バナナが不味くなる原因はこれ！やりがちな８つのNG行動を徹底解説

バナナを購入してすぐ冷蔵庫に入れるのはNG？

バナナは南国生まれのフルーツであり、その特性を理解することが美味しく保存するための第一歩です。バナナの適切な保存温度は15～20℃です。この温度帯で保存することで、バナナは安定して追熟し、最高の味わいを保つことができます。

しかし、多くの人がやってしまいがちなのが、買ったバナナをすぐに冷蔵庫に入れてしまうことです。冷蔵庫の温度は通常5℃前後で、これはバナナにとって非常に低く、バナナが低温障害を引き起こす原因となります。冷蔵庫に入れることで皮が黒くなり、見た目だけでなく味も落ちてしまうことがあるため、バナナの保存には冷蔵庫は避けた方が良いのです。

バナナを不味くする8つのNG行動

バナナの保存において避けるべきNG行動を知っておくことが、バナナの鮮度や味を保つためには重要です。以下の行動を見ていきましょう。

1. バナナに衝撃を与える

バナナは見た目以上にデリケートな果物です。外部からの刺激によって実がすぐに黒くなり、腐敗の原因となります。買い物からの持ち帰りや保管時にバナナに衝撃を与えないようにしましょう。例えば、バナナを高い場所から落としたり、同じ場所に長期間置き続けることで、実にダメージが蓄積されてしまいます。

衝撃を与えないためには、バナナスタンドを使用して吊るすか、山形に伏せて保存する方法が有効です。バナナへの負担を軽減し、長持ちさせることができます。

2. 温度差のある場所で保存する

バナナの保存温度は15～20℃が適切です。温度差が大きい環境に保存すると、バナナが劣化しやすくなります。特に13℃以下の環境はバナナに低温障害を引き起こしやすく、皮が黒く変色する原因となります。

例えば、室温が急激に変わる場所に置いたり、日中と夜の温度差が大きい場所で保存すると、バナナの細胞にストレスがかかり、味や質感が悪くなります。できるだけ一定の温度で保存することが大切です。

3. 高温多湿の場所で保存する

高温多湿の場所もバナナにとっては避けるべき環境です。特に直射日光が当たる場所や、エアコンや扇風機の風が直接当たる場所では、バナナが蒸れたり、急速に劣化することがあります。保存場所は風通しが良く、日陰の涼しい場所が理想的です。

4. バナナをそのまま冷蔵庫で保存する

バナナは冷蔵庫に保存することで低温障害を起こしやすくなります。冷蔵庫内の低温環境は、バナナの皮を黒く変色させ、果肉の食感にも悪影響を与えます。ただし、後ほど説明する正しい方法を使えば、冷蔵保存でもバナナを長持ちさせることができます。

5. 房のまま保存する

バナナを房のままで保存すると、エチレンガスがバナナ全体にこもり、熟成が急速に進むことがあります。バナナを1本ずつ切り離して保存することで、エチレンガスの影響を最小限に抑え、熟成速度をコントロールすることができます。

6. エチレンガスを出す他の果物と一緒に保存する

バナナはエチレンガスを出す果物と一緒に保存することで、熟成が早まることがあります。特にリンゴやメロンなど、エチレンガスを多く出す果物と一緒に保存すると、バナナの追熟が一気に進んでしまうので注意が必要です。バナナは他の果物と分けて保存するのが理想的です。

7. 完熟したバナナを常温で長期保存する

完熟したバナナを常温で長く保存すると、急速に劣化してしまいます。完熟のサインである黒い斑点（シュガースポット）が現れたら、すぐに食べるか、冷蔵保存を検討しましょう。冷凍保存しておけば、後でバナナブレッドなどに使用することもできます。

8. バナナの根元を覆わずに保存する

バナナの根元からは多くのエチレンガスが放出されます。このガスが熟成を促進するため、バナナの根元をラップなどで覆うことで熟成を遅らせ、保存期間を延ばすことができます。ちょっとした工夫で、バナナの鮮度を長く保つことができます。

バナナの正しい保存方法

さて、ここまででバナナを不味くするNG行動を見てきました。それでは、バナナを美味しく保存するためには、どうすればよいのでしょうか？ここからは、バナナの正しい保存方法を具体的に解説します。

常温保存の正しい方法

バナナを常温で保存する際は、以下のポイントを守ると美味しさが長持ちします。

バナナスタンドを使用する： バナナを吊るすことで、衝撃や接触を防ぎ、全体に均一に風が通りやすくなります。
山形に伏せて置く： バナナスタンドがない場合、バナナを山形に伏せると圧力が均等にかかり、傷つくリスクが軽減します。
房から1本ずつ切り離す： エチレンガスがこもらないようにするため、バナナを1本ずつ分けて保存するのが効果的です。
根元をラップで覆う： バナナの根元からエチレンガスが出るため、ラップで覆うことで熟成を遅らせ、保存期間を延ばします。

これらの方法を組み合わせることで、バナナの熟成速度をコントロールし、美味しさを長く保つことができます。

冷蔵保存の正しい方法

冷蔵庫でバナナを保存する際は、以下の手順を守ることで低温障害を防げます。

バナナを1本ずつ切り離す： 房のままではなく、1本ずつに分けて保存すると、エチレンガスの影響を軽減できます。
新聞紙やキッチンペーパーで包む： これにより、冷気が直接バナナに当たらないようにし、適度な湿度を保てます。
野菜室に入れる： 野菜室は通常冷蔵庫よりも温度が高めに設定されており、バナナの低温障害を防ぎます。

この方法なら、低温障害を防ぎつつ、バナナの鮮度を保つことができます。冷蔵保存なら、常温より2～3週間ほど長持ちします。

追熟の調整方法

バナナの熟度に応じた保存方法を調整することで、最適なタイミングで美味しさを楽しむことができます。

青いバナナは常温保存： 自然な追熟を促進するため、涼しい場所に置きましょう。追熟を早めたい場合は、紙袋やエチレンガスを出す果物と一緒に保存すると良いです。
食べごろのバナナは冷蔵保存： 冷蔵庫に入れると、追熟が遅くなり、長く保存できます。皮は黒くなりますが、果肉には影響がありません。
完熟バナナは冷凍保存： 完熟バナナは冷凍することで後で使用できます。スムージーやお菓子作りに最適です。

エチレンガスの特性を利用して、追熟を早めたい場合は紙袋に入れたり、リンゴと一緒に保存したりするのも一つの方法です。