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ウォーターサーバーは、シチュエーションによって使いやすいサイズがあります。どれも同じだと思って適当に選んでしまうと、使いにくくてストレスになる可能性も。せっかくのウォーターサーバーを便利に使うために、サイズについて考えてみましょう。
ウォーターサーバーのサイズ比較
ウォーターサーバー 種類 | 横幅×奥行×高さ(cm) | 月額費用目安 |
---|---|---|
フレシャス・デュオミニ | 25×29.5×47 | 4,080円~ |
エブリィフレシャスミニ | 25×29.5×47 | 3,300円(定額) |
プレミアムウォーター スリムサーバーlllショート |
27×36.6×82.4 | 3,974円~ |
ロッカ・スリムRショート | 27×36×82.2 | 2,680円(定額) |
アクアクララ・アクアスリムS | 27.2×42×75.6 | 3,908円~ |
ウォーターサーバーのサイズを選ぶときのポイント
ウォーターサーバーには、使いやすいサイズがあるといってもまだ使っていないことにはイメージが湧かないですよね。
そこで、ウォーターサーバーのサイズを選ぶポイントをいくつか解説します。導入を検討している方は、以下の点を踏まえて選んでみてください。
ウォーターサーバーには卓上と床置きがある
ウォーターサーバーには、卓上型と床置き型があります。一般的にイメージするウォーターサーバーは床置き型。メーカーによっては「ロングタイプ」と呼んでいる場合もあります。
床置き型のサイズは横幅と奥行きが30~40cm程度で、高さが約1m。これは、大人の胸元くらいのサイズ感で床に直接置いて使います。
これに対して、卓上型は高さ約50cmと床置き型の半分程度です。テーブルや棚に乗せて使うタイプなので背は低いですが、横幅や奥行きは床置き型とほぼ変わりません。
卓上型と床置き型で最も異なるのは、もちろん高さです。また背が高い分、重量も大きく変わってきます。どちらも機能自体は同じことがほとんどなので、費用や電気代に関しては実はそこまで変わりません。
設置したい場所に合っているかどうか
それぞれに特徴がある卓上型と床置き型、好きな方を選んでも問題ないかというと、そうとも言い切れない場合があります。
というのも、ウォーターサーバーを使う場所は、主にリビングやキッチン、寝室などですよね。実は、部屋ごとに向いているサーバー、向いていないサーバーがあります。特に注意が必要なのが寝室です。
ウォーターサーバーは、安全のために延長コードの使用を推奨していません。寝室はリビングやキッチンよりもコンセントの穴が少ないので、置ける場所が限られることになります。
例えば、そこに棚がなければ卓上型は使えないということです。棚の有無とコンセントの位置によっては便利に使えますが、基本的には寝室での使用は床置き型を選ぶ方が多いです。
またキッチンに置く場合、卓上型と床置き型では取水口の位置が変わってきます。調理をする流れで水を使うなら、なるべく高い位置に取水口がある方がいいですよね。シンクよりも低い位置に取水口があると、ウォーターサーバーを使用するときだけ腰をかがめないといけないからです。
一見すると床置き型の方が高いイメージがありますが、棚の高さによっては卓上型の方が高くなることも。また、取水口の位置が低いメーカーもあるので、そのような場合も卓上型の方がストレスなく使えるでしょう。
小さいサーバーは扱いやすくスペース節約になる
スペースをあまり取れないご家庭では、卓上型がおすすめ。ウォーターサーバーを置く棚があれば、設置できて新たにスペースを作る必要がないからです。キッチンカウンターやテーブル、ラックなどに置くと使いやすいですよ。
また、卓上型は高さを調節したいときも便利です。床置きだと取水口の高さは変えられませんが、卓上型は棚の高さ次第で使いやすくできます。一人で持ち上げられるくらい軽いので、場所を変えたいときは気楽に移動できて便利です。
その反面、床置き型よりも不安定な点はデメリット。バランスを崩して転倒しないように、しっかりした棚に設置する、災害時に落下しないように滑り止めを付けるなど、工夫が必要です。
また、ウォーターサーバーによっては卓上型の方が水ボトルの容量が少ないこともあります。そうなるとお水の交換回数が増えて面倒に感じることも。消費量が多い家庭は、床置き型と同じ容量のボトルを使えるサーバーを選ぶようにしましょう。
大きいサーバーはボトル容量が多めで交換頻度が少ない
ウォーターサーバーを設置するスペースが充分にあれば、床置き型も便利に使えます。
床置き型のメリットは、なんといってもお水の容量が多いこと。卓上型よりも交換頻度が減るので、消費量が多いご家庭では床置き型がおすすめです。また、重量があるため転倒しにくくて安心です。
とくにお子様がいる家庭では、いたずらされたりぶつかったりする可能性がありますよね。床置き型であれば、落下による思わぬ事故の不安が和らぐと思います。
ただし、卓上型のように自由に自宅内を移動させることができないのはデメリットです。そもそもスペースが必要なので、模様替えや転居の際も持て余してしまう可能性があります。使いたい場所に十分なスペースがあるかどうか、予め測っておくといいでしょう。
床置き型は当然ではありますが、高さの調節ができません。低すぎると給水が大変ですし、高すぎるとお子様が使えなくて不便ですよね。床置き型のウォーターサーバーは、使う人の身長も考慮して選ぶ必要があります。
使いやすさなら卓上サイズがオススメ
使いやすさで選ぶなら、卓上型が断然おすすめです。
卓上型には、「スペースがなくても使える」「高さを変えられる」という大きなメリットがあるからです。これは単に場所を取らないというだけでなく、部屋の印象に影響しにくいという魅力もあります。
床置き型は、圧迫感が出てしまいやすいのですが、卓上型はコンパクトでインテリアを邪魔しません。また、高さが変えられるという面からも卓上型が扱いやすいことが分かります。とくにキッチンカウンターやテーブルのような高さのある台に乗せた場合、床置き型よりも給水しやすくなることが多いのです。
メーカーによりますが、卓上型専用の小さい水ボトルが使える点も魅力です。交換頻度は上がるものの、重たいボトルよりも体に負担がかかりません。女性や高齢者でも簡単に交換できるので、床置き型を置くスペースがありながら敢えて卓上型を選ぶ方もいるほどです。
すでにリビングで床置き型を使っている場合、2台目として卓上型を設置するのも便利です。家にウォーターサーバーが2台もあると邪魔に感じるかもしれませんが、卓上型ならそこまで圧迫感がありません。
玄関の棚に置いて子供の水筒用にする、寝室に置いて赤ちゃんのミルク用にするなど、リビングまで行くのが面倒なときに使えるようにするといいでしょう。
卓上サイズのウォーターサーバー5選
卓上サイズのウォーターサーバーは、さまざまなメーカーからラインナップされています。サイズに関してはそこまでの差はないものの、使いやすいものと使いにくいものがあるのは事実です。そこで、おすすめの卓上サイズのウォーターサーバーを5つ紹介します。
フレシャス・デュオミニ
出典:フレシャス
フレシャスのデュオミニは、業界で最も小さいとされる卓上型ウォーターサーバー。横幅25cm、奥行き29.5cm、高さ47cm、他社の卓上型よりひと回りコンパクトな仕様。
床置き型の「デュオ」と比べると、高さだけでなく横幅・奥行きもコンパクトなのが特徴です。また、コーヒーメーカーを思わせるようなスタイリッシュなデザインも人気の秘密。
「メタリックブラック」「スカイグレー」「カッパーブラウン」のカラーラインナップはどれも洗練されており、従来のウォーターサーバーのような威圧感や生活感が一切ありません。
重量7.3kgと来客時にはワゴンに乗せて使えるくらい軽量なので、マンションや一人暮らしにもおすすめ。他社よりも幅の広い給水トレイを採用しているので、コップを置いたまま給水できます。
また、デュオミニはお水が軽いことも魅力です。使用するのは天然水が入った4. 7Lの軽量パック。これをサーバー内部にセットする仕組みなので、よりコンパクトに、よりスタイリッシュに使えます。
空になった軽量パックは手の平サイズに畳んで資源ごみとして出せるので、交換の大変さや返却ボトルの保管に困ることもありません。これだけ軽量にこだわっていながら、機能性はデュオ同様というのも驚くべき点です。
チャイルドロックの他、自動クリーン機能、3種の省エネ機能を搭載。安全性、メンテナンスのしやすさ、電気代という面でも、非常に優れていることが分かります。
エブリィフレシャスミニ
出典:エブリィフレシャス
エブリィフレシャスミニは、デュオミニ同様「フレシャス」で取り扱っている卓上型サーバー。
デザインはデュオミニを改良しているというだけあって、非常におしゃれでコンパクト。デュオミニ同様、サーバー内部にお水を入れる仕様なので、標準的な卓上サーバーよりも格段に小さいです。
デュオミニと異なるのは、エブリィフレシャスミニは浄水型ということ。水道水からタンク内に自分で水を入れ浄水して飲みます。水道直結型ではないのでキッチン以外で使うこともできますよ。
重量8.3kgと移動しやすいものの、給水のしやすさを考えるとキッチンでの使用が最もおすすめです。とはいえ、お水タンクの容量は5Lなので一人暮らしや二人暮らしであれば、そこまで給水が苦になることはないでしょう。
とても小さくて経済的なウォーターサーバーですが、機能性は優秀。クリーン機能や省エネ機能の他、温度調節が4段階できるという大きな特徴も。電気代を節約しながら使いたい方や、赤ちゃんのミルク作りに便利なサーバーとなっています。
重たいボトルを交換する手間がなく、3,300円の定額制で使えるのが最大の魅力。低価格で気楽に使えるウォーターサーバーと言えるでしょう。さらに、タンク容量5.7Lのトールタイプ、カフェ機能を搭載したタイプのラインナップもあります。
お水の消費量が多く自宅にスペースがある方は、トールタイプを検討してもいいかもしれません。
プレミアムウォータースリムサーバーlll
出典:プレミアムウォーター
プレミアムウォータースリムサーバーⅢは、12Lの水ボトルを設置できる卓上サーバー。
一般的なボトルサイズを卓上型で使えるので、お水交換の回数を減らしたいという方におすすめ。
また使用されているのは天然水なので、まろやかな水が好きという方にもぴったりです。
横幅27cm、奥行き36.6cm、高さ82. 4cmと一般的なサーバーよりも横幅が小さいのが特徴。フレシャスの卓上型よりも高さがあるのは、サーバー上部にお水をセットするタイプだからです。
プレミアムウォーターは、デザイン性の高いコラボサーバーを数多く出していますが、スリムサーバーⅢはその中でも基本と呼べるサーバー。
「ホワイト」「シルバー」「ピンク」「ブラック」の4色で、冷水口と温水口を分けたオーソドックスなデザイン。ボトルカバーも3色展開されているので、好きな組み合わせを楽しめます。
このボトルカバーがあるおかげで、上乗せのお水を隠せるというのが嬉しいポイント。プレミアムウォーターはお水が減るごとにボトルがつぶれていく仕様なので、ちょうどいい目隠しになります。
さらに、チャイルドロックが非常に厳重という特徴的な機能を搭載していること。給水ボタンそのものをカバーで覆う仕様で、お子様のいたずらを予防できます。
ロッカ・スリムR
出典:ロッカ
ロッカ・スリムRは、プレミアムウォーターの浄水タイプの卓上型サーバーです。
サイズは横幅27cm、奥行き36cm、高さ82.2cmとスリムサーバーⅢとほとんど変わりません。
サーバーの印象や機能は同等ですが、ボトル部分がお水を入れるタンク仕様、定額で使える、水交換不要など、浄水型のメリットはもちろんあります。
使い勝手としては、タンク容量が4. 5Lとやや少ない点が気になります。同じ浄水型のエブリィフレシャスが5Lであることを考えると、ロッカの方が給水回数が多い可能性があるでしょう。
また、卓上型サーバーですが重量は重ためで17. 5kg。フレシャスでは、10kg以下が主流なので平均値からしても少し重たい印象。移動できないほどではありませんが、やや扱いにくさを感じるかもしれません。
機能面では省エネや衛生機能など、最低限必要なものはすべて搭載されています。チャイルドロックもありますが、温水のみなので冷水をいたずらされることは懸念になるでしょう。
ただし、ロッカは電源を落としても常温の水を出すことができるという大きなメリットがあります。他社では、このような浄水型サーバーは非常に少ないので、災害時には重宝するはずです。
アクアクララ・アクアスリムS
出典:アクアクララ
アクアクララ・アクアスリムSは、アクアクララの中で最も小さい卓上型サーバー。
横幅27.2cm、奥行き42cm、高さ75. 6cmと他社と比べると奥行きがやや大きめ。棚の奥行きによっては、置けない可能性もあるのでしっかり計測しておく必要があります。
アクアスリムSは、リターナブルボトル方式のサーバーで水ボトルを上部にセットする仕様。サーバー内部に入れ込むタイプよりも見た目が大きくなりますが、その分水交換の手間は減ります。
また、アクアスリムSの水ボトルはすべてハンドルが付いているのが大きな魅力です。7L・12Lの2種類から選べますが、どちらもハンドル付きで交換しやすいですよ。
重量は13kgとロッカほどではないものの少し重ためです。ただしアクアクララは初回のサーバー設置やメンテナンスをスタッフが行ってくれるので、その点は安心できるでしょう。
ボトルむき出し&コック式の給水で昔ながらのオーソドックスなサーバーという印象ですが、ごみを出したくない方にはおすすめ。
空ボトルはスタッフが回収してくれるので、ワンウェイのようにお水の容器を捨てることはありません。浄水以外のウォーターサーバーでは珍しく、毎月のノルマがないのも魅力です。
ウォーターサーバーを選ぶときの注意点
ウォーターサーバーを選ぶときは、サーバーのタイプ以外にも気を付けることがあります。うっかりすると、予想外のお金がかかったり、サーバーが故障してしまうことも。
注意点を解説するので必ずチェックしておきましょう。
注文ノルマや解約金には注意
ほとんどのウォーターサーバーには、注文ノルマが定められています。注文ノルマとは、「1ヶ月で◯Lは注文する」というような、最低利用数の決まりです。
メーカーによっては、ノルマに達しないと別途料金が発生する場合も。1本あたりの料金の安さだけで選ぶと予想以上に月額が高くなることもあるのです。消費量が少ない見込みの方は、ノルマのないメーカーか定額制の浄水型サーバーを選ぶといいでしょう。
また、ウォーターサーバーには解約金というものもあります。多くのウォーターサーバーは、「1年縛り」「2年縛り」といった利用年数の決まりがあります。
キャンペーンから申し込んだ場合も要注意!説明はなかったけれど、約款に小さく記載があったなんて場合もよくあります。決められた期間に満たずに解約した場合に発生するのが、解約金です。
解約金は通常、10,000〜20,000円程度とかなり高額になる傾向があります。卓上型だからといって「解約金がかからない」「安い」ということはほとんどないので契約前に必ず確認しておきましょう。
設置に適さない場所は避けること
卓上型サーバーはとくに移動しやすいのですが、そもそも設置に適さない場所は避けるようにしましょう。設置に適さない場所とは、まずは直射日光が当たる場所です。
ウォーターサーバーは機械そのものが放熱しているので、外部から熱がかかる場所に置くと温度が下がりきらず故障につながります。故障しなくてもお水の温度が上がって雑菌が繁殖したり、電気代が上がる可能性も。
冷蔵庫や電子レンジが置いてあるキッチンなどでは、十分な距離を取って設置するのがおすすめです。
また、風通しが悪い場所もウォーターサーバーを設置するのに向きません。風の通りがなく湿度が上がりやすいと、ホコリや汚れがたまってしまい、雑菌が繁殖する可能性があるためです。
脱衣場やトイレの近辺や窓のない部屋には置かないようにしましょう。
卓上は床置きに適さない
卓上型サーバーは、床に直接置かないように気をつけてください。
和室やローテーブルを置いている部屋などでは、卓上サーバーを床置きするのが使いやすいと思ってしまいますよね。ですが、卓上サーバーは床置きより転倒しやすい形状と重量をしています。
ふとした弾みにサーバーが倒れるリスクがあるので、必ず棚に置いて使ってください。
サーバーが転倒した場合、近くにいる人が怪我をする危険性があるだけでなく、水漏れや故障、感電といったアクシデントが起こることもあります。これにより火災を引き起こす場合もあるのでとても危険です。
畳のような柔らかい床や、並行ではない床などは転倒しやすい傾向があります。卓上型サーバーは卓上で使うことを想定した作りなので、床置きしないようにしましょう。
まとめ
ウォーターサーバーのサイズは、卓上型が使いやすくておすすめです。
卓上型には、「スペースを取らない」「高さを調整できる」「移動しやすい」というように、メリットがたくさんあるためです。ライフスタイルに合わせて自由に使えるので、ウォーターサーバーの便利さを実感しやすいと思います。
卓上型サーバーはいくつかのメーカーが出していますが、「横幅がスリム」「奥行きが短い」「背が低い」など、さまざまな特徴があります。
まずは置きたい場所のサイズを測って、無理なく置けるサーバーを探すといいでしょう。