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スリッパを洗濯する前に確認すること
スリッパを洗濯する前に、スリッパの中についている「洗濯表示記号」のタグを見て、家庭で洗濯することができるかを確認してください。
スリッパは洗濯できるものとできないものがありますが、桶のマークに数字が書いてあれば洗濯機を使用できますし、「手洗い可能」マークが書いてあるなら、手洗いまたは洗濯機の手洗いコースなどで洗濯することもできます。しかし、桶に×印がついているマークは「家庭での洗濯禁止」マークですので家庭では洗濯できません。
参考の為、おもな洗濯表示マークを以下にご紹介します。
洗濯表示記号の見方
JISの洗濯表示記号
② 液温は40℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる
③ 液温は30℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる
④ 液温は40℃を限度とし、手洗いができる
⑤ 家庭での洗濯禁止⑥塩素系及び酸素系の漂白剤を使用して漂白ができる
⑥ 塩素系及び酸素系の漂白剤を使用して漂白ができる
⑦ 酸素系漂白剤の使用はできるが、塩素系漂白剤は使用禁止
⑧ 塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止
⑨ タンブル乾燥ができる(排気温度上限80℃)
⑩ 低い温度でのタンブル乾燥ができる(排気温度上限60℃)
⑪ タンブル乾燥禁止
⑫ つり干しがよい
スリッパの洗濯前に「色落ちテスト」をしよう!
もし、スリッパの洗濯で色落ちが気になるようでしたら、事前に色落ちテストをしてください。家庭で洗える生地の表記があっても色落ちする可能性がありますので、洗濯洗剤で色落ちしないかを確認しましょう。
色落ちテスト方法
- 「白いタオル」と「洗濯用洗剤」を用意してください。
- タオルの一部に液体洗剤を少々含ませます。
- スリッパのなるべく目立たないところを、洗剤をつけたタオルで軽く数回たたいてください。
- 色落ちを確認します。液体洗剤のタオルでたたいた部分が色落ちしてなければ洗濯OKです。
洗い方別!スリッパの洗濯手順
「洗濯機」で洗う場合
- スリッパの表面に掃除機をかけてほこりを取除きます。
- 洗濯ネットに入れて、通常使用している洗濯洗剤で、水流が弱めのコース(おうちクリーニングコースなど)で洗濯してください。
- 脱水は短時間で行います。長時間脱しますと型崩れや変形の原因になります。
- 脱水後、形が歪んでいる部分を手で直し、スリッパの中にキッチンペーパーなどを丸めて入れてください。
- スリッパは風通しの良い場所で水平に置いて干してください。
「手洗い」する場合
- スリッパの表面に掃除機をかけてほこりを取除きます
- 洗面器などにぬるま湯を入れて洗濯洗剤を入れます。
- 洗濯洗剤を入れたぬるま湯にスリッパを5分から10分ほど浸け置きします。
- 浸け置き後、スリッパの形を崩さないようやさしく押し洗いし、汚れの部分を歯ブラシで擦って汚れを落としてください。
- すすぎは、洗面器にぬるま湯を入れて押し洗いし、洗剤がおちるまでお湯を新しくして変えて押し洗いを繰り返してください。
- 脱水はタオルドライをします。タオルでスリッパの水分を吸収して取除いてください。
- スリッパは風通しの良い場所で水平に置いて干してください。
「洗濯できないスリッパ」の場合
洗濯不可のスリッパは以下のお手入れをしてください。
- ぬるま湯におしゃれ着用洗剤を溶かし、その液体を綺麗なタオルに含ませます。
- スリッパの表面をなでるようにやさしく拭いてください。
- タオルに汚れがついた場合は、タオルを洗ってから使用するか、新しいタオルで再度ふいてください。
- 数回ふいて汚れが取れたと感じたら、乾いたタオルでなでるように水分を取り、扇風機や風通しの良い場所で陰干ししてください。
スリッパの洗濯する頻度
- 夏は10日に1回
- 梅雨時は1週間に1回
- 冬は1ヶ月に2回程
※上記は一般的な室内スリッパの洗濯頻度の目安です。
ただし、スリッパの洗濯頻度は、スリッパの使用頻度、使用場所、使用目的、などで変わりますので、衛生面で問題があると感じた時は頻繁に洗濯することをおすすめいたします。
スリッパを使用するメリットとデメリット
寒さから守る「保温性」
スリッパを寒い冬に履くメリットは、足を冷えから守ってくれることです。
素足でフローリングなどの冷たい床を歩くのは、足の裏が冷えてきついですよね。その足の冷えを無くすために冬用のスリッパは中にもこもこした保温素材を使用しているものが多いですね。
デメリットはスリッパをなかなか脱げず、衛生的に脱ぐべき場所でも履きつづけることで不衛生になる可能性があります。
汚れから守る「衛生面」
スリッパを履くメリットとしては、家の床に直接足の裏が触れないので、床のほこりや汚れを踏まずにすみますし、床に足の裏の汚れや雑菌が直接つかないので、衛生面でもスリッパに守られていることになります。
デメリットは、長時間はいていると熱や湿気やむれによって細菌が増殖する可能性があることです。
ケガから守る「安全性」
スリッパを履くメリットとしては、床に落ちているものを踏んでケガをしたり、床の雑菌から守ってくれたりします。
デメリットとしては、思わぬところで脱げそうになった時に体勢を崩して転んで痛い思いやケガをする可能性があることです。
スリッパ使用の注意点
スリッパはできるだけ共有しないでください。家族の中に水虫の人がいて、その水虫の菌がついているスリッパを履くことで、履いた人も水虫に感染する可能性があります。
水虫の原因はカビの一種である「はくせん菌(白癬菌)」が足の皮膚に付着して角質に浸透することで発症しますが、「はくせん菌(白癬菌)」は目に見えなくてもスリッパに付着します。
トイレでスリッパを使用している家庭では家族でスリッパを共有しているかと思いますが、素足で履かないようにしてください。また、こまめに除菌スプレーなどを吹きかけて除菌することも良いと思います。
まとめ
スリッパの正しい洗濯方法に関しましてご紹介いたしましたがいかがでしょうか?頻繁に洗濯できない時は、除菌スプレーを吹きかけて衛生をたもってくださいね。
スリッパは外国から入ってきた習慣だと思っている方が多いと思いますが、実はスリッパの発祥は日本なのです。スリッパが作られた時期は明治以降で鎖国がとかれた後、外国人が日本にくるようになった時期で、外国人が靴のまま家に入ることを防ぐために、靴の上から履けるものを作ったそうです。
スリッパの語源はslipper(すべる)のようですが、スリッパのご使用の際はくれぐれも滑って転倒などをしないよう安全に使用してくださいね。