目次
調理前に行う人が多い『ごぼうのアク抜き』
ごぼうは、包丁の背で皮をむき、酢水に浸けてアク抜きをするものと思っている人が多い食材です。ごぼうはアクが強いので、アク抜きしないと食べられないと思っている人も少なくありません。
しかし、近年ではごぼうはアク抜きが不要であることが判明しています。今回は、なぜごぼうのアク抜きが必要ないのか、その理由を解説します。正しいごぼうの下処理方法も併せてご紹介します。
ごぼうのアク抜きをしないとどうなる?
ごぼうのアク抜きをしない方が良い理由は、多くのメリットがあるからです。
皮に含まれているクロロゲン酸を摂取できる
ごぼうの皮には、以下のような効果があるクロロゲン酸が含まれています。
- 糖質の吸収を緩やかにする
- 脂肪燃焼を促す(肝臓脂肪を燃焼する効果が期待できる)
- 血糖値の上昇を抑える
- アンチエイジング効果
ごぼうの皮は泥が多く付着しているため、洗うだけでは汚れが落ちないと思うかもしれません。しかし、泥をしっかり落とすことで皮に含まれる豊富な栄養を摂取できますので、ぜひ食べる習慣をつけましょう。
ポリフェノールを摂取できる
ごぼうを水にさらすと水が茶色くなります。この茶色い水は、実は泥ではなくポリフェノールが流れ出たものです。ごぼうを水にさらさずに調理することで、ポリフェノールや水溶性の栄養素を丸ごと摂取できます。
ポリフェノールは、コーヒーなど多くの食品や飲料に含まれていることで有名ですが、ごぼうにも豊富に含まれていますので、上手に摂取してください。
ごぼうの風味が楽しめる
ごぼうを水にさらさないことで、ごぼう本来の風味を堪能できます。ごぼうの持つうまみを存分に楽しめるので、今までよりもさらに美味しく食べられます。煮物を作れば全体にごぼうの香りが付き、炒め物にすればごぼうのうまみが楽しめます。
正しい下処理方法
ごぼうの正しい下処理方法は、以下の通りです。
- 濡れ布巾などでこすりつつ、流水で泥を落とす。これでアクを取り除く必要はありません。
- どうしても気になるときは、たわしや丸めたアルミホイルで軽くこすり洗いする
ささがきは、アク抜きなしで調理できます。大きめにカットしたものも、そのまま調理してください。下処理に時間をかけず、ごぼうの栄養を丸ごと摂取するためにも、購入時は土付きのものがおすすめです。
まとめ
ごぼうのアク抜きが不要な理由と正しい下処理方法についてご理解いただけましたでしょうか。
アク抜きをしないことで、ごぼうに含まれるクロロゲン酸やポリフェノールなどの栄養素を余すことなく摂取でき、風味も存分に楽しめます。手間をかけずに栄養価を保ちながら美味しく調理できるので、ぜひ実践してみてください。