ペットボトルを水筒代わりにしてはいけない?考えられる5つのリスクとは

夏場はペットボトルの消費量が増える方も多いでしょう。使い終わったペットボトルを見て「水筒の代わりにできるのでは?」と思うことはありませんか。実は、ペットボトルを水筒代わりに再利用する行為にはリスクが潜んでいるので注意が必要です。

ペットボトルを水筒代わりに再利用するメリットは?

夏場はもちろん、1年を通してペットボトル飲料をコンビニやスーパーで購入し、外出先で飲んでいるという方は多いでしょう。中にはペットボトルを使い終わった後、「再利用できるのでは?」と考える人もいると思います。

ペットボトルを再利用すると、以下のようなメリットが考えられます。

  • 水筒を用意する費用がかからない
  • 手軽に購入できる
  • 持ち運ぶのに軽い
  • どこでも捨てられる

以上のメリットを見ると、わざわざ高価な水筒を買わずにペットボトルを再利用した方が良いと思うかもしれません。しかし、飲み終わったペットボトルを水筒代わりに再利用すると、健康に悪影響を及ぼす恐れもあるので注意してください。

ペットボトルを水筒代わりにする5つのリスク

ペットボトルを水筒代わりに使うと、どのようなリスクが考えられるのでしょうか。

1.雑菌が繁殖する

外出先で購入したペットボトルは、口を直接つけて飲むことが大半です。すると、口内の雑菌がペットボトルの中へと侵入し、飲み物の中、あるいは湿度の高いペットボトルの中で繁殖してしまいます。

また、ペットボトルの蓋を開栓すると、空気中に含まれている目に見えないゴミや雑菌が入り込みます。時間経過と共に雑菌が繁殖するので、水筒代わりに再利用するのは危険です。

2.何度も再利用するとカビが発生する恐れ

ペットボトル内の環境は、湿度も高くカビにとって発生しやすい条件が揃っています。そのため、ペットボトルを水筒代わりに何度も再利用していると、気付かぬ間に、ペットボトルの内側や飲み口部分にカビが発生する恐れも。

カビが発生していることを知らずに口にしてしまうと、カビの原因菌が体内に侵入し、体調不良の原因にもなるので気をつけましょう。

3.カビや細菌によって食中毒症状を起こす

前述したように、ペットボトルは何度も使い回していると雑菌や細菌が繁殖し、カビが発生します。このような状態のペットボトルを水筒代わりに使っていると、中に入れた飲み物に雑菌が溶け出し、細菌が繁殖した飲み物を口に含むことで食中毒症状を起こしやすくなります。

カビや細菌が繁殖している飲み物による食中毒症状として、腹痛や下痢、嘔吐などが挙げられます。夏場は暑さで免疫力も低下しているため、より症状が重症化しやすいので危険です。

4.暑い時期にはペットボトルが変形する恐れも

ペットボトルは水筒のように耐久度が高くありません。特に熱に弱いプラスチックを使っているため、暑い時期に水筒代わりとして持ち歩いていると、使い続けるたびに耐久度が下がり、変形する恐れがあります。

最悪の場合、バッグの中で破裂してびしょびしょに汚れてしまう…という事態も考えられるため、ペットボトルを水筒代わりにすることは避けるべきでしょう。

5.プラスチック成分が飲み物に溶け出す

ペットボトルの耐久度が低いため、使い回していると回数を重ねるごとにプラスチック成分が溶け出すリスクも懸念されています。

ペットボトルに使われているプラスチック・PETには、発がん性のリスクも指摘されているため、これが飲み物の中に溶け出してしまうと健康に悪影響を及ぼす恐れも考えられます。

開栓後のペットボトル飲料はいつまでに飲み切るべき?

ペットボトルを水筒代わりに使い回す行為は、さまざまなリスクが潜んでいます。そのため、ペットボトルは開栓後、早めに飲みきり、飲み終わった後はそのまま廃棄することが推奨されています。

開戦後のペットボトル飲料は、通常2〜3日以内に飲み切るべきと指摘されています。これは、開栓後は空気に含まれる汚れや雑菌の影響を受け、ペットボトル内で繁殖活動が活発化するからです。

また、夏場などの細菌が繁殖しやすい時期は、ペットボトル内でも雑菌の繁殖が早まります。なるべく開栓し口をつけたその日のうちに飲み切りましょう。

ペットボトルを水筒代わりに再利用することは控えて

いかがでしたか。ペットボトルを水筒代わりに再利用すると、雑菌繁殖による食中毒症状やペットボトルの変形・破裂、さらにプラスチック成分が溶け出すリスクなどが懸念されます。ペットボトルを水筒代わりに再利用することは控えましょう。

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