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食中毒の恐れも…食品によっては冬場でも常温放置は危険!
食べ物や飲み物は、それぞれに適した方法で保存しなければ、雑菌が繁殖したりカビ菌が発生したりと食中毒を招く危険性が高まります。
夏場は高温多湿な環境下のため、特に注意が必要と言われていますが、冬場も室内では暖房を使うこともあり、油断から食中毒を引き起こすリスクが潜んでいます。
特に常温で放置してしまうと、夏場は室温や湿気により、冬場は暖房で暖められた室温によって食品が傷んでしまいがちです。食中毒は腹痛や下痢、嘔吐、痙攣、麻痺などの症状を引き起こしやすいので、改めて注意しましょう。
絶対に常温で放置してはいけない『食べ物・飲み物』5選
ここでは絶対に常温で放置してはいけない『食べ物・飲み物』を紹介します。正しい保存方法や、口にしてしまうと食中毒症状に苦しむ危険性のあるサインも解説するので、ぜひ参考にしてください。
1.口を直接つけたペットボトル飲料
ペットボトル飲料は口を直接つけてしまった場合、冷蔵保存してもその日のうちに飲み切るべきとされています。しかし、常温放置してしまった場合、より早い段階で細菌が繁殖し、食中毒のリスクが高まるので注意しましょう。
前述したように、口を直接つけてしまったペットボトル飲料は、その日のうちに飲み切ってください。常温放置すると、細菌の発生率は2.5倍上がると言われているので、冷蔵庫に保管しましょう。
- 白っぽく濁っている
- 容器が膨らんでいる
- ドロドロとしている
- 味や匂いに違和感を覚える
このようなペットボトル飲料は腐っている可能性が高いです。無理に飲まずに処分してください。
2.牛乳
牛乳は未開封であっても10℃以下で保存することが記載されています。そのため、常温放置してしまうと傷んでしまい、細菌が繁殖してしまいます。
牛乳は帰宅直後に冷蔵庫に保管します。冷蔵庫のドアポケットは開け閉めするたびに刺激を与えてしまうため、未開封ならば棚に横倒しに収納して保存すると良いでしょう。
開封後はドアポケットに収納し、2〜3日以内に飲み切るようにしてください。
- 分離している
- ツブツブとした物体が浮かんでいる
- 匂いに明らかに違和感を覚える
このような状態の牛乳は腐っている可能性が高いので、飲んでしまうと食中毒の危険性が高まります。
3.生肉や生魚
生肉や生魚などの生鮮食品は、言わずもがな常温放置は厳禁です。夏場ならば30分、冬場でも1時間ほど常温で放置してしまうと、食中毒菌が繁殖し食べられなくなってしまいます。
生肉や生魚は必ず持ち帰ったらすぐに冷蔵庫に保管しましょう。その日のうちに使う場合は冷蔵室に、翌日〜消費期限内に使う場合は、パックから取り出しラップに包み、密閉袋などに入れてチルドルームに保存しましょう。
- 白や茶色、黒など明らかに変色している
- 酸っぱい臭いなどの腐敗臭を漂わせている
- 表面がヌメヌメしている
- 白い粒状のカビが生えている
- ブヨブヨと異様なほど柔らかくなっている
このようなサインが見られたら、口にせずに処分してください。食べてしまうと食中毒症状が悪化する危険性があります。
4.カレーやシチュー
昔はカレーやシチューを一晩寝かして食べる、という風潮がありましたが、現在では常温で放置してしまうとウェルシュ菌が繁殖し、食中毒を招く危険性があるとして注意喚起されています。
カレーを2〜3日長持ちさせたい場合は、氷水が入ったボウルにカレーやシチューの入った鍋を浸し、素早く粗熱を取ってから密閉度の高いプラスチック容器に入れて冷蔵保存しましょう。
- 白や緑の斑点が浮いている
- 異様な粘り気が見られる
- 白い膜が張っている
- 泡のような気泡ができている
これらのサインはカレーやシチューで見られる腐敗サインの一部です。ウェルシュ菌は加熱しても殺菌できないので、食べずに処分してください。
5.味噌汁
味噌汁は半日ほど放置してしまうと徐々に雑菌が繁殖すると言われています。また、具材や環境によってはより早く雑菌が繁殖すると言われているので、非常に危険です。
味噌汁も数日間保存したい場合は、氷水などにお鍋ごと浸して粗熱を素早くとり、タッパーなどの密閉容器に入れて冷蔵保存します。この方法で2〜3日長持ちさせることが可能です。
- 白い膜に覆われている
- 糸を引きドロドロの状態に変化する
- 酸っぱい匂いや腐敗臭を漂わせている
これらのサインが確認されたら腐っている可能性があります。食べてしまうと腹痛や嘔吐などの症状を招く危険性があるので、処分してください。
常温放置は危険!買って帰ったらすぐに適切に保存を
食品によっては常温放置してしまうと、冷蔵保存よりも早く傷んでしまい、食中毒を招く恐れがあります。今回紹介した食べ物や飲み物は、常温放置すると危険性が高いため、買って帰ったらすぐに冷蔵保存しましょう。