なぜ「桜」はすぐ散ってしまうのか?梅の花は長く咲くのにどうして?

春には、桜と梅の花が象徴的ですね。似ているこれらの花ですが、それぞれにどのような特徴があるか見てみましょう。桜がすぐに散る理由も含めて説明していきますので、この情報を友達や家族と共有するのも素敵ですね。桜と言えば、ソメイヨシノが思い浮かびますが、魅力的な種類の桜は他にもたくさんあります。

「桜」と「梅」の違い

梅

春になると、心和む色の花々が思い浮かびます。特に、春の代名詞とも言える梅と桜には、次のような違いがあります。

  • 「梅」…1月下旬から4月下旬にかけて咲き、梅の実がなる
  • 「桜」…3月中旬から5月上旬に開花し、急速に満開となり、散る(※ソメイヨシノは実をつけない)

多くの人が桜と聞いてソメイヨシノを思い浮かべるでしょう。この記事では、特にソメイヨシノの花がなぜ早く散るのかについて解説します。

桜が早く散る理由

ソメイヨシノ

桜が早く散る理由には、以下のものがあげられます。

1.桜は人の手によって作り出されたから

特に日本を象徴するソメイヨシノについて言えば、花が咲くこととその華やかさを目指して育てられた桜の種類です。接ぎ木によって増やされているため、基本的には元は一つの木からです。ソメイヨシノが一斉に満開になり、そして短期間で散る現象は、全てが同じ特性を持っているからです。

2.暖かくなってから咲くため

花が寒い環境でより長持ちすることはよく知られています。寒い時期に咲くと、外の気温が上昇しにくいので、花はより長く持続し、子孫を残すことが容易になります。その点で、梅は寒い時期に開花し、果実をつけます。

温かい時期に咲くソメイヨシノは、花が持続しにくいのです。そのため、散り際が早く、果実をつけない特徴があります。なお、サクランボとして知られる桜の実は、ソメイヨシノとは異なる種類の桜からなります。

3.自力で繁殖する必要がないため

特にソメイヨシノのような桜は、接ぎ木によって増えている品種で、人の手によって作出され、繁殖の力を持たずに育てられています。これらは主に観賞用として作り上げられているのです。

ソメイヨシノ以外にもたくさん!桜の種類をチェック

枝垂桜

多くの人が桜と聞けば、すぐに満開から散り際まで華やかなソメイヨシノを思い浮かべますが、実際には桜の種類はとても多彩です!ソメイヨシノ以外にも見逃せない、様々な桜が存在しています。

  • 河津桜(カワヅザクラ)…早咲きで、約1か月もの間開花し続ける
  • エレガンスみゆき…開花期間が非常に長く、10月下旬から翌年の4月まで楽しめる
  • 大島桜(オオシマザクラ)…野生の桜で、ソメイヨシノの親種の一つ
  • 江戸彼岸桜(エドヒガン)…山間部に自生する天然の桜
  • 枝垂桜(シダレザクラ)…ソメイヨシノよりも早い時期に咲き、種類も多い
  • 八重桜(ヤエザクラ)…ソメイヨシノが散った後に開花し、華やかな八重咲きの花を見せる

桜の種類によって、開花時期や持続期間が大きく異なります。開花のタイミングに合わせて、春の訪れを少し早くから感じ取りながら、桜の美しさを堪能しましょう。

まとめ

桜と梅は、一見似ているようでいて、その特徴や生態には顕著な差異があります。梅が寒い時期から春にかけてじっくりと咲き誇るのに対し、桜は特にソメイヨシノなどが示すように、短期間で華やかに満開になり、すぐに散る瞬間の美を見せてくれます。

これらの違いを理解し、それぞれの開花する姿を観察することで、春の訪れをより深く感じることができます。時期や種類に応じて異なる桜の魅力を楽しみ、日本の美しい春の風景を存分に堪能しましょう。

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