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お宮参りは赤ちゃんの健やかな成長を祈願する慶事
お宮参りは、赤ちゃんの誕生を神様に報告し、健やかな成長を祈願する大切な慶事です。生後約1ヶ月の赤ちゃんを連れて神社に参拝するこの伝統行事では、服装選びも重要な要素となります。
適切な服装を選ぶことで、神様への敬意を表すとともに、記念写真にも映える思い出深い1日となります。一方で、不適切な服装は神社でのマナー違反となるだけでなく、赤ちゃんの晴れの日を台無しにしてしまう可能性もあるのです。
ここでは、お宮参りにふさわしくないNGな服装と、正しいコーデの選び方について詳しく見ていきましょう。これから紹介する内容を参考に、赤ちゃんと一緒に心地よくお宮参りを楽しめる服装選びをしていただければと思います。
お宮参りで着てはいけないNGな服装8選
お宮参りは特別な日です。日常的なカジュアルウェアは避け、慶事にふさわしい服装を心がけましょう。以下に、特にNGとされる服装を紹介します。
1. カジュアルすぎる服装
お宮参りはフォーマルな場であり、神様に感謝の気持ちと祈りを捧げる機会です。そのため、以下のようなカジュアルすぎる服装は避けましょう。
- ジーンズやダメージデニム
- プリントTシャツやタンクトップ
- スウェットやジャージ
- ビーチサンダルやスニーカー
- ショートパンツやカーゴパンツ
これらの服装は、日常生活では快適でも、神社で祈祷を受ける際にはふさわしくありません。特に拝殿に上がる場合は、ジーンズも控えたほうが無難です。
代わりに、ワンピースやスーツなど、フォーマルな装いを心がけましょう。男性の場合は、襟付きのシャツにスラックス、ジャケットを合わせるのも良いでしょう。
2. 派手すぎる服装
お宮参りの主役は赤ちゃんです。親が派手な服装をすることで、赤ちゃんの存在が薄れてしまう可能性があります。以下のような派手すぎる服装は控えましょう。
- 原色や蛍光色の服
- きらびやかなスパンコールやビーズの装飾が多い服
- 大きな柄や派手なプリントの服
- メタリックな光沢のある素材の服
華やかさを求めるなら、落ち着いた色合いのワンピースやスーツに、控えめなアクセサリーを合わせるのがおすすめです。パステルカラーや淡い色調の服装なら、赤ちゃんを引き立てつつ、上品な雰囲気を演出できます。
3. 露出の多い服装
神社は神聖な場所であり、過度な露出は控えるべきです。以下のような露出の多い服装は避けましょう。
- 胸元が大きく開いたトップス
- 背中の大きく開いた服
- 極端に短いスカートやショートパンツ
- シースルーの服やレースのみの透け感のある服
特に夏場は涼しげな服装を選びたくなりますが、薄手の羽織りものを用意するなど、工夫して露出を抑えましょう。ノースリーブの服を着る場合は、カーディガンやボレロを合わせると品良く着こなせます。
4. 不適切な柄や模様の服装
お宮参りは慶事であるため、縁起の悪い柄や模様は避けるべきです。具体的には以下のようなものが該当します。
- ドクロや骨のモチーフ
- 鬼や妖怪などのキャラクター
- 過激な文字や言葉のプリント
- 軍服調のデザイン
- 宗教的なシンボルや偶像
これらの柄や模様は、お宮参りの雰囲気にそぐわないだけでなく、不快感を与える可能性もあります。代わりに、無地や小さな花柄、ストライプなど、落ち着いたデザインを選びましょう。和柄を取り入れるのも良いアイデアです。
5. 動きにくい服装
お宮参りでは赤ちゃんを抱っこしたり、階段を上り下りしたりする機会が多くあります。そのため、動きやすさも重要な要素です。以下のような服装は避けましょう。
- 極端にタイトなスカートやパンツ
- 長すぎるドレスやマキシスカート
- 歩きにくい高いヒール(10cm以上)
- 重たい装飾品がついた服
- 滑りやすい素材の靴
特に産後間もない時期は体調にも配慮し、楽な姿勢で動ける服装を選びましょう。ストレッチ素材のワンピースや、ゆったりとしたパンツスーツなどが適しています。靴は3〜5cmくらいの低めのヒールか、フラットシューズがおすすめです。
6. 過度な装飾品
お宮参りは赤ちゃんが主役の行事です。親が過度に装飾品を身につけることは控えましょう。以下のような装飾品は避けるか、最小限に抑えるべきです。
- 大ぶりのネックレスやイヤリング
- 多数のブレスレットやバングル
- きらびやかなティアラや髪飾り
- 派手な柄や色のスカーフ
- 大きなブローチやコサージュ
これらの装飾品は、赤ちゃんの肌に当たって傷つける可能性もあります。シンプルなパールのネックレスや、小さなイヤリングなど、控えめなアクセサリーを1〜2点つけるにとどめましょう。
7. 不適切な素材の服装
お宮参りは神聖な行事であるため、一部の素材は避けるべきとされています。特に注意が必要な素材には以下のようなものがあります。
- 本革や毛皮(特に大きな面積を占めるもの)
- 過度に光沢のある合成素材
- 極端に薄手や透ける素材
- ビニール素材
これらの素材は、神社の雰囲気にそぐわないだけでなく、動物性の素材は生命への配慮が欠けているとみなされる可能性があります。代わりに、綿、麻、ウール、シルクなどの天然素材や、上品な光沢のポリエステルなどを選びましょう。
8. 季節外れの服装
お宮参りの時期に合わない服装も避けるべきです。季節感を無視した服装は、不快感を与えたり体調を崩す原因になったりする可能性があります。以下のような例に注意しましょう。
- 真冬に袖なしの薄手のワンピース
- 真夏に厚手のウールスーツ
- 春や秋に露出の多いリゾートルック
- 雨の多い季節にスエード素材の靴
季節に合わせた適切な素材と デザインを選ぶことが大切です。例えば、夏なら涼しげな綿やリネンの素材を、冬なら暖かみのあるウールやカシミヤを選びましょう。また、急な天候の変化に備えて、カーディガンや薄手のコートなどの羽織ものを用意するのも良いでしょう。
これらのNGな服装を避けることで、お宮参りにふさわしい装いを整えることができます。次に、正しいコーデの選び方について詳しく解説していきます。お宮参りを心地よく過ごすための服装選びのポイントをお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
お宮参りの正しいコーデの選び方
NGな服装を避けるだけでなく、積極的に適切な服装を選ぶことも大切です。ここでは、お宮参りにふさわしい服装の選び方について、具体的なポイントを解説していきます。
フォーマル感を大切に
お宮参りは晴れの日です。カジュアルすぎない、フォーマルな装いを心がけましょう。
- 女性の場合:ワンピース、スーツ、セレモニードレスなど
- 男性の場合:スーツ、ジャケットとスラックスの組み合わせなど
色味は落ち着いたものを選び、デザインも極端に凝ったものは避けるのが無難です。黒や紺などのダークカラーだけでなく、ベージュやパステルカラーなども季節によっては適しています。
動きやすさを考慮
赤ちゃんを抱っこしたり、神社の階段を上り下りしたりすることを考慮し、動きやすい服装を選びましょう。
- ストレッチ素材を含む服
- あまりタイトではないシルエット
- 長すぎないスカート丈(ひざ下10cm程度まで)
- 歩きやすい靴(ローヒールやフラットシューズ)
特に産後間もない方は、体型の変化や体調のことも考えて、窮屈になりすぎない服を選ぶことが大切です。
季節に合わせた素材選び
お宮参りの時期に合わせて、適切な素材の服を選びましょう。
- 春:綿、薄手のウール、ポリエステル混紡など
- 夏:麻、綿、サマーウールなど涼しい素材
- 秋:ウール、ツイード、ニットなど
- 冬:厚手のウール、カシミヤ、ベルベットなど
季節感のある素材を選ぶことで、快適に過ごせるだけでなく、見た目にも季節にマッチした印象を与えることができます。
授乳のしやすさを考慮
授乳中のママは、授乳のしやすさも考慮に入れましょう。
- 授乳口付きのワンピースやトップス
- カーディガンやジャケットと組み合わせたツーピース
- 前開きのブラウスとスカートの組み合わせ
これらの服装なら、必要に応じて簡単に授乳することができます。
控えめな装飾品の選び方
アクセサリーは控えめに、かつ上品なものを選びましょう。
- パールのネックレスやイヤリング
- シンプルなゴールドやシルバーのペンダント
- 小ぶりで上品な指輪
派手な装飾品は避け、1〜2点程度にとどめるのが良いでしょう。
体型カバーを意識したコーディネート
産後間もない方は、体型の変化が気になるかもしれません。そんな時は、体型カバーを意識したコーディネートを心がけましょう。
- Aラインのワンピース
- ウエストにゆとりのあるデザイン
- 縦ラインを強調するジャケットやカーディガン
- 黒や紺などの引き締まって見える色の使用
これらのポイントを押さえることで、体型の変化をカバーしつつ、エレガントな装いを演出することができます。
家族全体でのコーディネート
お宮参りは家族みんなの晴れの日です。家族全体でコーディネートを考えるのも素敵ですね。
- 色味を統一する(例:ネイビーを基調にする)
- 同じテイストの服を選ぶ(例:クラシカルなデザイン)
- 小物使いで統一感を出す(例:同系色のネクタイとハンカチ)
ただし、あくまでも赤ちゃんが主役であることを忘れずに、控えめなコーディネートを心がけましょう。
以上のポイントを参考に、お宮参りにふさわしい服装を選んでください。
思い出に残るお宮参りのために
お宮参りは赤ちゃんの人生における最初の大切な行事です。適切な服装選びは、この特別な日をより思い出深いものにするでしょう。NGな服装を避け、正しいコーデのポイントを押さえることで、神様への敬意を表しつつ、快適に過ごせる服装を選ぶことができます。
最後に、服装選びに悩みすぎて、お宮参りの本来の意味を見失わないようにしましょう。赤ちゃんの健やかな成長を願い、家族で幸せなひとときを過ごすことが何より大切です。心を込めて選んだ服装で、笑顔あふれるお宮参りになることを願っています。