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ほうれん草の正しい洗い方
ほうれん草は根元の隙間に土が入り込んでしまっていることが多くあります。根元に土がついているほうれん草の洗い方としては、根の部分に切れ目を入れて洗い流す方法があります。丁寧に土や汚れを洗い落とすことがほうれん草を美味しくする洗い方のポイントになります。
ほうれん草の根元の洗い方
- ほうれん草の根元の赤くなっている部分を少し切り取ります。
- ほうれん草の根元を上にして持ちながら、茎の中心部分に1cm~2cm程度の深さに包丁で十字に切り込みを入れます。
- 茎と茎を開きながら流水で茎の間に残っている土を洗い流します。流水で洗っても土が落とせない場合は、水をはったボウルに10分間つけておくと、根元の部分が開いて洗いやすくなります。10分間つけた後は水を換えて、水が入ったボウルの中でほうれん草の根元を茎を少し広げるように手で擦りながらふり洗いします。
- 水を取り替え、反対側の葉も洗い、全体の汚れを落として水気を切ります。
洗うときのコツとポイント
十字に切り込みを入れる
ほうれん草の根元に十字に切り込みを入れると、洗ったときに泥を落としやすくなります。ほうれん草の株が小さめなものの場合は、一本の切り込みだけでも問題ないです。
水につけることで虫が出てくることも!
ほうれん草をボウルの水につけて振ることで、土以外にも虫が落ちてくることがあります。虫嫌いの人はびっくりして驚いて、食べる気が失せてしまうかも知れませんが、正しい洗い方をしっかりとすることで虫も取り除くことができます。
もう食べられないなんて思わずに、農薬を使っていない証拠で虫も食べたくなるほど美味しいほうれん草だと考え方を変えてしっかり調理して美味しく食べましょう。
ほうれん草の保存方法
ほうれん草は寒さに対して強い野菜なので冷やして保存するのが基本になります。ほうれん草は水分が蒸発しやすい野菜なので保存する時は葉が乾燥しないようにすることが重要になります。常温での保存は季節によって水分を失いやすくなるため数日で傷んでしまう事がありますので冷やして保存するようにしましょう。
冷蔵庫で保存
濡らした新聞紙かラップで包む
ほうれん草を買ってきたそのままの状態で保存する場合は、濡らした新聞紙で包んでからビニール袋に入れるか、またはラップで包んでから冷蔵庫に入れます。
なぜ新聞紙を使うかというと、保湿をしてほうれん草が空気に触れないようにすることで乾燥を防ぐことができるからです。新聞紙が自宅にない場合は、新聞紙の代わりにキッチンペーパーを濡らしてから固く絞って代用しても問題ありません。
ほうれん草の葉が上になるように入れる
冷蔵庫に入れる際はほうれん草の葉が上になるように、根の部分が下になるように立てて冷蔵庫に入れましょう。これはほうれん草が畑で育つときに近い状態にしておくことで、ほうれん草がより長持ちします。
「50度洗い」で長持ちさせよう
葉の状態をシャキッとさせたまま、長く維持して保存することができるほうれん草の洗い方で「50度洗い」というのがあります。濡れた新聞紙で包む前に、50度前後のお湯で1分間~2分間、ほうれん草を洗うというものです。こうすることにより、ほうれん草の葉の先までシャキッとして発色も良くなります。
50度のお湯は給湯器の温度を調整することで簡単に用意ができます。50度の洗い方を実施したらほうれん草を濡らした新聞紙で包んで、ビニール袋に入れるかラップで包んで冷蔵庫で保存しましょう。1週間程度は保存が可能になります。
茹でて冷蔵庫で保存
ほうれん草は茹でると保存期間が一気に短くなって傷みやすくなってしまうのですが、お浸しなどで食べるときに先に茹でて置いておけばすぐに食べられるので便利です。
茹でたほうれん草を保存するときは、茹でたほうれん草を冷ましてから、水分をしっかり手で絞りましょう。水分がほうれん草に多く残っている状態ですと、味が落ちたり、痛んでしまう原因にもなってしまいます。
保存する際はジップ付きのビニール袋やラップで空気に触れないようにしてから冷蔵庫に入れます。こうすることで2日から3日は保存可能です。
茹でて冷凍庫で保存
茹でたほうれん草は冷凍保存ができます。ほうれん草を熱湯にサッとくぐらせる程度で固めに茹でてから冷水にさらします。冷水にさらすことでアクを抜くことができて変色を防ぐこともできます。
その後水分をしっかりと手で絞って、ラップで包んでジッパー付きのビニール袋に入れて冷凍します。まとめて冷凍してしまうと塊のまま凍ってしまい切れなくなってしまうので、小分けにしてから袋に入れましょう。
使うときは解凍せず凍ったまま調理しましょう。茹でてから冷凍保存すると1か月程度は保存が可能です。
ほうれん草が美味しくなる茹で方
ほうれん草は茹でてから調理で使うのが一般的です。茹でずにサラダとして生で食べられるほうれん草もあります。
ほうれん草にはシュウ酸という成分が多く含まれていて、シュウ酸はえぐみを感じさせます。ほうれん草に含まれているシュウ酸は摂取しすぎてしまうと尿路結石の原因になってしまうと言われています。
ほうれん草を茹でてから使う理由は茹でることであく抜きをするとシュウ酸は水に流れ出るのでシュウ酸を減らしえぐみを取り除くことができるからです。
輪ゴムを使ってほうれん草を茹でる
ほうれん草を茹でるときにポイントになるのは輪ゴムの使用と塩加減です。
- ほうれん草を洗って輪ゴムでとめる
ほうれん草を洗ったら輪ゴム中央部分をとめましょう。輪ゴムでまとめておくことで茹でてから冷まして切るという作業がバラバラにならないのでしやすくなります。 - お湯を沸かし塩を入れる
お鍋にお湯を沸かしたら小さじ1杯の塩を入れます。ほのかな塩気がほうれん草の味を引き立ててくれます。 - ほうれん草を鍋に入れる
ほうれん草を鍋に入れるときは葉を持ち根元の部分からお湯に浸けていきます。まずは根元から茎の部分を30秒程度茹でます。30秒程度茹でたら葉の部分もお湯に浸けて全体を沈めます。 - 30秒程度茹でる
全体を沈めたら30秒程度茹でます。このときに1度鍋の中でほうれん草をひっくり返して全体に茹でむらが無いようにします。 - ほうれん草を取り出して冷ます
30秒経過したら鍋からほうれん草を取り出して冷水に浸けて冷まします。ほうれん草が冷めたら軽く絞ってまな板の上に置き4cm程度の料理に使いやすい幅で切ります。
ほうれん草は切ると水気が出ますので切った後再度絞って水気を取り除きましょう。
ほうれん草を食べるときの裏ワザ
ほうれん草を50度の洗い方をしても生で食べるのが苦手で、茹でたほうれん草を食べたいと思っても、お鍋を出して茹でるのも面倒だという場合には簡単に茹でた状態のようなほうれん草を作る裏ワザがあります。
それは、ほうれん草を洗ってから食べやすい幅に切って冷凍庫で凍らせることです。凍らせることでほうれん草の組織は破壊されるので解凍すれば茹でたような状態になります。
ちゃんと茹でたほうれん草には及びませんが、生では食べることができないけど、手間をかけるのも面倒という方は試してみてください。
ほうれん草の選び方
スーパーなどでほうれん草を買うときに、どのようなほうれん草を選ぶのが良いかわかりますか?
ほうれん草を買うときは葉の緑色が濃いものを選び、葉は厚みがあってピンとしているもので、葉の部分が少ないものよりも根元のほうから葉がしっかり密集して生えている全体的にボリューム感があるものを選びましょう。
ほうれん草などの葉物野菜は時間が経つにつれてしなしなになってしまうので、買うときはみずみずしいものを選びましょう。
まとめ:ほうれん草は洗ってから調理しよう
今回はほうれん草の正しい洗い方を紹介しました。ほうれん草は基本的に生で食べないので、下ごしらえの方法として美味しい茹で方と保存の方法、またほうれん草を買うときの選び方のコツまで合わせて紹介しました。
ほうれん草は地面と接して成長するので根元付近の茎の間などに土や泥が残ってしまったまま販売されていることが多いのでしっかり洗って美味しいほうれん草を食べましょう!