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旅行先などでお世話になるホテル…ホテル側に配慮できてる?
旅行や出張先で宿泊するために利用するホテルでは、宿泊はもちろん、食事やその他の素晴らしいサービスを受けることができます。最近は、驚くようなオプションサービスも充実しているので、「ホテルを楽しみに行く」という方も増えているほどです。
しかし、日本には古くから「お客さまは神様」精神が受け継がれてきました。最近になって、この考え方が少しずつ見直されるようになりましたが、未だにこの言葉が根付いている人がいることは否めません。
当たり前のように失礼な態度で振る舞っていたり、自分の家では絶対にしないようなことをしたりとホテル側に配慮できていない姿勢は、ホテルで働く多くのスタッフさんにとって気分の悪い光景です。
お金を支払って利用する側であっても、サービスを提供してもらうという有り難みを忘れてはいけません。お互いに思いやりのある行動を心がけましょう。
ホテルでやってはいけない『5つのタブー』
ホテルで働くスタッフさんが「これをされると困る」と頭を悩ませてしまう客側の行動には、どのような行動があるのでしょうか。ここでは、ホテルでやってはいけないタブー行為を紹介します。
1.チェックイン予定時刻を遅れても連絡を入れない
多くのホテルでは、予約する際にチェックイン予定時刻を入力したり伝えたりする必要があります。当日になってやむを得ない事情で遅れてしまうこともあるため、その場合は遅れることがわかった時点で連絡を入れれば問題ありません。
しかし、チェックイン予定時刻を遅れてもまったく連絡が来ない場合、ホテル側は「もしかして無断キャンセル?」と頭を悩ませることになります。
また、ホテルによっては一定時刻を過ぎるとエントランスを閉めるところもあるため、「この人、来ていないけれど大丈夫かしら」と作業や時間を余計に消費させてしまう迷惑行為に該当することも。
2.部屋にある備品を持ち帰る
ホテルの客室には、滞在中にお客様が快適に過ごせるようにと多くの備品(アメニティ)が用意されています。ホテルによっては「こちらはお持ち帰り可能です」と親切に記載されているところもあるでしょう。
しかし、部屋にある備品の全てを持ち帰って良いということはありません。タオルや寝巻き、ドライヤーなど、部屋にある多くの備品はその後も使い続けていく物です。勝手に持ち帰ってしまうと、窃盗行為にあたります。
非常に迷惑ですし、ホテル側にとっては損害を受けてしまう行為に該当するため、持ち帰りが許可されていない備品を持ち帰る行為は絶対にやめましょう。
3.食べ残し・飲み残しをテーブルに置いて帰る
飲み残したペットボトル飲料をそのままテーブルに置いて帰ったことはありませんか。意外と多くの人がやりがちな何気ない行動だと思います。しかし、実はこの行為にホテルのスタッフさんは頭を悩ませることになります。
多くのホテルでは、客室に宿泊したお客様が残していった品物は、「ゴミ」と明確にわかるもの以外は一定期間、保管しなければいけない決まりがあります。中身の入った飲食物の容器も保管対象に含まれるのです。
そのため「もうこれはゴミですよ」という物に関しては、きちんと中身を飲食した上で、空の容器をきちんとゴミ箱に捨てておきましょう。
4.TPOを守らない服装
ホテルには様々な場所があります。エントランス、ロビー、食事会場、エレベーター、そして客室…。基本的に、客室以外は公共の場として認識するのがマナーなので、部屋着でホテル内をウロウロする行為はモラルに欠けた振る舞いとして迷惑がかかる恐れがあります。
人によっては、非常にラフな格好や薄着で過ごす人もいるでしょう。その姿でホテル内をウロウロしてしまうと、事件やトラブルに発展してしまう可能性もあるため、ホテル側としても「やめてほしい」「服装を整えてほしい」と悩まされることがあります。
また、客室に備えられている部屋着やスリッパも、宿泊施設によって館内で使用可能か否か分かれます。客室に到着したら、まずは注意事項を確認しましょう。
5.使った布団を押し入れに収納する
旅館の場合、客室で布団を使用する施設が多いでしょう。良かれと思って使った布団を畳み、元あった押し入れに片づけておく…という人がいますが、この行為はかえって旅館側に手間をかけさせる行為となるので控えてください。
使った布団を押し入れに入れてしまうと、再び押し入れから布団を出さなければいけない労力が発生しますし、複数組の布団が用意されている場合、どの布団を使ったのかわからなくなり、未使用の布団も洗濯しなければいけなくなる恐れがあります。
したがって、布団は基本的に敷きっぱなしにしておき、心ばかりのお手伝いをしたいという場合は、掛け布団を畳んでおくなど、運びやすいよう配慮すると良いでしょう。
ホテルのチェックアウト時に注意すべきこととは?
ホテルをチェックアウトする際も、以下のような注意事項があります。
- 部屋はできる限り整理整頓しておく
- 飲食物の容器はゴミ箱に捨てておく
- チェックアウトの時刻は必ず守る
- 忘れずにルームキーを返却する
- 自動精算でない場合は有料飲食物サービスを自己申告する
チャックアウトの時刻は、受付が混み合うことが予想されます。なるべく余裕を持って受付に行き、ルームキーの返却や支払いを済ませましょう。
また、部屋に備わっている冷蔵庫から飲食した場合、その分の代金を後払いにて精算する必要があります。自動精算でない場合は申告制になるので、どの商品を利用したのか確認しておきましょう。
宿泊するときは客側もホテル側への配慮を忘れずに
いかがでしたか。宿泊するときは、客側もホテル側に利用させていただいているという感謝の気持ちを忘れてはいけません。今回紹介したようなタブー行為はやめて、ホテルのスタッフさんが気持ち良く接客や後片付けができるよう配慮しましょう。