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東京の足立区は「治安が悪い」って本当?
東京都は日本全国、さらに海外からの観光客やビジネス目的でやってくる人々の流入も多いことから、全国的に見ても人が多く行き交う都市に間違いありません。とても賑やかで活発な印象のある東京都ですが、その反面、犯罪件数も日本の中では多い傾向にあります。
そんな東京都の中でも、「治安が悪い」と昔から言い続けられている地域があることをご存知でしょうか。そう、足立区です。なぜか「足立区は治安が悪い」という印象が今でも残っており、多くの人が住む場所として避ける傾向にあるといいます。
近年、足立区は環境整備や治安改善に力を注いでいる
実際に足立区の治安が悪いという評判は本当なのでしょうか。現在の足立区の状況を確認すると、数年前と比べて格段に治安が改善されていることが窺えます。
実際、2008年頃から「美しいまち」は「安全なまち」というスローガンを掲げ、治安改善や学力向上、貧困連鎖の解消などの問題に真摯に取り組んできた足立区は、その成果が徐々に現れ、現在では昔と比べて8割ほども犯罪件数が減っているとのことです。
また、23区内でも刑法犯認知件数は、良い方から面積比では2位、人口比では9位と上位にランクインするまでに改善されています。
足立区が『治安が悪い』と言われている理由4つ
では、なぜ現在も足立区は「治安が悪い」と言われているのでしょうか。足立区は治安の良い地域と悪い地域に大きな差があるため、理由と共に正しい情報を知ることで、足立区の本当の姿を知ることができるはずです。
1.数年前まで犯罪件数が多かった
最近は地域の治安が改善してきた足立区ですが、2001年頃までは非常に犯罪件数が多く、年間約17,000件もの犯罪が認知されていました。
このように数年前まで毎年のように多くの犯罪が起こっていたこともあり、現在も当時の足立区の姿を知っている人々は「足立区は治安が悪い」という印象を拭えないようです。
2.酔っ払いやホームレスが多い
足立区には、飲み屋街やキャバクラ店などが多く立ち並ぶエリアが存在します。そのため、夜になると酔っ払った人たちが路上で寝てしまったり、トラブルを起こしたりするケースは少なくありません。
また、現在は少しずつ改善されてきていますが、昔からホームレスが多い地域としても知られています。これらのイメージにより、足立区全体が「治安が悪い」と印象を持たれてしまうのでしょう。
3.過去に凶悪事件が起きたから
足立区と聞いて、1989年に起こった女子高生を当時未成年だった男性複数名が拉致、監禁し、暴行を働いた後にコンクリートに埋めたというあまりに残虐すぎるショッキングな凶悪事件を思い浮かべる人は少なくありません。
当時、あまりに衝撃的で残虐なニュースを聞いて、その印象がなかなか払拭できず「足立区ってあの事件が起きた地域よね」と治安の悪いイメージが残ってしまっている面も大きいようです。
この事件以降も多くの犯罪件数が年間起きていたことから、より足立区に悪い印象がついてしまったのかもしれません。
4.一時的な出稼ぎにやってくる人が多い
足立区には、一時的な出稼ぎにやってくる人も少なくありません。地方からやってくる人もいれば、海外から出稼ぎにやってくる人もいます。
自分の生まれ育った町ではないという意識の低さから、軽犯罪に足を踏み入れてしまう人も多く、こうしたイメージから「足立区は治安が悪い」「危険な場所」と認識している人もいるようです。
現在、足立区内で最も治安が悪いのは
現在は足立区全体で治安改善に取り組んでおり、実際に犯罪件数はピーク時の8割も減少しています。しかし、現在も窃盗や恐喝、暴行事件などが起こりやすい地域があり、主に以下の2つの地域が挙がります。
- 竹の塚
- 千住旭町
ただし、上記の2つの地域も以前に比べると犯罪件数は減少しています。また、千住東や千住龍田町、日の出町などは治安が良いエリアとして知られているため、治安の良いエリアを選べば、トラブルに遭うリスクを避けながら問題なく生活することができるでしょう。
足立区内でも治安の良い地域を選べば問題なし!
いかがでしたか。足立区は「治安が悪い」と言われ続けてきましたが、現在は治安が大きく改善され、23区内でも治安の良い地域へ進化しています。これを機会に足立区への印象を払拭し、都内での住まい探しの候補に入れてみてはいかがでしょう。