目次
冷蔵庫から出る音の種類と原因
冷蔵庫は様々なパーツを組み合わせて作られているため、原因によって異音の種類が違います。では、音別にどのような原因が考えられるのかあげてみましょう。
「ブーン」
この音が背面から聞こえる場合は、冷蔵庫が冷え切っていないために冷やそうとしてファンやコンプレッサーが稼働していたり、自動製氷機が離氷や給水をしていたりするのが原因と考えられます。
「カタカタ」
こちらの音が背面から聞こえるときは、コンプレッサーの始動や稼働の休止が原因です。
「コポコポ」「チョロチョロ」
庫内もしくは背面からこの音が聞こえてくるときは、冷蔵庫を冷やすために冷媒が流れているのが原因と考えられます。
「コンコン」
こちらの場合は、温度調節をするためのダンパーや真空ポンプが作動したり、製氷機が氷を作っていたりするのが原因のことが多いようです。
「ミシッ」「バキッ」
この音は、冷蔵庫内の温度が変化することにより断熱材や樹脂部品が膨張・収縮することが原因と考えられます。
これらの音は、正常に冷蔵庫が作動している時に起こる音なので、正常に冷蔵庫が冷え、作動しているならば特に心配する必要はありません。
しかし、大きな音を発するうえに庫内が冷えていない場合は、何らかの故障が生じている証拠です。速やかに業者に相談するのがよいでしょう。
原因別!冷蔵庫の音の対処法・対策
冷蔵庫の音が止まらず、どうしても気になる場合、どのような対処法があるのか原因別に見ていきましょう。
冷蔵庫のファンの音がうるさい時
- ファンに何かぶつかっていないか確認する
- 10年以上使っている場合は交換がベスト
ファンが原因で音がうるさいのは、冷蔵庫に入れたものがファンに当たっていることが考えられます。ファンの羽に庫内のものがぶつかっていないか確かめましょう。
ファンの羽に何も当たっていない場合は、ファンの故障が考えられます。ファンは冷蔵庫の中でも最も稼働率の高いパーツで、10年が寿命とされています。
簡単に交換することができるので、自分で交換することも可能です。メーカーに問い合わせて購入することができるほか、ネットでも購入可能です。自信がないなら、業者にお願いすると良いでしょう。
冷蔵庫のコンプレッサーの音がうるさい時
- 冷蔵庫側面や後面に15センチ以上の隙間を作る
- 解消されない場合は修理する
コンプレッサーが原因で音がうるさいのは、庫内を冷やそうと過剰作動しているからです。
冷蔵庫は熱を周りに発散しながら冷たさを保っているため、冷蔵庫の上や側面を物で塞いでいると本来の冷却力が失われてしまいます。
冷却力を上げるためには、冷蔵庫を壁から15センチ以上離して置き、上に物を置いたり、側面にものを張り付けることはやめましょう。そうすると、熱がスムーズに放出され、コンプレッサーが過剰に稼働することもなくなります。
それでも音が解消されない場合は、コンプレッサー自体に不具合があることが考えられるため、業者に相談することをおすすめします。
冷蔵庫のサーモスタットの音がうるさい時
- ほとんどのケースが故障している
- 自力での修理は難しいため業者にチェックしてもらう
サーモスタットが原因の音は、サーモスタット自体が故障している場合がほとんどです。温度調節が適切に行われず、それぞれのパーツが過剰に稼働してしまい大きな音を発してしまいます。
ただ、ファンのように単純なパーツではないため、自分で対処するのは難しくなります。故障しているのかどうかも判断しにくいパーツであるため、業者に連絡してチェックしてもらうのがよいでしょう。
冷蔵庫の霜が原因で音がでる時
- 冷蔵庫内の霜を取る
- それでも音が出る場合は故障しているため業者にチェックしてもらう
霜が原因で音が気になる場合は、霜取りをすることにより音を解消することができます。
冷蔵庫の霜を取る手順
- 冷蔵庫の中のものをすべて出す
- 電源プラグを抜いて霜が完全に溶けるまで放置する
- 水受けトレーに水がたまらなくなったら完了
- 再び電源を入れて元通り使うことができ、音も解消されている
ただ放置するだけでなく、ドライヤーで冷凍室に熱風を送って霜を溶かしたり、ナイフなどを使い固まっている氷を剥がすと、より早く完了することができます。
しかし、この対処法は一時的なもので、霜がたまるという事は霜取り機能が故障している可能性が高いため、再び音がし始めたら業者に連絡してチェックしてもらうのが賢明です。
冷蔵庫の設置不良が原因で音がうるさい時
- 正しい設置方法・位置に直す
- 防音シート等を使う
冷蔵庫の設置不良が原因で音がうるさいのは、きちんと設置をしたり、防音アイテムを利用することで解消できます。冷蔵庫が水平に置けているかチェックし、脚がぐらついているようなら高さを調節するマットなどを敷きましょう。
冷蔵庫の周りに物を置かないようにしたり、防音シートを張り付けるのも効果的です。ホームセンターなどで販売されている防振マットは、脚のぐらつきや振動を抑えてくれるので役立つでしょう。
買ったばかりの冷蔵庫から異音がする原因
元々の稼働音がうるさいタイプの冷蔵庫
買ったばかりの冷蔵庫から異音がするのは、不良品ではないかと気になるところですよね。音の大きさにもよりますが、メーカーによってはもともと稼働音が大きい冷蔵庫もあるので、購入前にしっかり調べておくことも大切です。
あまりにもうるさくて気になるようなら、新品の物であれば交換してもらうのも一つの手段です。
設置不良で異音がしている
設置不良やねじのゆるみなどが挙げられます。設置不良は、冷蔵庫を水平に置けておらず周りの家具や物と共鳴して大きな音を響かせている、ねじのゆるみは運搬中にねじがゆるみ、コンプレッサーの振動でねじが踊り音を響かせているからです。
冷蔵庫を置く位置をずらしてみたり、振動を吸収するシートを下に敷いてみたり、ねじの調整を行ったりすると解消することができるでしょう。
冷蔵庫が故障した時にすること
メーカーのサポートセンターに連絡する
冷蔵庫が故障したときは、自己判断で対処すると冷蔵庫の状態をより悪化させることもあります。まずは冷蔵庫のメーカーを調べ、メーカーのサポートセンターに連絡すると良いでしょう。
電話での対応は時間が限られていますが、問い合わせフォームでの相談は24時間受け付けているところがほとんどです。適切な対処法を教えてくれるほか、スタッフを派遣して冷蔵庫の点検をしてくれるので安心です。
近くの家電量販店に相談・修理をしてもらう
メーカー以外では、町の電気屋さんや家電量販店などでも修理を請け負ってくれることもあります。冷蔵庫を購入した電気店などに相談してみるのもよいでしょう。
まとめ:いろいろ試しても音がなる場合は修理か買い替えを!
冷蔵庫のうるさい音の原因や対処法についてご紹介しましたが、音の種類によって原因が異なるのですね。
まずは自分で対処できることをやってみて、それでも音が収まらない場合はメーカーに問い合わせるのが賢明です。冷蔵庫の音はストレスになるほか、過剰な稼働で電気代がかさんでしまうこともあります、適切に対応して快適な暮らしを手に入れましょう。