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便利さと引き換えに危険性を持つ「たこ足配線」
たこ足配線は、その便利さの裏で、使い方を間違えると危険な状況を招く可能性があるアイテムです。誤った使用法は、火災や小火の原因となり得るため、慎重な扱いが求められます。
この記事では、特に避けるべきたこ足配線の使用方法を紹介します。自宅での使用状況を見直し、安全な利用を心がけてください。
たこ足配線で避けるべき4つのNG行為
たこ足配線で絶対に行ってはならない、NGとされる行動は以下のようになります。
1.許容容量を超えて家電を使用する
たこ足配線は、定められたアンペア数(ワット数)の範囲内での使用が前提となっています。この限度を超えて家電製品を使用すると、電源タップが過熱し、火災や発火のリスクを高める可能性があります。
使用する家電のアンペア数や、たこ足配線に接続する機器の総ワット数が規定値を超えないかを確認し、適切なたこ足配線を選ぶことが大切です。
2.ホコリやゴミを放置したまま使用を続ける
長期間同じ場所でたこ足配線を使用していると、ホコリやチリが溜まりがちです。これらが蓄積した状態で使用を続けると、発火の原因となることがあります。
この現象をトラッキングと言います。たとえトラッキング防止機能付きのたこ足配線を使用していても、定期的にホコリやチリは除去することが推奨されます。
3.損傷や傷のあるコードを使い続ける
たこ足配線のコード部分が何らかの理由で破損したり、傷がついていたりする場合、それを使い続けることは非常に危険です!
異物が混入したり、ホコリが侵入したりすることで、故障のリスクが増大します。コードに何か異常が見られたら、直ちに使用を停止し、新品に交換することが重要です。
4.推奨寿命を過ぎて使用し続ける
たこ足配線は、一般的に3~5年の使用寿命があります。これを超えても使用できる場合がありますが、安全であるとは断言できません。必ずしも使用禁止ではありませんが、内部の劣化が進んでいる可能性があるため、長期間の使用はお勧めできません。
たこ足配線の正しい使い方
たこ足配線を正しく使用するための基本は、次のようになります。
- 定められたアンペア数(ワット数)内で家電製品を使用し、超過しない。
- 使用前にホコリやチリがないかを確認し、定期的にメンテナンスを行う。
- 破損したものは使用せず、すぐに取り替える。
- 使用期限を過ぎたり、変なにおいがする場合は、直ちに使用をやめる。
たこ足配線を誤った方法で使用すると、発火の恐れがあるため、これらの点には十分注意してください。異変を感じたら、製品の平均寿命を待たずに使用を中止し、新しいものに取り替えることが賢明です。また、問題が発生した製品は、地方自治体の指示に従って適切に処分してください。
まとめ
たこ足配線は、正しく使えば非常に便利であり、日々の生活に役立つアイテムです。ただし、安全に使用するためには、正しい使い方を理解し、実践することが不可欠です。
また、「タコ足にタコ足」のような危険な使い方は絶対に避け、火災などのリスクを高める行為からは手を引きましょう。定期的なチェックと適切なメンテナンスを行い、安全な利用を心がけることが、たこ足配線を長く安心して使用する秘訣です。