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冬にやる気が出ない『3つの理由』
寒くなると何となく気分も落ち込みやすくなったり、やる気が出ないことも多いですよね。その理由について解説いたします。
1.『冬季うつ』の可能性?!
冬になるとやる気が出なくなる場合「冬季うつ」の発症が疑われます。冬季うつとは「ウインター・ブルー」とも呼ばれていて『季節性うつ病』のひとつとされているものです。
寒くなり始める11月頃に症状が出てきますが、3月頃の春先には自然と解消するのが一般的。そのため自分が冬季うつを発症していると自覚を持たない人が多いのも特徴です。他にも冬季うつの特徴は以下のようなものがあります。
- 緯度の高い地域のほうが発症しやすい
- 毎年繰り返す
- 男性より女性に多く見られる
- だるさや倦怠感
- 過眠
- 過食(体重増加や甘いものが食べたくなる)
- イライラ
- 集中力の低下
2.日照不足
冬は他の季節より日照時間がぐんと少なくなります。実はやる気が出ない原因には、日光を浴びる時間が短いことも関係があるという指摘が多くあります。
なぜなら、日照時間の減少はセロトニンの減少にもつながるからです。セロトニンとは脳の神経伝達物質で、ここ数年メディアでも注目され続けている、別名「幸せホルモン」とも呼ばれているものです。
心のバランスを整え幸福度を上げる働きが期待できるため、太陽を浴びる時間が短くなる冬はセロトニンも減少し、気分が落ちこみやすくやる気も出なくなると考えられます。
3.冬のダークカラーの影響
私たちは身近にある色から、心理状態が影響を受けていることをご存じでしょうか。「カラーセラピー」という心理療法がありますが、色にはそれぞれ特徴があり、心や体調、行動に大きく関わっているのです。
冬は着る服が黒やグレーなどダークカラーがメインになりやすく、外の自然の風景も青々とした状態ではなく寒々とした印象です。このように日常的な色合いが他の季節に比べ全体的に暗い色になりやすいと、気持ちが落ちこみやすくなる理由として考えられます。
他にも風水の視点では、肌に触れる衣類に黒が多いと陰の気の影響が強すぎて体調不良になりやすいと言われています。黒を健康運アップの色として使うのは風水では推奨されていないこともあり、身近な色による影響もやる気が出ない原因になっている可能性があります。
立ち直るための方法とは
日照時間が短く、日常的な色もダークカラーが多くなりやすい冬ですが、やる気を出すためにどのようなことができるでしょうか。日常の中で取り入れやすいおすすめをご紹介します。
- できるだけ日光を浴びるよう意識する
- 日中はカーテンを開け光を部屋に取り込む
- バランスの良い食事で栄養を摂るよう心がける
- ストレスや疲れを溜め込まないよう気分転換や休息時間を確保する
- 散歩やストレッチなど簡単な運動をする
- 交感神経を活発にさせて脈拍を上げたり、体温を上げる効果が期待できる赤やオレンジの暖色系の色を取り入れる
また前述したよう幸せホルモンと呼ばれているセロトニンを減少させないことで、気分の落ち込みも回避しやすくなります。そこでセロトニンの原料となるトリプトファンが含まれている食品を積極的に食べるのも良いでしょう。
- 豆腐・納豆・味噌・しょうゆなどの大豆製品
- チーズ・牛乳・ヨーグルトなどの乳製品
- 米などの穀類
- その他ごま・ピーナッツ・卵・バナナ
具体的には上記のような食材を積極的に摂取するのもおすすめです。
最後に
ご紹介したよう、冬にやる気が無くなるにはいくつかの理由が存在しています。もし毎年寒くなると気分が落ちこみ仕事や家事、育児などが思うようにいかないとお悩みの方は、そんな自分を責めないようにしてください。
そしてできるだけ気持ちが明るくなるよう、ご紹介した習慣を取り入れたり、休息をしっかりとるよう心がけましょう。