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結婚式や出産祝いで使用される『ご祝儀袋』
結婚式や出産祝いなどのお祝い事には、祝福の心を込めてお金を贈る機会が多くあります。そんな時に欠かせないのが『ご祝儀袋』です。
現在、ドラッグストアやコンビニでも簡単にご祝儀袋を購入できますが、通販や雑貨店では多種多様なデザインのものがあり、選ぶ際に迷うこともあるでしょう。
ご祝儀袋はフォーマルな場面で使用されるため、贈る際には基本マナーを守ることが大切です。間違うと相手に失礼を与えかねないため、贈る前に確認することが重要です。
ご祝儀袋の『NGマナー』5選!
お祝い事で使われるご祝儀袋は、正しくマナーを守ることが求められます。以下に、ご祝儀袋での避けるべきマナーを紹介しますので、ご祝儀袋を用意する際は特に注意してください。
4文字で名目を書くこと
ご祝儀袋に「寿」や「御祝」などの文字を記載する「名目」には注意が必要です。近年では事前に印刷されたご祝儀袋が多く見られますが、自分で記載するタイプもあります。
お祝い事で使うご祝儀袋の場合、4文字で名目を記載するのは避けるべきです。これは「死文字」と呼ばれ、お祝い事にふさわしくないとされています。
ご祝儀袋に記載する名目は、「寿」、「御祝」、「御〇〇御祝」など、4文字を避けるようにしましょう。
薄い墨・ボールペンで文字を書く
ご祝儀袋の表書きや中袋に名目や名前、金額、贈る人の住所などを記載する際は、薄い墨やボールペンを使うのは避けましょう。薄い墨は弔事を連想させるため、失礼にあたることがあります。
また、筆と墨で文字を書くことには「時間をかけて丁寧に準備した」という意味が込められています。したがって、現代的なボールペンを使用するのはマナー違反と捉えられることがあります。
中袋の表側にお札の裏面が来るように入れる
お札を入れる際の方法にも注意が必要です。中袋には金額を記載する面が表で、名前や住所を記載する面が裏となります。お札は肖像画の面が表です。
中袋にお札を入れる際は、お札の裏面が中袋の表側にくるようにすると、弔事と同じ入れ方になってしまいます。お祝いの場で悲しみを連想させることは非常に失礼なので、間違えないようにしましょう。
シワの多いお札を入れる
ご祝儀袋に入れるお札は、できるだけ新札を用意するのがマナーです。シワの多いお札を使うと、「お祝いを楽しみにしていない」という印象を与えかねません。
新札が用意できない場合でも、なるべくきれいでシワのないお札を選び、お祝いの心を伝えるようにしましょう。
金額に見合わないご祝儀袋を選ぶ
ご祝儀袋には様々なデザインがあり、金額に応じて使い分けることが一般的です。大きな金額の場合は豪華なデザインのご祝儀袋を、3万円以下の金額ではシンプルなデザインのものを選ぶと良いでしょう。
金額に見合わないご祝儀袋を使うと、相手を混乱させたり、お祝いの心が伝わりにくかったりするため、適切なデザインを選ぶことが大切です。
意外と間違えることが多いご祝儀袋の正しい包み方を解説
ご祝儀袋には、お祝いの心をお金に込めて包むことが重要です。その心を適切に伝えるためにも、以下の正しい包み方を把握しておきましょう。
- 水引の形は「結び切り」「あわじ結び」「梅結び」を選ぶ
- 包む金額に見合ったご祝儀袋を選ぶ
- 名目は「寿」「御祝」「御〇〇御祝」など4文字を避ける
- 表書きは濃い黒墨(筆ペン、毛筆)で記載
- 名前や住所は筆ペンやサインペンで書く
- お札は肖像画の面が中袋の表側に来るように入れる
- 金額は旧字表記で記載する
- 入れるお札は新札を使用する
正しいご祝儀袋の包み方でお祝いの気持ちを相手に伝えよう
ご祝儀袋は正しいマナーを守ることで、相手に誠実さと祝福の気持ちを伝えることができます。これらのNGマナーや正しい包み方を参考にして、ご祝儀の準備を行ってみてください。