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60歳に「元の暦に還る」という意味を持つ還暦祝い
60歳になると還暦を迎えたとしてお祝いされる風習が古くから伝わっています。親御さんが今年、還暦を迎えるため、還暦祝いを考えているという方も多くいるでしょう。
そもそも還暦とは、干支と十干の組み合わせが60年で一巡することから、60歳を迎えた年は還暦と言われるようになりました。また、還暦を祝う風習は、古くは鎌倉時代まで遡るといわれており、当時は60歳は長命であったため、おめでたいこととして祝われていたそうです。
このような理由から、今でも還暦祝いをするご家庭が多く、現在は親御さんや目上の方への感謝の気持ちを込めてお祝いする人が多く見られます。
還暦祝いに贈ってはいけない『絶対NGプレゼント』5選
還暦祝いは、人生の節目でもある60歳を迎えたことを祝う行事です。そんな喜ばしい日には、絶対に贈ってはいけないといわれているタブーなプレゼントがあることをご存知でしょうか。ここでは還暦祝いに贈ってはいけないNGプレゼントを紹介します。
1.死を連想させる縁起の悪い物
祝いの席で死を連想させる不吉なプレゼントを贈ることは避けてください。例えば、仏花に使われる菊の花や故人の顔にかける白い布を想起させるような白いハンカチは、縁起が悪いとして嫌がられる可能性があります。
他にも忌み数字と呼ばれる「4(死)」「9(苦)」に関連する贈り物も控えた方が良いでしょう。櫛などもどちらの単語も含まれているとして避けるべきプレゼントとされています。
2.目上の人に失礼にあたるプレゼント
還暦祝いは、目上の人を祝うことが大半です。そのため、目上の人に贈ると失礼にあたるといわれているプレゼントは避けるべきです。以下のようなプレゼントは「もっと仕事を頑張るべき」「努力するべき」という意味が込められていると考えられているため、控えましょう。
- 文房具
- 仕事で使う道具
- 腕時計
最近では、こうした物に込められた意味を気にしない人も多くいますが、仕事で使う道具や腕時計などは個人の好みも反映されるため、還暦祝いとしては適していません。
3.敷いて使う物
マットやカーペットなど床に敷いて使うものは、一般的に目上の人に贈るべきではないといわれています。敷いて使うものは、その上に乗ったり物を乗せたりして使うため、その人を乗り越えるという意味が含まれるからです。
また、こうした物は個人的にインテリアなどを考慮して選びたいという人も多くいます。贈り物として失敗してしまうケースも多いので避けるのが無難です。
4.踏んで使う物
強いて使う物と同じような意味が含まれているため、踏んで使う物も避けるべきです。例えば、靴や靴下などが踏んで使う物の代表的な例として挙げられます。
ただし、最近ではこうした意味を気にしない人も多く、寒い時期には暖かい靴下を贈って喜ばれたというケースも少なくありません。
もしも靴や靴下を贈りたい場合は、事前に本人に「靴下は使いますか」などと一言声をかけ、悪気がないことを伝えておくと良いでしょう。
5.年寄り扱いされていると思わせる物
老眼鏡や杖、補聴器など、明らかに老化を感じさせるような贈り物は、相手を「年寄りだと言いたいのか」と不快にさせてしまう恐れがあります。
実用的なものも多くありますが、60歳を超えるあたりから歳をとったことを強く気にする人も増えてきます。こうした気持ちを汲み取り、年寄り扱いされていると思わせないようなプレゼントを選ぶことも配慮のうちです。
還暦祝いに喜ばれる!おすすめの贈り物は?
では、還暦祝いにはどのような贈り物が喜ばれるのでしょうか。以下のようなプレゼントは、還暦祝いの贈り物として定番化していたり、喜ばれたという経験談を多く聞きます。
- フラワーギフト
- コップやタンブラー
- 好みのお酒
- 似顔絵やポエムなどの一点物
- 孫からの手作りプレゼント
フラワーギフトやコップ(湯呑み)、お酒などは還暦祝いに喜ばれる定番商品として有名です。最近では、還暦祝いを迎える人の似顔絵や、その人を想起させるようなオリジナルポエムを作成してくれるサービスもあるため、そうした贈り物も喜ばれるという声が多くあります。
また、60歳を超えた方々には、お孫さんがいらっしゃる方も少なくありません。お孫さんがいる場合は、お孫さんからの手作りプレゼントを添えて贈ることで、より喜ばれるでしょう。
還暦祝いには相手の好みを反映させたプレゼントが正解!
いかがでしたか。還暦祝いには、物に込められた意味を考慮してプレゼントを選ぶことが大切です。しかし、最も重要なポイントは、相手が貰って喜ぶものを選ぶこと。還暦祝いには、相手の好みを反映させたプレゼントを贈りましょう。