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私たちの日常生活において、身近な動物であるカラス。知能が高くゴミなどを荒らしている姿も度々目にしますが、あまり危険視されない方も多いのではないでしょうか。
しかし、時々人間がカラスに襲われた、威嚇されたというケースも耳にします。いったいどれが本当のことなのか。自分の子どもや家族がカラスに関するトラブルに巻き込まれないためにも、正しく理解しておくことが大切です。
今回は意外と知られていないカラスの嘘ホントについて解説します。
カラスは人間を攻撃するときがあるが獰猛ではない
まず前提として、カラスは本来人間を無暗に襲うことはありません。
人間が近づいても、すぐさま飛んで逃げることが大半。カラスにとって人間は貴重な食料となる生ごみを排出する存在であると同時に、自分たちよりも何倍も大きい動物です。人間を警戒するかしないかは個体差や状況にもよりますが、特別襲う襲われるの間柄ではありません。
そんなカラスが人間を攻撃しやすくなるときがあります。それは、カラスの巣が近くにあり雛がいる場合。自分の子どもたちを守るため。気が荒くなってしまうのはどの動物にも共通すること。特別カラスだけが凶暴という訳ではありません。
カラスは集団で人間を襲わない
前述の通りカラスが人間を攻撃するのは、基本的に子育て中の期間。巣を守ろうと行動するため、仮に人間に攻撃を仕掛けたとしても、その数は1~2羽。せいぜい、つがいが同時に立ち向かってくる程度です。
また、カラスの鋭いくちばしでケガをする、というイメージもありますがこれは誤解。カラスは飛行しながら、くちばしで人を攻撃することはありません。カラスの主な攻撃方法は足でのキック。まったくケガを負わないとは限りませんが、カラスにキックされたことで大怪我することは早々ありません。
生ごみ対策は匂いより視覚面での工夫が重要
人間をあまり攻撃することがないカラスですが、それでも無視できないのが生ごみ問題。カラスにとって人間が捨てる生ごみは貴重な食料。しかし、ゴミ捨て場を漁り散乱されては、私たちの生活にも支障が出ます。
そのため、入念な生ごみ対策が重要なのですが、ここで大切なのは匂いよりも視覚面での工夫。カラスは嗅覚より視覚が発達している動物。生ごみの有無も赤系色の有無や濡れているかどうかで判断します。生ゴミは新聞紙や紙袋などに包み外から中身が分からないようにしてから廃棄するのが有効です。
カラスへの理解を深めよう
メディアなどの報道により、カラスは危険な動物として扱われることが多いですが元々はそこまで凶暴ではありません。しかし、繁殖期になると攻撃的になるのも事実。
小さな子どもの中には、カラスを面白がって追い回す子もいますが繁殖期だとリスクが高い行動です。カラスに反撃され、ビックリした拍子に転んでケガをしてしまう恐れもあります。子どもたちには、むやみにカラスをイジメないよう教育しておきましょう。