
サイクロン式掃除機:
平均寿命は6~10年。ダストカップのゴミ捨てやフィルター清掃を怠ると寿命が縮まる場合があります。
コードレス掃除機やロボット掃除機:
バッテリー寿命が左右するため、約3~5年が一般的です。一部メーカーでは交換用バッテリーの提供があり、これを活用することで延命が可能です。
こうした寿命はあくまで目安ですが、日常のお手入れが寿命を延ばす鍵になります。
寿命が近い掃除機に見られるサイン
以下のサインが見られる場合、掃除機が寿命を迎えている可能性があります:
- 吸引力が著しく低下: ゴミをしっかり吸えなくなる。
- 異音がする: モーターが劣化している場合、通常とは異なる音が発生します。
- 焦げ臭いにおいがする: モーターの過熱が原因で、発火の危険性もあります。
- 本体が異常に熱くなる: 過熱による安全機構が働き、途中で電源が切れることも。
これらの症状が出ている場合は修理を検討してもよいですが、修理費が高額になる場合は買い替えが現実的な選択肢です。
修理と買い替えの判断基準
掃除機が寿命を迎えた際、「修理すべきか、それとも買い替えるべきか」という判断に悩むこともあるでしょう。以下の基準を参考にしてください。
- 修理費が新品価格の半分以上の場合: 新しい掃除機の方がコストパフォーマンスが高いことが多いです。
- 修理部品の供給が終了している場合: 掃除機の部品保有期間は通常6年とされています。この期間を過ぎると修理が難しくなります。
- 最新の機能が欲しい場合: 現在の掃除機は静音性や省エネ性能、スマート機能が進化しており、買い替えのタイミングとして適しています。
掃除機の性能を保つための習慣を取り入れよう
掃除機の吸引力を落とさず長持ちさせるためには、日常的なお手入れが不可欠です。今回ご紹介したNG行為を避けるだけでなく、以下の習慣を取り入れることで掃除機の性能を維持しやすくなります。
- 使用後にダストカップやフィルターを軽く掃除する。
- 吸引力に異変を感じたら早めにチェックする。
- 高温多湿な環境に掃除機を放置しない。
これらの簡単な工夫が、掃除機の寿命を延ばすポイントです。少しの手間で、掃除機の性能を長期間保つことができます。