その防災グッズ本当に必要?『優先度が低いもの』6つをチェック!

防災グッズを準備する中で、「本当にこれは必要なの?」と疑問を感じることはありませんか?災害時に役立ちにくい、優先度が低いグッズを理由とともに紹介し、本当に必要な備えを見極めるヒントをお伝えします。

なぜ防災グッズの見直しが必要なのか?

防災グッズを準備していても、必要なものとそうでないものの判断は難しいものです。重すぎたり、使い方が分からなかったり、いざというとき役に立たなければ意味がありません。

また、荷物が多すぎると避難の妨げになる可能性もあります。ここでは、災害時の負担を軽くするために、本当に必要なグッズを見極める重要性について考えます。

防災グッズで優先度が低いもの6つ

災害時に「あっても実際は使わなかった」「代用が利くので不要だった」という声の多い防災グッズを挙げ、優先度が低い理由とともに解説します。

1. 大きなテント

テントはアウトドアで便利ですが、災害時には使い勝手がよくありません。避難所の多くは屋内施設で、テント設置は禁止される場合があります。

また、大型テントは重量があり、持ち運びが困難です。テントを張る場所があったとしても、防犯面のリスクがあります。プライバシー確保のためであれば、避難所が準備している簡易テントやパーテーションを活用したほうが合理的です。

2. ろうそく・マッチ

停電時の備えとしてろうそくやマッチを用意している人もいますが、実際には火災や事故のリスクがあります。特に地震直後は余震も多く、倒れたり火災の原因となる可能性が高くなります。安全性を考えると、懐中電灯やLEDランタンを使用した方が安心です。LEDライトなら長時間使えて安全面でも優れています。

3. ロープ

ロープは防災グッズとして挙げられやすいアイテムですが、実際には使い方に専門的な知識や技術が求められます。緊急時にいきなりロープを扱うのは非常に難しく、事故につながる恐れもあります。

ロープよりも扱いやすい結束バンドやガムテープなどで代用可能な場面も多く、避難バッグに入れるには優先度が低くなります。

4. ナイフ・多機能ツール

ナイフは一見役立ちそうですが、災害時に実際に使う場面は少ないです。また、刃物は携帯すると法的な問題に発展する可能性があり、非常時でも正当な理由がなければ違法になるケースもあります。

どうしても刃物を持つなら、小型でハサミや缶切り付きの多機能タイプを選ぶほうが現実的です。ただし、多機能タイプでも携帯は必要最小限にすべきです。

5. 普通のカップ麺・乾パン

非常食として定番のカップ麺や乾パンですが、災害時にはお湯が使えない、水が足りないなどの問題があります。乾パンも水分なしでは食べにくく、災害時のストレス下では食欲が低下することも考えられます。

水で戻せるアルファ米やレトルト食品、缶詰などのほうが便利で食べやすく、災害時の食料としてはより現実的です。

6. 大量の衣類や防寒具

災害時には着替えが必要ですが、あまり多くの衣類を持ち運ぶと荷物が重くなり避難が困難になります。

最低限の着替えや速乾性・防臭性に優れた素材を選ぶことで、荷物の量を抑えることができます。防寒具も毛布や寝袋よりアルミ製のコンパクトな防寒シートの方が軽量で持ち運びやすく、避難時の負担を軽減できます。

優先度が高い防災グッズの基本セット

ここでは、災害時にまず必要になる優先度が高い防災グッズを紹介します。これらは最低限揃えておくことで、災害時の生活を支えることができます。

水と食料

水は1人あたり1日3リットルを目安に、最低3日分を備えます。災害時には飲料水だけでなく生活用水としても重要です。非常食は調理不要で食べやすいものを選び、アルファ米やレトルト食品、缶詰などがおすすめです。

衛生用品

衛生環境を保つことは災害時の感染症予防にもつながります。トイレットペーパーは芯を抜き圧縮すると持ち運びが容易になります。また、ウェットティッシュやアルコール消毒液、生理用品、携帯用簡易トイレなどを揃えると安心です。

懐中電灯・LEDランタン

停電時の光源として、懐中電灯やLEDランタンは安全性と実用性が高くおすすめです。予備の電池や、充電可能なモバイルバッテリーを組み合わせて備えておくと良いでしょう。

携帯電話の充電器・モバイルバッテリー

携帯電話は安否確認や情報収集に必須ですが、災害時には充電が難しくなります。モバイルバッテリーを複数個用意するか、ソーラー式充電器などを備えることで、長期的な使用にも対応できます。

現金や貴重品

災害時には電子決済が利用できない場合も多く、現金は小銭を中心に準備しておくことが大切です。また、保険証や免許証などの身分証明書や通帳、印鑑などもまとめておきましょう。

防災グッズを見直すためのチェックリスト

非常持ち出し袋

最後に、自分の持っている防災グッズが本当に必要かどうか判断できるように、簡単なチェックリストを用意しました。以下を参考に、定期的に防災グッズを見直してください。

  • 重すぎたり、場所を取りすぎたりしていないか?
  • 代用品でまかなえるものはないか?
  • 専門知識が必要で、緊急時に使えないものではないか?
  • 食べにくい、使いにくいなど、災害時の状況で役に立ちにくいものではないか?
  • 使用期限や賞味期限が切れていないか?

まとめ

防災グッズは、「使えるかどうか」だけでなく、「持ち運べるかどうか」も重要です。避難時の状況を想像して、荷物が重すぎないか、緊急時でも迷わずに使えるかを判断基準にしましょう。

また、家族構成や健康状態、住んでいる地域の特性によって必要なものは異なります。防災グッズは一度準備したら終わりではなく、年に一度は家族で見直しの日を決めて、定期的な入れ替えや改善を行うことが大切です。

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