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食品の中には『腐らない食べ物』もあるって本当?
食品には、パッケージなどに賞味期限や消費期限が記載されていますよね。消費期限は安全が保障される期限を示し、賞味期限はおいしく食べられる期限を示します。
しかし、食品の中には消費期限どころか賞味期限すらなく、長期間保存し続けても食べることができる「腐らない食品」があることをご存知でしょうか。
賞味期限がない食品も品質維持のために正しい保管を
賞味期限がない食品は、基本的に「いつまでに使い切らなければ食べられなくなる」「おいしくなくなる」ということはなく、どれだけ長期間保存していても、本来の品質を維持した状態で使ったり食べたりすることが可能です。
しかし、賞味期限がない食品であっても、正しく保管しなければ品質が劣化してしまいます。品質劣化に伴い、料理に使えなくなったり、味が落ちてしまう可能性は十分あるので、品質維持のためにも必ず正しい保管方法を知っておきましょう。
数千年前でも食べられる!?賞味期限が存在しない食品5選
賞味期限が存在しない食品は、数年経っても正しく保管していれば食べられると言われています。ここでは賞味期限が存在しない食品にどのような食品が当てはまるのか紹介します。
1.ハチミツ
ハチミツは全ての食品の中でも最も長持ちする食品と言われています。驚くべきことに古代エジプトの墓から発見された数千年前のハチミツが食べられる状態だった、という話もあるほどです。
ハチミツは保存食としても優れており、抗菌性や水分量が少ないことから長期間保存が可能な食品だと言われています。時間経過によって結晶化してしまうこともありますが、温め直すことで再び本来のトロッとした状態に戻すことが可能です。
2.塩
塩も腐ることがなく、賞味期限も基本的には設けられていません。塩を購入すると賞味期限として日付が記載されていることもありますが、実際は品質の劣化がほとんど見られないため、賞味期限はないものとして考えても問題ないでしょう。
未開封の状態の塩が最も長期間保存可能ですが、開封済みであっても基本的に正しく保管していれば、品質が著しく劣化することはありません。
3.砂糖
砂糖も塩と同様に、数年経っても品質の劣化がほとんど見られません。そのため、基本的に賞味期限はなく、正しく保存していれば数年経っていても安全に使うことが可能です。
ただし、砂糖や塩や湿気に弱いため、湿度の低い場所で水分を含まないよう密閉して保管することが求められます。湿気を吸ってしまうと食べられなくなるわけではありませんが、固まってしまい、調理に使いづらくなってしまうでしょう。
4.梅干し
梅干しも長期保存に適した食品として有名です。しかし、スーパーなどで市販されている梅干は、そもそもパッケージ保存など、正しい保存環境ではないため、長くても半年〜1年程度が賞味期限と言われています。
しかし、伝統的な製法で作られている塩分濃度の高い梅干しの場合、10年経っても食べられることも多いです。もちろん、こちらも冷暗所で密閉した状態で保管することが前提となります。
5.精米
精米も適切に保管することを大前提として、長期保存が可能な食品です。残念ながら、味や栄養価は低下しがちですが、虫やカビが発生していなければ、5年経過した古いお米であっても食べられると言われています。
ただし、精米を数年後まで長持ちさせるためには、保存環境を徹底しなければなりません。温度管理や湿度管理をしっかり維持しなければいけないため、一般家庭ではなかなか難しいところです。
どのような食品でも正しい保存方法で品質を維持して
いかがでしたか。今回紹介した食品は、基本的に正しく保存していれば賞味期限はなく、数年後でも食べられます。しかし、どのような食品でも正しく保存しなければ品質は劣化してしまうため、必ずそれぞれに合った保存方法で保管してください。