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過去の辛い経験に苦しめられてストレスを感じる人は多い
誰しも大なり小なり思い出したくない過去があると思います。
辛い思いをした経験や恥ずかしかった経験、恐ろしい出来事に遭った経験は、なんらかの要因でフラッシュバックしてしまうことがあり、思い出したくないはずなのに過去に苦しめられ、再びストレスを感じてしまう人は少なくありません。
過去の経験やトラウマの度合いによっては、心療内科やカウンセリングなどを受診し、適切に対処しなければならないこともあるほど、過去の苦しみは難儀なものです。
しかし、すでに過ぎ去った過去には戻れませんし、やり直すこともできません。過去を乗り越えることは簡単ではありませんが、過去に囚われ続けてしまうと、これから待つ明るい未来までも手放す恐れがあるので、後悔のないように心の中で清算する必要があります。
過去に囚われないで…後悔しないための5つのヒント
人によって苦しめられている過去の内容は様々です。したがって、一概に「こうすれば乗り越えられる」「このように向き合うべき」ということは言えません。しかし、過去に囚われ続けていると、その後も長く辛い思いを引きずることになります。
ここでは、過去に苦しめられて後悔しないために、自分がこれからどのように向き合っていくべきなのか考えるヒントをご紹介したいと思います。
1.今、目の前のことを優先的に考える
どのような苦しい過去であっても、残念ながら過去を改変することはできません。辛い過去を振り返り思い出しても、その過去が良くなることはないのです。
すでに過ぎ去ってしまった苦しい思い出を考えるよりも、これから先の未来を見据えて、今目の前のことに全力で取り組んだり、これから起こるポジティブな出来事を考える方が自分にとって良いことばかりだと思いませんか。
もちろん、理屈ではないので過去がフラッシュバックしてしまうこともあるでしょう。しかし、過去に囚われるのではなく、今の現状を最優先に考える努力をすることで、気持ちを切り替えるきっかけにもなるはずです。
2.「失敗は成功のもと」とポジティブに考える
過去の失敗を思い返して、再び恥ずかしさを感じたり嫌な気持ちになってしまうという人も多いでしょう。しかし、誰しも失敗があってこそ次の成長につながります。「失敗は成功のもと」という諺がありますが、この言葉は間違っていません。
「失敗した過去」にばかり焦点を当てるのではなく、「失敗したことでどのようなことを学べたか」が重要です。
「あの経験があったからこそ、こういう考えができるようになった」「こんな対策を試みよう」など、ポジティブに考える努力をしてみましょう。ポジティブ思考は習慣化することで、幸福度上昇にもつながりますよ。
3.罪悪感が拭えないなら思い切って徹底的に向き合う
苦しめられている過去の中には、どこかモヤモヤとした罪悪感や罪悪感に似た嫌な気持ちを抱えている人も多いでしょう。こうした自分に対する嫌な気持ちが時間を経ても消えない場合は、思い切って向き合うことも1つの方法です。
罪悪感を抱くような過去は、対象者が人間である場合が多いです。コンタクトを取れるならば、知人を介してでもその人に当時の謝罪を伝えるなど、非難を覚悟で向き合ってみてはいかがでしょう。
もちろん、相手もその過去に苦しめられている可能性はあるので、「会いたくない」「もう終わったことだから関わりたくない」と拒絶された場合、無理強いはいけません。
謝罪の気持ちがあるということは伝えられたはずです。当時のことを反省し、二度と同じことを起こさないよう今後の人生の糧としましょう。
4.自分なりのリラックス法で辛い過去を乗り越えよう
どんなに努力して意識的に辛い過去を乗り切ろうとしても、ふとした瞬間にフラッシュバックしてしまうことはあるでしょう。そのような時は、自分なりのリラックス法をいくつか用意しておき、なるべく早く頭の中から振り切れるように対策しておくことをオススメします。
リラックス法はなんでも良いのです。ただ、あなた自身が実践することで心を落ち着かせることができたり、楽しい気分に切り替えることができたりする方法を見つけましょう。
- 頭を空っぽにして好きな飲み物や食べ物を味わう
- 大好きな音楽を聴く
- ヨガに取り組むなど体を動かす
- 何度見ても笑える映像や動画配信などを見返す
- 自分が夢中になれるような趣味に没頭する
人によって様々なリラックス法があるはずです。ぜひ日頃から自分なりのリラックス法をいくつかピックアップしておきましょう。ちなみに、筆者は何度見ても笑えて明るい気分になれる動画をSNS上のリスト機能などで保存していますよ!
5.第三者に過去の辛い経験を聞いてもらう
自分だけでは消化しきれない過去の辛い経験は、自分の中だけに留めておくのではなく、信頼できる仲の良い友人や家族に打ち明けることで、第三者の目線が入り気持ちが楽になることも多いです。
自分にとって辛い過去や思い出したくない過去を他人に話すことは勇気がいります。しかし、信頼している相手であれば、どのような内容であっても受け止め、その人なりの考えや気持ちの切り替え方法を教えてくれるでしょう。
意外と自分にとっては辛い過去であっても、言葉にして他人に話してみると、「今となっては笑い話」「あれがあったから今の自分がある」など、苦しい過去の意外な面を見つけられるかもしれません。
戻れない過去ではなくこれから起こる未来を見よう
いかがでしたか。辛い過去と言っても、人によっては人生を大きく揺るがすような出来事から、ちょっとした出来事まで様々です。そのため、一概に「こうすればいいよ」「頑張って乗り切るべき」とは言い切れません。
しかし、過去には戻れません。自分の思い通りに変えることもできません。ならば、これからやって来る未来を見据えて、過去を清算できるような未来へ準備したほうが自分を良い方向へと導くことができるでしょう。