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使い過ぎている意識はないのに電気代が高い…なぜ?
近年、様々な情勢が影響して、一般家庭の電気代が高騰しています。しかし、電気代高騰の影響を受けているとはいえ、他の家庭に比べて明らかに電気代が高いと感じることはありませんか。
この場合、多くは「電気を使い過ぎている意識はない」と無自覚ですが、実は意外な行動が積み重なり、電気代が大幅に跳ね上がる原因となっていることがあります。
節電を意識していても、意識するポイントが間違っていれば、結果的に節電にはつながらず、別の場所で大幅に電気を消費している可能性も考えられます。正しい知識を身につけた上で、効果的な節電方法を実践するべきでしょう。
知らない間に電気代が高くなる『意外な行動』5選
では、どのような行動が電気の消費量を増やしているのでしょうか。知らない間に電気代が高くなってしまう意外な行動を知り、ご自身の普段の生活習慣と比較してみてください。
1.冷蔵庫に食品を詰め込み過ぎている
冷蔵庫の冷蔵室に食品を大量に詰め込んでいると、冷蔵庫内に流れ込んでいる冷気が上手く循環しません。そのため、冷蔵庫がより冷蔵室内を冷やそうと電気の消費量を上げて稼働する原因となります。
冷蔵室は冷蔵庫の奥が見える程度に余裕を持って食品を収納するように意識することで、送り込まれた冷気が効率良く循環し、電気の消費量を抑えることができます。
2.エアコンを頻繁につけたり消したりする
エアコンの冷房機能や暖房機能を使用する場合、「節電のために」とエアコンを頻繁につけたり消したりしているという方がいます。
しかし、この行動は一度室温を設定温度まで上げたり下げたりしたにも関わらず、再び室温を外気温と同じ温度まで戻してしまう行為です。つまり、再度エアコンをつけた際に、多くの消費電力量を必要とするため、かえって電気代が多くかかってしまう原因となります。
1時間〜1時間半程度の外出であれば、つけっぱなしで出かけた方が余計な電力を消費しないので、節電になりますよ。
3.家電のプラグをコンセントに挿しっぱなし
使っていない家電のプラグをコンセントに挿しっぱなしにしているご家庭は多いですよね。特に、テレビ周りの機器やエアコン、暖房器具、充電機器、炊飯器などは、プラグを挿しっぱなしにしている人が多い印象を受けます。
しかし、プラグをコンセントに挿しっぱなしにしているだけでも電力が消費されていることを忘れてはいけません。これは「待機電力」と呼ばれていて、家電の内蔵機能を維持するために電力が消費されているのです。
待機電力は一般家庭の電気代のうち、約5%を占めているという調査結果も出ているので、節電を意識するならば待機電力も消費しないよう気をつけるべきでしょう。
4.電気便座のフタを閉めない
今では多くのご家庭のトイレが電気便座を使用しています。1年を通して便座に座った際にヒヤッとした感覚に襲われなくて済むので快適ですよね。
しかし、電気便座の場合、トイレを使用した後にフタを閉めず、開けっ放しにしてしまうと、便座の温度が下がってしまうため、暖かさを保つために常時電力を消費することになります。
実は、電気便座のフタを閉めないことで発生する消費電力は意外と多く、一般家庭の電気代が高額になる原因の1つとして上がることが多いです。
5.生活環境の断熱性が悪い
住んでいる生活環境の断熱性が悪いと、せっかく室温を適切に維持していても、外気温の影響を受けやすくなるため、エアコンなどの温度調節系家電の電気消費量が上がってしまいます。
例えば、住んでいる住宅が古く、外壁自体の断熱性能が低かったり、夜間はシャッターを閉めずに過ごしていたり、エアコンや暖房器具を使用している時に部屋のドアを閉めていないなどが挙げられます。
住宅の外壁などは改善が難しいご家庭も多いですが、生活習慣は改善できます。エアコンや暖房機器を使う時期には、生活環境の断熱性も意識しましょう。
意識すべき点は?電気代節約につながる効果的な節電方法
電気代を節約するためには、消費電力量を減らすことが重要です。的外れな節電方法を実践していても効果が実感できないので、節電につながる効果的な方法を取り入れてみましょう。
例えば、以下のような節電対策を複数取り入れることで、電気代節約につながりやすいです。
- エアコンはサーキュレーターを併用するなど効率を考える
- 使用していない家電のプラグはコンセントから抜く
- 家電製品の周辺に他の家電製品を密着させない
- 冷蔵庫の冷蔵室には食品を余裕を持たせて収納する
- 冷蔵庫の冷凍室には食品をなるべく密着させて収納する
- トイレの電気便座のフタは使用後に必ず閉める
- 照明器具は自動オフ機能を搭載する
- 照明器具を白熱灯や蛍光灯からLEDに切り替える
- 生活スタイルに合わせて契約プランを変更する
家電が余計な電力を消費しないように置き場所や効率を考えるだけでも、節電効果が実感できるご家庭は多くあります。
また、どこのご家庭でも待機電力を消費し過ぎないよう、必ず使用していない家電や電子機器のプラグはコンセントから抜いてください。
最近では、照明器具をLED電球に切り替えるだけで大幅に電気代を節約できるため、電球の切り替えも推奨されています。電力自由化に伴い、様々な会社から契約プランが提案されているので、ご自身の生活スタイルに合わせて契約プランを見直すことも視野に入れましょう。
意識的に節電につながる行動を習慣化させよう
いかがでしたか。日々、何気なく行っている習慣が電力を多く消費する原因となっているご家庭はたくさんあります。意識的に節電につながる行動を習慣化させることで、電気代抑えることにつながるので、ぜひ紹介した節電対策を取り入れてみてください。