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冷蔵庫に霜ができる原因5つ
冷蔵庫(冷凍庫)の霜の正体は、湿気や空気中の水分が冷蔵庫によって冷凍されて出来るものです。霜は冷たい空気の出てくる「冷風出口」にできます。冷凍庫では「冷風出口」のほかに扉付近にできやすいです。
原因1:頻繁に扉を開けている
頻繁に冷蔵庫の扉を開け閉めしているという事は、その開け閉めをしている分だけ冷蔵庫に空気を送り込んでいます。冷蔵庫に入る空気が多くなると空気中の水分も多くなってしまいます。不要なときに冷蔵庫の中を覗くのはやめましょう。
原因2:扉を長時間開けたままにする
冷蔵庫の開けっ放しにしてしまったり、開けたまま中の物をゆっくり探したり確認したりすると温度差で冷蔵庫の中の物に水滴が発生してしまいますので冷蔵庫内の水分が多くなってしまいます。
原因3:扉が故障している
冷蔵庫の扉が閉めているつもりでいても勝手に少し開いてしまうという時は、扉のパッキンが緩んでいるなど扉に不具合があると疑ってください。パッキンが緩んでいるだけでも隙間から空気が入って冷蔵庫内の水分が多くなってしまいます。
原因4:冷風出口が詰まっている
冷風出口とは冷蔵庫内を冷やすために冷気が出てくるところです。冷風出口にゴミなどが詰まっていると冷蔵庫内が冷えにくくなり、中に入っている物に水滴が発生してしまいます。
原因5:物を詰めすぎている
冷蔵庫に物を詰めすぎてしまうと冷風出口から出てくる冷気が冷蔵庫内に広がりづらくなり冷えるのが遅くなってしまうので水滴が発生してしまいます。また、物を詰めすぎると扉が完全に閉まらず外気が入り込んで冷蔵庫内の水分が多くなってしまいます。
冷蔵庫の霜を取る手順
冷蔵庫は「ファン式」と「直冷式」の2タイプあります。ファン式の場合霜取りは冷蔵庫が自動で行ってくれるので不要ですが、直冷式の場合は冷却器に霜が発生したら冷却効率が落ちてしまうので霜取りをしなくてはいけません。
冷蔵庫の説明書を確認すると冷蔵庫の電源を切って数時間から1日ほど放置と書かれていることが多いのですが、中に入っていた物があるとそんなに待っていられませんよね?
そこで短時間で出来る基本的な霜取り作業の手順を紹介します。
お湯を使った霜取り方法
準備する物
- お湯
- 厚手のタオルやバスマット
- 拭き作業用タオル2枚
- ゴム手袋
基本的な手順とコツ
お湯を使うことで、ほんの数分の作業で小さな霜でしたら取ることができます
- 冷蔵庫または冷凍庫の中の物を移動
霜取りは扉を開けたまま作業をするので、冷蔵庫の中の物を保冷剤を入れたクーラーボックスなどに移動させます。 - タオルやバスマットを冷蔵庫の下に敷く
冷蔵庫から出てくる水分を吸収させるため、冷蔵庫の下に厚手のタオルやバスマットを敷きます。 - お湯を霜にかける
冷蔵庫内の霜にお湯をかけて溶かします。お湯は熱湯ではなく触ってもやけどをしない温度で使用してください。冷風出口の中にお湯が入り込まないように注意してください。故障の原因になってしまいます。 - 水分を拭く
お湯を霜にかけると霜が解けて水になります。溶けた霜とお湯の水分をタオルで拭き取ります。 - 乾拭き
霜がついた部分がきれいになったら、使っていないタオルで乾拭きをします。冷蔵庫内の水分が霜の原因となるので最後に必ず乾拭きをして冷蔵庫内の水分を排除します。 - 「手順1」で移動した物を戻す
乾拭きが終わったら手順1で移動した冷蔵庫の中の物を元にもどします。クーラーボックスに入れていたとはいえ表面に水滴がついていると思うので、水滴を拭き取ってから戻してください。
大きくこびりついた霜を取る簡単に取る方法
準備する物(基本で準備した物に追加)
- お湯(熱湯)
- ボール(金属製の物の方が熱を外に出しやすいです)
- プラスチック製のヘラ(金属製の物を使うと冷蔵庫内に傷をつけてしまいます)
- 厚手のタオルやバスマット
- 拭き作業用タオル2枚
- ゴム手袋
大きな霜を取る手順とコツ
- 冷蔵庫または冷凍庫の中の物を移動
霜取りは扉を開けたまま作業をするので、冷蔵庫の中の物を保冷剤を入れたクーラーボックスなどに移動させます。 - タオルやバスマットを冷蔵庫の下に敷く
冷蔵庫から出てくる水分を吸収させるため、冷蔵庫の下に厚手のタオルやバスマットを敷きます。 - ボールに熱湯を入れ冷蔵庫内に置いて3分放置
準備したボールに熱湯を入れて冷蔵庫内の大きくこびりついた霜の近くに置いて冷蔵庫の扉を閉めて3分間放置します。霜の厚さによっては放置時間を増やしてください。 - 霜が溶けはじめていたらヘラではがす
放置後、霜を触ってみて溶けはじめているようでしたら、ヘラを霜に差し込んでいくとボロッと霜を塊で剥がせます。ごっそり取れると気持ちいいですよ。 - 乾拭き
霜がついた部分がきれいになったら、使っていないタオルで乾拭きをします。冷蔵庫内の水分が霜の原因となるので最後に必ず乾拭きをして冷蔵庫内の水分を排除します。 - 「手順1」で移動した物を戻す
乾拭きが終わったら手順1で移動した冷蔵庫の中の物を元にもどします。クーラーボックスに入れていたとはいえ表面に水滴がついていると思うので、水滴を拭き取ってから戻してください。
裏ワザ!ドライヤーを使って霜取りをするコツ
熱湯をボールに入れて3分放置のやり方の他に裏技で「ドライヤー」を使って霜を溶かしてしまう方法もあります。
霜にドライヤーの熱風を当てて溶かし、プラスチック製のヘラで霜を剥がします。この裏技の場合はお湯を準備する必要はありません。ご自分に合った霜取り方法で作業してください。
冷蔵庫の霜を減らすための対策
霜取り後にオイルコーティング
霜を取ってキレイにした後、冷蔵庫の壁を無臭で粘度が低いサラッとしたサラダ油などのオイルスプレーを吹きかけてコーティングをすると霜が付かなくなるので効果的です。
扉の開閉を少なくする
冷蔵庫の扉の開け閉めの回数をできるかぎり少なくしましょう。外気が入ると空気中の水分をより多く冷蔵庫内に入れてしまうので霜が発生しやすくなってしまいます。電気代の無駄になったり冷蔵庫内の温度を上げてしまうので注意してください。
ラップかけやタッパーに入れる
食材に含まれている水分も霜の原因になってします。しっかりとラップかけをしたりタッパーに収納してから冷蔵庫内に入れることによって、食材から出る水分はその中に収まってくれるので霜の発生を抑えることができます。
熱いものは冷ましてから入れる
熱いものをそのまま冷蔵庫に入れてしまうと湯気など水蒸気が発生しやすくなるので、冷ましてから冷蔵庫に入れましょう。熱い物をタッパーに入れても冷蔵庫の冷気との温度差で結露が発生するので霜が発生する原因になってしまいます。
食材を詰め込みすぎない
食材を詰め込みすぎると冷気の循環が悪くなって、冷蔵庫内の温度が上がってしまいます。温度が上がってから冷やされると水滴が発生してしまいます。冷蔵庫の中は少しゆとりを持たせて冷気をしっかり循環させましょう。
冷蔵庫の霜取りでやってはいけないこと
金属製の物を使用しない
冷蔵庫にこびりついた霜を無理矢理ドライバーやアイスピックで取り除こうとすると冷蔵庫内を傷つけてしまうだけではなく誤って差してしまうと冷蔵庫の冷却機能を損なってしまいます。
むやみに分解しない
冷蔵庫の物を全部出さないで冷風出口の霜だけを取り除けないかと考えてむやみに分解しないでください。電源が入ったまま分解すると気づかないうちに触ってはいけない場所に触れて冷蔵庫を故障させてしまう原因になってしまします。
まとめ
冷蔵庫の霜取りをすると冷蔵庫の冷却効率が上がるだけではなく、冷蔵庫内のスペースも広くなるので中に何が入っていたか確認するのも容易になります。
冷蔵庫は頻繁に買い換えるものではないので長く愛用するためにも、冷蔵庫を普段からキレイにして使用方法を見直しフル活用しましょう。