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車の平均的な買い替え年数は『10年』前後
車の所有率は年々減少傾向にあるとはいえ、現在、日本国内の自家用車所有率は約77%と高い推移を維持しています。車が好きな人はもちろん、お子様のいるファミリー世帯や交通アクセスの悪い地域では、車は欠かせない必需品です。
一般的に、車は購入してから平均して約10年前後で買い替える人が最も多いと言われています。理由は様々ですが、10年を超えると不具合が生じる頻度が増え、車検でも異常が見つかったり修理費用が高額になるといった理由が挙げられます。
車を買い替えるべき『5つのサイン』
車を買い替えるタイミングがわからないという方は、以下のような異変が見られたら買い替えの目安にしましょう。
1.以前とは違う異音が聞こえる
車を運転しているとき、あるいはエンジンをかけているとき、以前は聞こえていなかった風切り音やきしみ音など、聞き馴染みのない異音が聞こえてきたときは要注意です。
ドア周りの取り付けが緩んでいたり、車の部品やボディが劣化しているといった原因が考えられます。
現在の車は性能が良いとはいえ、長年使い続けていれば当然ながら劣化します。こうした異音が聞こえてきたときは点検に出し、異常が見られた場合は年数やその他の条件を考慮して買い替えを検討するべきでしょう。
2.運転していて不具合が生じる
運転しているとき、以前よりも不具合が生じるようになったり違和感を覚えるようになった、という心当たりはありませんか。以前よりもアクセルを強く踏まなければ急な坂を登ることが難しくなったり、ハンドル操作に違和感を覚えるようになったら注意が必要です。
こうした些細な違和感が故障の前兆であることは非常に多く、放置しているとある日突然、大きなトラブルを招く危険性もあります。
3.明らかに燃費が悪くなった
「この前ガソリンを給油したばかりなのに、もうなくなってしまった」など、以前と比べて燃費が悪くなったと感じる場合も寿命のサインです。
整備工場に持っていくことで改善してもらえることも多いですが、その後、すぐに燃費の悪さを再び感じるようになった場合は、買い替えの時期だと判断するべきでしょう。
4.衝撃を和らげる性能が低下している
経年劣化などによってサスペンションが劣化すると、走行時の衝撃を和らげる性能が劣ってしまうため、乗り心地の悪さを感じるようになります。
衝撃を和らげる性能が下がっているということは、いざ事故に遭ったときに強い衝撃が直接運転している人や同乗者に加わるということ。本来軽傷で済むところが重症化してしまうなどのリスクも考えられます。
5.購入から10年以上が経過している
購入から10年以上が経過している場合、多くの不具合が生じるようになりがちです。しかし、この頃になると修理にかかる費用も高額になってくるため、新車に買い替えた方が長い目で見てお得になることも多いでしょう。
また、13年を超えると毎年支払う自動車税や車検時の自動車重量税が高くなります。したがって、購入(登録)から13年を迎える前に買い替えするのがおすすめです。
寿命を迎えた車に乗り続けるとどうなるの?
もしも紹介したような寿命サインを迎えているのに、無理に乗り続けるとどのようなリスクが懸念されるのでしょうか。
- 突然エンジンが停止して動かなくなる
- 運転操作の不具合で事故を起こす危険性
- 事故に遭ったとき、強い衝撃によって重症を負いやすくなる
- 購入から13年超えると自動車税が増額される
- 故障したときに修理が難しくなる
自動車事故では死亡事故も珍しくありません。こうした不具合を放置して乗り続けていると、いざ事故に遭ったとき、自分や家族の身を守れず、最悪の場合、死に至る危険性も高まります。
紹介したような買い替えサインが見られたら、必ず整備工場などに持っていき点検を行い、状態によっては早めに買い替えを検討してください。
車の寿命サインが現れたら早めに買い替えを検討して
車の寿命サインが現れたまま無理に乗り続けていると、走行時のトラブルや事故時のリスクが高まります。日頃から車の不具合や違和感に気をつけ、気になる点が生じたらメーカーや整備工場で点検してもらいましょう。