目次
トイレの節水方法
まずはトイレの節水方法を大きく2点に分けてご紹介していきます。
二度流しは控える
トイレの節水をする上でまず大切なことは、二度流しを避けるということです。
日常的に「トイレでは1回しか水を流さないのが普通なのでは?」と思われる方もいるかもしれませんね。けれども、女性の方の中にはニオイ対策や音対策のために、1回のトイレで2回水を流している方もいます。
確かにニオイや音が気になるかもしれませんが、実はトイレを1回流すたびに5〜10リットルもの水が消費されてしまっているのです。そのため、二度流しを避けることを心がけるだけでかなりの水の量を節約することができます。
大と小のレバーを使い分ける
大小のレバーを使い分けるということもトイレの節水をする上では欠かせません。大用のレバーを使うことで流れる水の量は、小用のレバーを使うことで流れる水の量よりも多くなっています。
そのため小を流すために大用のレバーを使ってしまうと、多くの水を無駄遣いしてしまうことになります。また、最新型の節水グッズを活用するという方法もあります。
節水グッズを使用することで、なんとトイレで流す水の30%〜40%を節約することができる場合もあります。効率良く節水しようと考えている方は、ぜひ使用することを検討してみてください。
トイレの節水の裏ワザ
流し方以外にも、節水するための方法があります。ここでは節水のための裏技をご紹介します。
お風呂の残り湯を使う
トイレの節水の裏ワザとしては、まずお風呂の残り湯をトイレの流し水に使うという方法が挙げられます。
トイレには常にトイレを流すために使用する水を貯めておくタンクがあり、レバーを使用してトイレの水を流す時にそのタンク内の水が使用されるという仕組みになっています。
そしてトイレの水を流してタンク内が空になると、再びそのタンク内に水が貯められているのです。そのためこのタンクの中にお風呂の残り湯を入れておくことで、かなりの量の節水をすることができます。
給水タンクの浮き玉を使う
また、給水タンク内の浮き玉を調整することで、タンクに貯まる水の量を減らすという裏ワザもあります。
しかし、この方法を使ってタンク内の水量を減らしすぎてしまうと、流れが悪くなってしまったり、トイレを流す際に音が鳴ってしまったりするようになることもあります。水の量の減らしすぎには十分注意が必要です。
トイレの節水便利グッズ
一般に販売されているアイテムを使って節水することもできます。
水洗トイレ節水器ロスカット
トイレの節水を効率良く行いたいという方にオススメの節水グッズとして挙げられるのは、まず「水洗トイレ節水器ロスカット」と呼ばれる節水グッズです。
これを使用することで、トイレの水を流した際にタンク内にある程度の水が残っている段階で排水口を閉じることができるようになるため、一回の排水で流れる水の量を30%程度節約することができます。
また一度設置することで半永久的に使用することができ、メンテナンスをする必要もないという優れものでもあります。
ドルフィンセーブ
商品名:トイレの節水グッズ 節水バルブ ドルフィンセーブ
価格(楽天):5,400円(税込)
「ドルフィンセーブ」という節水グッズもオススメです。ドルフィンセーブは節水をするためだけに考え出された節水用のバルブで、トイレを流し終わった後にどうしても流れてしまう無駄な水をカットすることで、1回あたり5リットルほどの節水を実現することができます。
トイレ節水できるくん
商品名:トイレ節水できるくん
価格(komeri.com):518円(税込)
さらに「トイレ節水できるくん」もオススメの節水グッズです。これはタンク内の鎖に通すだけで設置することができるため、手軽に取り付けることのできる節水グッズを探しているという方にオススメです。トイレ節水できるくんを使用することで、4人家族の場合はなんとひと月あたりに約1.5tもの量の水を節水することができます。
間違ったトイレの節水方法
トイレの節水方法として紹介されているものの中には、間違っているものも少なくありません。間違った節水方法を利用し続けてしまうと、トイレの詰まりの原因にもなるので十分注意が必要です。
例えばトイレタンクにペットボトルやビール瓶を入れることで、タンク内に貯まる水の量を減らすという方法が節水に効果的であると言われていますが、これは大きな間違いです。なぜならこの方法を使うことで本来使う必要のある水が大幅に減少してしまい、そのためにトイレが詰まる原因になってしまうからです。
また「トイレの水を極力流さなければ良いのだから、トイレを我慢してトイレを利用する回数を減らせば良い」と考える方もいます。しかしトイレに行きたいのに必死に我慢することによって、体に大きな負担がかかってしまうことは火を見るよりも明らかですよね。尿や便は食べ物から栄養を摂取した後の老廃物を体の外に排出する働きを持つため、適宜尿や便をしなければならないのです。
トイレを我慢することは膀胱炎につながったり、最悪の場合には手術が必要になる病気になってしまったりする場合がありますので、トイレを我慢するという節水方法はとらないようにしてください。
トイレを流す際に必要な水の量と水道料金
トイレを流す際に必要な水の量は、使用しているトイレによっても変わってきます。しかし大体の目安としては、大の場合は1回あたり5〜10リットル、小の場合は1回あたり4〜5リットルです。
また、多くのメーカーはトイレの水を節約したいという方のために節水便器という、その名の通り各メーカーの技術を結集させた最小限の水でしっかりと洗い流すことのできる便器を出しています。
TOTOの節水便器
例えばTOTOの節水便器は大でたったの3.8リットル、小で3.3リットルの水しか使用しません。このような節水便器が実現可能になった背景には、トイレの水の流し方の変化があります。
従来のトイレは水を流す際には縦方向に流していたのですが、渦巻状に水を流すようにすることによって少量の水でもしっかりと洗い流すということが可能になったのです。
節水は長期的な視点で見る
トイレの水を流した際の水道料金は、東京都の基本料金を参考にして計算すると、おおよそ1回あたり大で2.4円、小で1.2円となります。
たったこれだけの額なら節水便器にしても、従来の便器にしても水道料金に大差はないのではないかと思うかもしれませんね。けれども、長期的な視点で考えると、どちらのトイレを使うかによって水道料金には大きな差が生じます。
例えば、一回あたり大で8リットル、小で6リットルの水を利用するトイレを大で3.8リットル、小で3.3リットルの水しか使用しないトイレに変えたとします。その家族が4人家族で、1人あたり1日につき大を1回、小を3回流すとすると年間でおおよそ4500円から5000円もの差が出るのです。
トイレの水を節約して水道料金を節約しよう
トイレの水が水道料金の大半を占めている以上、トイレの水を節約することができれば水道料金も大幅に節約することが可能になります。
ぜひこの機会に節水グッズを使わずにできる節約方法を試してみたり、節水グッズを使ってみたりして賢くトイレの水を節約してみてください。ただし間違った節水方法を選んでしまうとトイレが故障する原因にもなるので注意しましょう。