目次
色落ちした服をダイロンの染料で復活
色落ちした服はダイロンの染料で染める事が出来ます。
手順
- 染料を溶かす
まずは染料をお湯に溶かす事から始めます。ダイロン1袋につき250gまでの繊維が染まるようになっており、染め具合によっても調整が必要になります。1袋を使う場合は、ボウルに40℃のお湯500mlと染料を入れて、溶け残しが残らないようにしっかりとかき混ぜます。 - お湯に塩と染料を加える
染める時は塩も必要です。大きめのバケツを用意し、40℃のお湯6ℓに250gの塩を加え、そこに溶かした染料液を加えてよくかき混ぜます。 - 服を入れて染める
染めたい服をバケツの中に入れて染料を染み込ませます。服は広げて入れ、ムラが出ないように浸け込むのがポイントです。 - 染み込ませたら45分放置
浸け込んだ後は、15分間はかき混ぜながら服に染料を染み込ませていきます。ゴム手袋をして両手でしっかりと混ぜるのがコツで、その後は45分間放置します。ただ、完全に放置するとムラが出来るので、時々かき混ぜるようにした方が安心です。最初のかき混ぜる時間は15分、放置する時間は45分の合計1時間で染色は完了です。 - 水洗い
バケツの中にお湯か水を入れ、余分な染料を落とすために手洗いします。 - 洗濯機で洗ったら作業完了
最後は洗濯機に入れて仕上げです。 まだ染めたばかりの状態なので色移りする可能性があり、単独で洗濯機に入れる必要があります。脱水まで行った後は陰干しして、乾けば作業終了です。
漂白剤で色落ちした服の復活方法
服を漂白した時に色落ちしてしまう事もよくあります。この場合も染料を使って自分で染める事が可能です。
手順
- 漂白剤の成分を落とす
まずは漂白した服を洗って、漂白成分を出来る限り落とす事が大切です。これはもし漂白成分が残っていては、どれだけ頑張って染めても綺麗に染まらないからです。洗った後は軽く脱水し濡れた状態のままにしておきます。 - 染料を溶かす
使用する分の染料と40~50℃のお湯をボウルに入れ、染料の溶け残りが無いようにしっかりとかき混ぜます。 - お湯に塩と固着剤、染料を加える
バケツなどに40~50℃のお湯を入れ、固着剤と塩を溶かします。さらに準備した染料液を加えます。 - 服を入れて染める
色落ちした服を濡れたままの状態で染料液に入れ、全体が浸かるように浸け込んだ後は1時間放置します。ムラが出来ないよう、時々混ぜる事も大切です。 - 水洗い
服を染めた後は染料液を捨て、水と洗剤を入れて染料が完全に出なくなるまで洗ってすすぎます。 - 色止め剤に浸ける
容器に40~50℃のお湯と色止め剤を入れ溶かしておきます。そこに水洗いした服を絞って浸け込みます。時々かき混ぜる事が大切で、時間は15分を目安とします。 - 水洗い後に干す
15分経った後は染料が出なくなるまで丁寧にすすぎます。水が透明になれば脱水し、陰干しして乾燥させれば終了です。
洗濯後に色移りした服の復活方法
デニム生地などは多くの染料が使われているため、他の服と一緒に洗濯した時は高い確率で色移りしてしまいます。
手順
- 洗濯機にお湯をため、洗剤を入れる
まずは洗濯機の半分までお湯を溜めます。お湯の温度は35℃ぐらいが適温で、あまり熱くし過ぎると洗濯機や服を傷める原因になるので注意が必要です。そして洗濯機の中に、色移りした際に使っていた洗剤を適量入れてよくかき混ぜておきます。 - 色移りした服を浸け込む
洗濯機の中に色移りした服を浸け込みます。時折かき混ぜますが、状態を確認しながら洗濯機でソフト回転させても問題ありません。 - バケツに酢水を準備
大きめのバケツにたっぷりの水を入れておきます。そこに酢をおちょこ2~3杯分入れます。酢には色止めの効果があり、さらにクエン酸の力によって雑菌の繁殖を防ぐ事も出来ます。 - 色止め後に洗濯機ですすぐ
洗濯機に入れていた服を絞らずにバケツに移し、その間に洗濯機の水を全て捨てて、再度新しい水に入れ替えます。洗濯機の中の水が一杯になったタイミングでバケツの中から服を移し入れ、水を入れながらすすいでいきます。簡単な色移りであればこの方法で落とす事が出来ますが、これで落ちなければクリーニングに出した方が安心です。
白い服はハイドロハイターがおすすめ
白い服は特に色移りが目立ちますが、漂白する事で色を目立たなくさせる事が出来ます。数ある漂白剤の中でも、特にハイドロハイターが効果的です。
Yシャツやブラウス、Tシャツなど、あくまでも白地生地限定の手段ですが、繊維の細かい隙間まで入り込んで汚れを落とすという特徴があります。洗濯による色移りだけではなく、鉄分による黄ばみなどにも効き目があり、即効性があるのも大きなメリットです。
柄物や白物に色移りした服の復活方法
色移りした服が、柄物か白物かによって対処法も変わってきます。間違った方法で行うと手がつけられなくなる可能性もあるため、それぞれの対処法を熟知しておきたいものです。
柄物の場合
まずお湯を用意し、そこに規定量の2~3倍の濃さになるよう洗剤を混ぜます。このお湯の中に色移りした服を浸けるのですが、目安として30分ほど浸け込んでおけば色が落ちてきます。そして浸け終わった後は洗浄液が残らないように水ですすぎます。
ちなみにこの方法は他の服から色移りした時の対処法で、同じ服から色移りしていると自分では対処出来ないので、クリーニングに出すしか方法はありません。
また使用する洗剤は、弱アルカリ性の粉末洗剤がおすすめです。液体洗剤特有の界面活性剤などを含んでおらず、柄物の色落ちを防ぎつつもしっかり洗浄してくれます。
白物の場合
白物の服の色移りを落とす時は、柄物と同じ手順で洗っていきます。しかし、もしこの方法で落ちなければ漂白剤の出番です。
バケツに40~50℃のお湯とキャップ2杯程度のハイドロハイターを入れ、そこに服を浸け込んで30分から1時間程度放置します。長時間浸けたままの状態にしておくと生地を傷めてしまうため、10分ごとに状態を確認した方が安心です。
色移りが綺麗に落とせたら、後はしっかりとすすいで漂白成分も完全に流して終了です。
まとめ
色落ち・色移りした服を自分で復活させる事は可能です。ただ何度も行うと生地を傷める原因になります。
一度試して効果が無ければ、速やかにプロに任せた方が確実です。また、そもそも色落ちや色移りしないように洗濯する事も大切です。大切な服は洗濯ネットに入れて単独で洗う、白物と柄物、色物は分けて洗うなど、毎日の洗濯から注意していく必要があります。