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親や家族が亡くなると悲しむ暇もなく多くの手続きに追われる
親や家族の誰かが亡くなると、残された遺族は悲しむ暇もなく多くの手続きに取り掛からなければいけません。
あまりに手続きの種類が多く、最初は「何から手をつければいいのかわからない」「どのような手続きが必要なのかわからない」と困惑してしまう人も多いです。
事前にどのような手続きが必要なのか、どのような手順で行動すべきか把握しておくことで、いざという時に慌てずに落ち着いて手続きを進めることができます。
親や家族が亡くなったら…やるべきことリスト5つ
親や家族が亡くなった時、遺族はどのような手続きが必要になるのでしょう。ここでは、親や家族が亡くなった時にやるべきことをまとめているので、ぜひ参考にしてください。
1.葬儀社を選び葬儀の準備に取り掛かる
親や家族が亡くなると、主治医や亡くなった先の病院から死亡診断書が発行されます。基本的にはこの段階で葬儀社を選び、早急に葬儀の準備に取り掛かるのが一般的です。
生前に家族と話し合い、どのような葬儀にしてほしいか、どこの葬儀社が良いかなどを決めておくと、葬儀社選びの手間が省けてスムーズに進めることができるでしょう。
2.訃報を知人に連絡する
続いて、家族が亡くなったことを故人と親しかった人たちに連絡しましょう。この時、どの程度の関係性の相手に知らせるべきか悩んでしまう人が多いので、こちらも生前に家族と話し合っておくことが大切です。
親戚関係の場合は電話連絡することが多いですが、知人や会社関係の人などは手紙やメールで知らせることが多いです。基本的には当日中に知らせて、遠方に住んでいる方も葬儀に参列できるよう手配しましょう。
また、最近では葬儀社で訃報連絡してくれるところもあります。そこは葬儀の日程を決めつつ、葬儀社のスタッフと決めましょう。
3.役所で必要な手続きを進める
役所で行わなければいけない手続きも多くあります。主な手続きは以下の通りです。
- 死亡届と埋火葬許可申請書の提出
- 年金受給資格の停止(マイナンバー登録済みの場合必要なし)
- 各種保険資格の喪失手続き(保険証返納)
- 世帯主変更届の提出
死亡届と埋火葬許可申請書の提出は7日以内、その他の手続きは14日以内という決まりがあるので早めに行いましょう。
また、死亡届と埋火葬許可申請書の提出は、葬儀社がサービスの一環として代行してくれるところも多いです。代行サービスについても葬儀社に確認すると良いでしょう。
4.加入しているサービスなどを解約する
役所での手続き以外にも、以下のようなサービス類の解約手続きを忘れてはいけません。
- 公共料金の解約、または名義人変更手続き
- 電話類(固定、スマホ、携帯など)の解約
- インターネットサービスの解約
- サブスク類の解約
- クレジットカードの解約
最近は、サブスクリプションサービスに加入している人も多いため、こちらは早めに解約手続きしなければ月額、年額と料金がかかってしまいます。
また、スマホなどの電話類の解約やクレジットカードの解約も忘れずに行ってください。放置していると、クレジットカードを悪用されるなどのリスクが高まります。
5.相続に関する手続きを進める
多くの手続きに加えて、故人の持つ財産の相続に関する手続きも進めなければいけません。
- 遺言書の確認や検認
- 相続人の調査
- 遺品整理
- 金融機関や証券会社など相続財産の調査
- 相続人で遺産分割協議
- 多額な負債は相続放棄申述書の提出
- 相続する財産の名義人変更手続き
- 相続税の申告、納税
基本的には、自宅や公証役場、法務局などで遺言書が作成されていないか確認しましょう。遺言書が見つかった場合は、封を開けたりせずに家庭裁判所に提出して検認してもらう必要があります。
そこから相続人の調査や遺品整理を行い、全ての財産を確認した後に相続人同士で遺産分割に関して話し合いを行いましょう。遺族だけでは決まらない場合は、家庭裁判所などで決めることも可能です。
どうすればいいのかわからない、という場合は、弁護士や税理士、行政書士などの専門家に相談することもおすすめです。
生前に親や家族と話し合っておくことも大事
いかがでしたか。親や家族が亡くなった後は、今回紹介したようにさまざまな手続きに追われます。生前に家族で話し合っておくことや、どのような手続きが必要なのか知識を頭に入れておくことが大事です。