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ウォーターサーバーは、現在多くの家庭で快適な生活環境を送るために重要な存在になっているかもしれません。とはいえ、種類も多く違いが分からないということも珍しくありません。
そこで、今回は飲み放題のウォーターサーバーのおすすめメーカーをご紹介。メリットや宅配型ウォーターサーバーとの違いなどもあわせて解説します。
飲み放題ウォーターサーバーとは
ウォーターサーバーと言えば、重い水ボトルを交換するイメージを持つ方が多いかもしれません。しかし、最近では水道水を使った経済的で便利な「飲み放題」のウォーターサーバーが注目を集めています。
では、飲み放題ウォーターサーバーとは、どんなものなのか見ていきましょう!
水道水を浄水する仕組み
飲み放題のウォーターサーバーとは、フィルターを使った濾過(ろか)システムを使用して、水道水中の異物や不純物を除去します。フィルターには「ROフィルター」「活性炭」「不織布フィルター」などいくつか種類があります。
フィルターの種類によって浄水の仕組みは異なりますが、基本的にはフィルターが特定の物質の通過をブロックして浄化する仕組みです。
濾過できる不純物はメーカーによって様々ですが、塩素やカルキなど日本産業規格(JIS)や浄水器協会(JWPA)で定められた規格基準による除去対象22物質が対象です。濾過率は80%と高いものが多く、ご自宅の水道水が安全性が高く美味しい水へと生まれ変わります。
水道直結型と給水型(補充型)の2種類がある
飲み放題のウォーターサーバーには、「水道直結型」と「給水型(補充型)」、2つの供給タイプがあります。
「水道直結型」は、水道管をサーバー本体と繋ぎ、直接サーバーへ水を供給します。直接繋げることで定期的に水を補充する手間がなく、いつでもきれいな水を使うことができます。
ただし、水道管と分岐させてサーバーを繋ぐ設置作業が必ず必要になり、工事費用はメーカーによって異なりますが、数千円~1万円程度負担しなければなりません。また、滅多にないですが、断水時は水を供給することができなることもデメリット。
とはいえ、長期的にみるとランニングコストや手間に費やす時間を削減できるので、大家族やオフィス、水を補充するのが面倒な方には特におすすめです。
「給水型(補充型)」は、サーバーの専用のタンクに水道水を補充するタイプです。
水道直結型のように、水道管とサーバーを繋ぐ設置作業は必要ありません。水ボトルタイプと同様、コンセントがつながる場所であればどこでも設置することが可能。移動も簡単なので引っ越しが多い方や、自宅の設置スペースが限定的な方などにおすすめです。
水を補充する手間はかかりますが、水ボトルの受け取りや交換より楽なのは間違いありません。
飲み放題ウォーターサーバーを選ぶメリット
水は、私たちの生活に欠かせないもの。毎日美味しい水を簡単で手軽に利用できたらいいと思う方は多いことでしょう。飲み放題ウォーターサーバーは、そんな願いを叶えてくれるだけでなく、他にも多くのメリットがあります。
ここからは、飲み放題ウォーターサーバーのメリットにはどんなものがあるのか詳しく解説します。
定額制で予算管理しやすい
飲み放題ウォーターサーバーは、毎月一定の料金を支払うだけで利用できる「定額制」であることがほとんど。水の使用量に関わらず月額料金が一定なのは、お財布の管理がしやすいメリットがあります。
水ボトルタイプのようなノルマなどもありません。水の使用量は、季節や気候によっても変動しますが、追加料金などの心配をする必要なく使えるのは助かりますよね。ただし、水道料金と電気代はかかるので注意しましょう。
水ボトルを頼む手間や交換の負担がない
宅配型ウォーターサーバーは、月ごとに水ボトルを購入する必要があります。水ボトルを受け取る、使用した水ボトルを破棄、返却、水ボトルの交換など、いろいろな手間がかかります。
しかし、飲み放題ウォーターサーバーは水道水を使うため、水ボトルにかかる手間がありません。契約して解約するまで、手間なくいつでも美味しい水が使い放題です。
さらに、プラスチック製の水ボトルは環境への影響も大きいところですが、飲み放題ウォーターサーバーなら、プラスチック廃棄物の削減に貢献もできて環境にも家計にも優しいメリットがあるということです。
飲み放題ウォーターサーバー5選
飲み放題のウォーターサーバーには、フィルターの品質、利便性、デザインなどの異なるものが存在します。
どれを選んで良いのか迷っている方のために、ここからは飲み放題ウォーターサーバーの中から、おすすめの5社を紹介します。
クリクラ
出典:クリクラ
クリクラは、12年連続で宅配水業界トップ。信頼性と品質の高さが多くの人々から支持されているウォーターサーバー。
クリクラのウォーターサーバーは、フィルターに2層の良質なろ過材を使用しており、「自然圧ドリップ」でじっくり濾過する方法を採用。この方法によりミネラルはそのままに、おいしい水を作り出します。
1回の給水で6Lもの水を使用することができるので、大家族やオフィスでも1度にたくさんの水を供給することができるのも魅力。
年に1回、サーバーごと交換してくれるため、定期的なフィルター交換の必要がありません。メンテナンスの心配をすることなく使えるのは大きなメリットでしょう。
クリクラのサーバーレンタル料は月額2,980円。この安さはクリクラが選ばれる大きな理由の一つとなっています。
ウォータースタンド
出典:ウォータースタンド
ウォータースタンドは、ウォータースタンド株式会社が提供するウォーターサーバー。給水型(補充型)「ナノシリーズ ピュアライフ」、水道直結型の12モデルが展開されています。
ウォータースタンドの最大の魅力は、高性能フィルター。NASAが技術特許を保有する素材を利用したナノトラップフィルターを使用しています。
このフィルターは、静電気の力で不純物を吸着し、JIS規格で定められている対象物質だけでなく、一般的な浄水器では除去できない微細なウイルスや、塩素消毒では死滅しないとされる病原性微生物まで除去することが可能です。
さらに、一部の機種ではRO(逆浸透膜)フィルターで水に含まれる不純物をほぼ除去した最高品質の水を作り出すことも。
水道直結型は設置工事が必要ですが、穴を開けるなどの作業がなく、現状復帰可能なので賃貸住宅にお住まいの方でも利用することが可能です。
楽水
出典:楽水
楽水は、有限会社プラス1・コミュニケーションズが提供するウォーターサーバー。6つのモデルから好みに合わせて選択することができます。
楽水には、水道直結型と給水型(補充型)の2つのタイプがあり、小型、大容量、冷水専用など幅広いモデルが展開されています。
また、レンタルから買取りも可能。4年以上利用するなら買取りがお得です。買取りシステムは、他社ではほとんどない制度。長期利用を予定している方には特におすすめでしょう。
楽水のフィルターは3つのフィルターで構成されており、塩素やカビ臭など不純物を取り除いて安全な浄水を作ります。フィルター交換は1年~1年半の間隔で必要ですが、ワンタッチで交換できるので、ご家庭で簡単に行うことができます。
一部のモデルにはROフィルターを使用しており、より品質の良い水を使いたいという方は、やや価格は高くなりますが、このモデルを選択することもできます。
楽水は、サーバーモデルによって月額料金は3,630円~5,830円とやや高め。ただし、月額料金にはサーバー入れ替え費用やフィルター料金等のメンテナンス費用も含まれています。
ハミングウォーター
出典:ハミングウォーター
ハミングウォーターは、株式会社コスモライフが提供する優れた機能とデザイン性が融合したウォーターサーバー。ハミングウォーターのフィルター浄水能力は、業界トップクラス。
2段階式浄水フィルターで、JIS規格で指定された除去対象物質17項目に加え、その他に準ずる9項目を80%以上除去。これにより、ご自宅の水道水が安全性の高い美味しい水へと生まれ変わります。
総濾過量は1,800Lと一般的なご家庭での使用には十分な容量で、長期間クリーンな水を利用することができます。フィルター交換は半年に1回、ご自宅で交換する必要がありますが、新しいフィルターは定期的配送してくれるので交換し忘れなども防げます。
また、冷水、温水、常温水の注ぎ口が1つに統合されていたり、日本人女性の平均身長に合わせた高さ設計など、他メーカーにはない機能で利便性にも優れています。さらに、シンプルで落ち着きのあるデザインでどんなインテリアにも調和し、存在感が強く主張しないのも嬉しいポイントです。
キララウォーター
出典:キララウォーター
キララウォーターは、株式会社Kiralaが提供している卓上型・水道直結ウォーターサーバー。
キララウォーターのフィルターは、世界標準のフィルター構造「Kirala フレッシュフィルター」を採用。マイクロカーボンフィルターとナノファクトプラスフィルターの2つのフィルターが組み合わさることで、汚染物や残留物を除去する仕組みになっています。
マイクロカーボンフィルターで汚染物や残留物を効果的に除去し、ナノファクトプラスフィルターで一般細菌やバクテリア、ノロウィルスなどを99.9%除去。この浄水能力が、水道水を天然水のように美味しくし、安全性を最大限に高めるだけでなく、ミネラルはそのまま残してくれます。
キララウォーターのサーバーは「UVオートクリーニング機能」を搭載。この機能は、定期的にUV LEDを使用し、水の抽出口を自動的に殺菌。大腸菌や黄色ブドウ球菌などの病原菌を除去し、より衛生的に水を管理することができます。
これらの高性能な浄水システムを搭載していることから、料金は他メーカーよりもやや高めで、月額料金は4,378円~5,478円。
さらに、設置エリアが限られており、「東京、神奈川、千葉、埼玉、および静岡県の一部地域」のみ。将来的には、全国への拡大を予定しているとのことですが、現在のところ地域外の方は設置することができないので注意しましょう。
飲み放題ウォーターサーバーがオススメな人
飲み放題ウォーターサーバーは、基本的にどんな人にも便利でおすすめではありますが、次のような方に特におすすめと言えるでしょう。
水道水が苦手な人
水道水の味やカルキ臭などに敏感な方は、飲み放題ウォーターサーバーがおすすめ。
飲み放題ウォーターサーバーには、さまざまな高性能フィルター機能で汚染物や残留物を除去。水ボトル交換の手間もなく美味しく高品質な水がいつでも使い放題です。
水の消費量が多い人
オフィスや家族が多いご家庭など、水の消費量が多い方には飲み放題ウォーターサーバーは非常におすすめ。定額料金できれいな水が使い放題です。ボトルの調達や処理、交換などの手間もかかりません。
必要以上にお金をかけたくない人
飲み放題ウォーターサーバーは、定額料金で制限なくきれいな水が使えるだけでなく、水ボトルの購入や交換費用がかからないため、節約意識が高く必要以上にお金をかけたくない方にも、安心してウォーターサーバーを使うことが可能です。
料理にも使いたい人
飲み放題ウォーターサーバーは、飲料用水だけでなく料理にも使用することができます。高品質な水を制限なく利用できれば、料理や飲み物などにも手軽に使うことができるのは、料理好きでいなくても嬉しいポイントですね。
飲み放題ウォーターサーバーの注意点
飲み放題ウォーターサーバーは経済的で便利など、メリットがたくさんありますが、利用するにあたり、いくつか注意点もあります。ここでは、飲み放題ウォーターサーバーの注意するポイントをご紹介します。
天然水は飲めない
飲み放題のウォーターサーバーは、水道水を浄化する仕組みのサーバーなので、天然水を飲むことはできません。
飲み放題ウォーターサーバーは、高性能フィルターで水道水をより安全でおいしい水にしてくれますが、天然水特有の風味やミネラル成分を再現させることはできません。
天然水にこだわりがある方にとって飲み放題ウォーターサーバーは、最適とは言えないかもしれません。天然水の風味やミネラル成分を優先したいなら、水ボトルタイプの天然水を購入できるウォーターサーバーを検討しましょう。
設置場所が限定的
飲み放題ウォーターサーバーは、設置場所が限定的になることが多いのも注意ポイント。
給水型(補充型)は設置工事不要のため、宅配型の水ボトルタイプ同様、安定した平面でサーバーの幅に合わせてコンセントがある場所であれば設置可能です。
しかし、水道直結型は水道管と分岐させてサーバーを繋ぐ必要があるため、キッチンやオフィスの共有スペースなどが一般的な設置場所となりますが、サーバーのサイズや形状によっては、さらに設置スペースが限られてしまうことも。
まずは適した設置場所を確保できるかを確認することが重要なポイントになるでしょう。
水の使用量が少ないと損をする可能性がある
飲み放題ウォーターサーバーは定額料金で水が使い放題ですが、水の使用量が少ないと、月額料金が高くついてしまう可能性があります。
宅配型ウォーターサーバーには、月額料金は水代のみで1,000円台~のサービスもあります。一般的な水の量は10L程度ですが、一人暮らしで飲用水のみの使用であれば十分な量。毎月の水の使用量が10L程度のご家庭であれば、飲み放題ウォーターサーバーの定額料金が高くついてしまうかもしれません。
毎月どれくらいの水を使うのか、水の用途などを踏まえた上で、あまり使わないのであれば、宅配型ウォーターサーバーを検討するなど、ライフスタイルに合わせて選ぶことがポイントになるでしょう。
宅配型ウォーターサーバーも選ぶ価値あり
宅配型ウォーターサーバーは、定期的に水ボトルを注文して使うウォーターサーバー。
このタイプの水の種類は「天然水」や「RO水」がほとんど。高性能フィルターがなくても、高品質でミネラル豊富なおいしい水を飲むことができます。
一般的な月額料金は水ボトル代のみ多く、メーカーによってはサーバーレンタル料が含まれる場合もあります。料金は1,000円台~7,000円台と、月の水ボトルの本数に応じた金額になります。
定期的な水ボトルの注文、使用後の水ボトルの廃棄、水ボトルの交換などの手間がかかりますが、水の使用量が少ない、天然水にこだわりたい、災害時の備蓄水としても使いたいなら、宅配型ウォーターサーバーを検討してみても良いでしょう。
まとめ
今回は、飲み放題ウォーターサーバーの特徴やメリット、おすすめウォーターサーバーや宅配型ウォーターサーバーとの違いについて解説しました。
ポイントはこちら。
- 飲み放題ウォーターサーバーは水道水を「浄水」して使うので制限なく使える
- 宅配型ウォーターサーバーは「天然水」「RO水」水ボトルを購入する必要がある
- 飲み放題ウォーターサーバーは「給水型(補充型)」と「水道直結型」の2タイプ
- 飲み放題ウォーターサーバーは水の使用量に関わらず定額料金で予算管理しやすい
- 高性能フィルターで安全でおいしい水を作るが天然水の風味やミネラル等は再現できない
- 水の使用量が少ない場合、飲み放題ウォーターサーバーは高くついてしまうこともある
飲み放題ウォーターサーバーは、定額料金で安全でおいしい水を料理などさまざ場面で手軽に使うことができる便利なアイテムですが、水の使用量が少ない、災害時の備蓄水等にも使いたい方には宅配型ウォーターサーバーも検討する価値があります。
どちらのウォーターサーバーも安全でおいしい水が飲めるのは変わりありません。それぞれのご家庭のニーズや水の好み、予算などを考慮して最適なウォーターサーバーを選びましょう。