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冬場のエアコン『暖房』は最も電気代が高額になりやすい
冬場は部屋を温めるための暖房器具が欠かせません。ご家庭によっては、部屋全体を効率的に温められるエアコンの暖房機能を活用することもあるでしょう。
しかし、エアコンの暖房機能は冷房機能よりも電気代が高くなりやすく、実際「冬場にエアコンの暖房機能を使ったら電気代が高額になった」という声も多いです。
それでも冬場は1日中厳しい寒さが続くため、つけっぱなしにしておかなければ体調を崩してしまうことも…。では、エアコンの暖房を1日中つけていると、電気代はいくらになるのでしょうか。
暖房を一日中つけると電気代はいくらになるの?
暖房を1日中つけっぱなしにした場合、エアコンにかかる電気代はどのくらいなのでしょうか。ここでは実際にかかる電気料金を計算していきます。
エアコンにかかる電気代は機種や消費電力によって異なる
まずはエアコンにかかる電気代に関して、基本的な情報から見ていきましょう。
エアコンにかかる電気代は、機種や消費電力によって変わります。エアコンはさまざまなメーカーから発売されていますが、それぞれが搭載している性能や適応している部屋の広さによって、消費する電力が大きく左右されるのです。
電気代とは、電力をどのくらい使用したかによって決まります。したがって、消費電力の多いエアコンほど電気代がかかりやすいです。
部屋の広さ別に消費する電力をチェック
エアコンにかかる消費電力は、適応している部屋の広さによっても大きく異なります。ここでは部屋に広さ別に消費する電力の参考例を確認していきましょう。
- 6〜9畳用・・・477W
- 10 〜15畳用・・・1,035W
- 15 〜23畳用・・・1,748W
上記はあくまでも平均的な消費電力量です。このように、適応している部屋の広さによって、エアコンの使用にかかる電力は大きく違います。
暖房にかかる1時間の電気代は?
では、具体的に暖房にかかる電気代を確認していきましょう。1時間にかかる電気代は、「消費電力(W)÷1000×電気料金単価(31円)」で計算できます。
例えば、一般的なリビングの広さは16〜20畳と言われています。そのため、15 〜23畳用のエアコンの消費電力を当てはめて計算すると、「1,748W÷1000×31円=54.188円」となります。これが1時間のエアコンの暖房機能にかかる電気代です。
暖房を1日中つけっぱなしにした場合の電気代
では、1時間にかかる電気代をもとに、1日中つけっぱなしにした場合の電気代も計算してみましょう。
先ほど、一般的なリビングの広さに適応するエアコンを使った場合、1時間の電気代は約54円と判明しました。したがって、この結果をもとに計算すると、1日中つけっぱなしにした場合の電気代は「54円×24時間=1,296円」となります。
もちろん、これはリビング用エアコン1台にかかる電気代です。また、設定温度などによって消費電力、および電気代は大きく変動するため、あくまで目安として考えてください。
電気代をできるだけ節約するために効果的な方法は?
電気代を抑えたいけれど、冬場は寒さを凌ぐためにどうしても暖房が欠かせません。では、少しでも電気代を抑えるために、どのような節電対策が効果的なのでしょうか。
- 暖房の設定温度を20℃に設定する
- エアコンの風量は自動モードに設定
- 暖房と防寒対策を併用
- サーキュレーターを併用して温かい空気を循環させる
- 窓に断熱シートを貼って運転を効率化
- 早めにシャッターを下ろして外部からの冷気を遮断
- エアコンの掃除はこまめに行う
いかがでしょう。エアコンの暖房機能を使う場合は、自動運転モードを活用することで、設定した温度まで一気に室内を温め、その後は感知した室温に合わせて自動運転してくれます。この運転モードにより、必要以上に電力を消費することを防ぐことができます。
また、エアコンの使い方だけでなく、断熱シートやシャッターなど、生活環境に節電意識を取り入れることで、よりエアコンにかかる電気代を抑えることにつながるでしょう。
暖房機能は節電対策と併用してうまく活用しよう
いかがでしたか。寒い冬場は暖房機能が欠かせません。電気代が気になる方は、今回紹介した節電対策を取り入れて、少しでも節電に繋げましょう。また、使っているエアコンの機種が古い場合は、最新型エアコンに買い替えたほうが電気代を抑えることができます。