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育児の常識は日々進化している
妊娠や出産、育児の”当たり前”は常に進化しています。そのため、昔出産や育児を経験した親世代や、すでに子どもが成長してある程度手が離れている人の”当たり前”を、妊娠中や出産直後、今乳幼児を育てている人に押し付けてしまうと相手を追い詰めてしまうことになるかもしれません。
出産や育児において他人が言うべきではないこと10選
出産や育児育児において、他人が言うべきではないことは以下の通りです。
1.出産に対して「楽でいいね」
帝王切開でも自然分娩でも、どのお産でも楽なお産は全くありません。帝王切開は産後の傷に苦しみ、自然分娩は分娩時間などが短くても命を削って子どもを産んでいます。安産とされる時間内に子どもが産まれても、特に楽なことはしていません。
これを言うと、出産を終えた人から反感を買い、関係が急速に悪化する可能性が高いです。
2.ベビーフードを使うことに対して「手作りしないと」
昨今のベビーフードは、非常に種類が豊富です。働いている親や、子どもの離乳食が難航を極めているとき、またお出かけのときに非常に重宝しますよね。ベビーフードに頼ることを「怠けている」「愛情をかけていない」とし、手作りを強要するのはNG。親を追い詰めます。
3.ミルク育児に対して「母乳じゃないと」
母乳の出方は、母体が調整できるものではありません。出そうと思って出るものではないのです。どうしても母乳が出ず、苦しい思いをしているママは大勢いて、ミルクとの混合やミルク育児をする人もいます。ミルクにも十分な栄養が入っているので、問題なく育児できますよ。
4.生後半年以降に保育園に入園することに対して「可哀想」
赤ちゃんを保育園に預けて働きに行く人は、現代では多くいます。そのことに対して「子どもが可哀想」と保育園に子どもを預けることに対して否定的な意見を言うのはNG。保育園に子どもを預けること自体、現代はハードルが上がっています。
いろいろな思いを持って子どもを預けて働いている人に向かって、その言葉はナンセンスです。
5.男性の育休取得に対して「男は外で働くもの」
近年、男性の育休取得に注目が集まっています。わずかではありますが、男性の育休取得率も上がり、男性も主体的に育児に取り組むようになってきました。
育休を取得しても育児に取り組まないのであれば育休の意味はありませんが、積極的に育児をしている男性に育休を否定し「外で働くもの」と昔の価値観を押し付けるのはNG。時代錯誤の発言で、冷たい視線を向けられるかも。
6.つわりで食べられない人に対して「食べないと赤ちゃんが育たない」
つわりで苦しんでいる人に対して、食べることを強要するようなことを言うのはNG。つわりの時期は、妊娠している女性本人でもなにが食べられるかわかりません。しかも食べられるものが日替わりになることもあるので、一番苦しい思いをしている人に食べることを強要するのはよくありません。
7.子どもの発達に対して口を出す
乳児や幼児は、発達に個人差があります。その個人差を心配するのが、今育児に取り組んでいる親です。その親が不安になるような、発達に関することを過剰に指摘するのはNG。離乳食の量や立ったり歩いたりするタイミング、喋り始めるタイミングは親も分かりません。赤ちゃんのみぞ知る領域です。
8.育児中の女性に「毎日家にいて楽そう」
育児中の女性は、子どもと24時間一緒なので休む暇がありません。外で働いて家に帰る生活の方が楽だと感じる人は、多くいます。そのため、家で子どもと24時間向き合っている女性に対して「毎日家にいて楽そう」といった趣旨の言葉を言うのはNG。
9.体型や外見を揶揄する言葉
産前産後、育児中は、自分の体形を気にしている余裕はありません。子どもから目を離して自分のことに集中していると、子どもの命を守り切れないからです。そのため、育児中の女性に以下のことを言うのは絶対NG。
- 太った?
- 老けたね
- 化粧しなよ
- だらしない格好
- ダイエットしたら?など
ダイエットやおしゃれは、子どもから手が離れたらいくらでもできます。
10.自分本位で妻に家事と育児を丸投げにしているのが見える言葉
常に自分が一番で、育児とは別に家のことも自分のことも妻に丸投げの男性は、遅かれ早かれ見放されます。
- 俺のごはんは?
- 片付けろよ
- (子どもが泣いたら)うるさい・黙らせろ
- 休日くらい休ませてなど
夫は大人なので、自分のことは自分ですべきです。
まとめ
産前産後や育児中の人にいうべきではない言葉は、悪気がなかったとしても口にすべきではありません。デリケートな時期だからこそ、配慮すべきです。