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中華料理には和食と異なるマナーがある
中華料理店での食事では、回転台付きのテーブルを囲んで楽しむことが多いですね。食事を開始する際、中華料理のマナーが気になるという方も少なくないでしょう。
特に中華料理店に慣れていない場合、回転台の使い方や食べ始めのタイミングなど、考えれば考えるほど、食事が楽しめなくなることもあります。
和食には和食の、フランス料理にはフランス料理のマナーがあるように、中華料理にも中華料理のマナーが存在します。ぜひ中華料理店へ行く前に、基本的なマナーを学んでおきましょう。
中国料理を食べるときのNG行為5つ
中華料理は大皿で提供されるのが一般的で、テーブルが回転するのも特徴です。ここでは、中華料理を楽しむ上で絶対に気をつけたいNG行動について詳しく解説します。
1. 立ち上がって回転台の料理や調味料を取る
中華料理店で回転台付きのテーブルを使う際、大皿の料理や調味料が回転台に置かれます。回転台にあるものを取る時には、立ち上がって直接取る行為は避けるべきです。
立ち上がって取るのはマナー違反とされており、食事の場では見苦しいと考えられています。ですので、回転台の上にあるものを取る際は、回転台を回して手の届く範囲で取るよう心掛けましょう。
2. 回転台に個人の物を置く
回転台は、料理や調味料、お茶の急須などが置かれる共有スペースとして機能します。したがって、食べ終わった皿や使用済みのコップを回転台に置くのは適切ではありません。
このようにすると、新しい料理の置き場がなくなるだけでなく、共に食事する人が取りにくくなり、印象も悪くなります。回転台の上は共有スペースであることを意識し、他の食事客を考慮した行動を取りましょう。
3. 回転台を反時計回りに回す
通常、回転台は時計回りに回すことが基本ルールです。そのため、回転台を反時計回りに回すと、マナー違反とみなされ白い目で見られてしまうこともあります。
ただし、全員に料理が行き渡った後は、例外的に反時計回りに回しても許されることがありますが、基本は「時計回りに回す」というルールを守ることが望ましいです。さらに、他の人が料理を取っている最中に回転台を動かすのは避け、他の人が料理を取っていないことを確認してから回しましょう。
4. 取り皿を手に持って食事をする
日本の食事マナーでは、15cm以内の小さな皿を手に持って食事をしても良いとされていますが、中国のマナーでは、取り皿の大きさに関わらず、手に持って食事をすることは見苦しいとされます。
中華料理を楽しむ際は、取り皿をテーブルに置いたまま、箸を使って食べるのが正しいマナーです。スープの場合は、レンゲを使用して適量をすくい、口に運ぶようにしましょう。
5. 取り皿に取った料理を残す
大皿から自分の取り皿に料理を移す時は、食べきれる量だけを取ることが重要です。取り皿に取った後の料理を残すことは、マナー違反とみなされます。
日本では他の人にも食べ物を分ける行為が一般的ですが、中国では主に自分の分だけを自分で取る習慣があります。したがって、自分で取った料理は全て食べきるのが、中国の食事マナーとして求められています。
日本とは大きく異なる!意外と知られていない中国の食事マナー
中華料理を味わう際は、特有の基本的なマナーを予め学んでおくことで、食事を安心して楽しむことができます。さらに中国の食事マナーを深く理解し、楽しみたい方は、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
- 食事の最後には料理を少し残す
- 目上の人や主賓が先に食べ始める
- 大皿からは自分の食べる量だけ自分で取り分ける
- 新しい料理を取る際には新しい取り皿を使用する
- 口から取り出した魚の骨などはテーブルに置く
- 食事中は箸を縦に、食事が終わったら箸を横向きに置く
中国では、料理を少し残すことで、「満足しました」という感謝の気持ちを表現するのが一般的です。
また、食事の始めは目上の人からというのが常識とされており、年長者が食べ始めることで食事のスタートの合図となります。挨拶の「いただきます」がないため、この方法が一層重要です。
口から出した魚の骨やエビの殻をお皿ではなくテーブルに置くという習慣も、日本とは異なる部分の一つです。中華料理をより深く楽しみたい方は、訪れる前にこれらの中国独特の食事マナーについて学んでみると良いでしょう。
中華料理を食べる際は中国のマナーも意識してみよう!
いかがでしたか。中国と日本では、食事に関するマナーが大きく異なる点が多いですね。中華料理を食べる際には、中国の食事マナーもぜひ意識してみてください。それぞれの国の文化を体感することができ、非常に興味深い体験となるでしょう。
特に、料理を少し残すのが礼儀とされる中国の習慣や、目上の人が食事を始めることは、日本との大きな違いです。このような異文化のマナーを学ぶことで、中華料理の味わいだけでなく、その背景にある文化や礼儀も楽しむことができます。
次に中華料理店を訪れるときは、これらのマナーを意識して、新たな視点から食事を楽しんでみてはどうでしょうか。