目次
麦茶の効果効能9つ
麦茶には7つの効果効能があります。
- 血液がサラサラになる血行促進効果!
- 新陳代謝のアップでダイエット効果!
- ビタミンB2で肌の代謝アップにより美肌効果!
- 胃腸の動きの活発化により便秘解消効果!
- 「Pクマル酸」で発がん性物質の抑制効果!
- 血圧を下げる効果で不眠やストレスの解消!
- 体温を下げる効果で熱中症や夏バテ防止!
- カフェインの過剰摂取が不安な人にピッタリな飲み物!
- 二日酔いしたときの脱水対策として活躍!
効能1:血行促進効果
麦茶に含まれる成分に「ピラジン」と「ギャバ(GABA)」があります。「ピラジン」は血液をさらさらにする効果があり、「ギャバ(GABA)」は血圧を下げる働きをします。麦茶は高血圧予防、さらにむくみの改善に最適です。ちなみに麦茶の香りは「ピラジン」の香りなんです。
効能2:ダイエット効果
麦茶は血行を良くする効果があります。血行が良くなると新陳代謝がアップして内蔵、筋肉などの動きが活発になります。活発なればなるほどエネルギーの消費も増えますので、脂肪を分解、燃焼することができるのです。
また、麦茶には豊富なビタミンが含まれていますが、その中でも「ビタミンB2」には脂肪を分解する作用があります。ダイエットにはかかせないビタミンですね。
効果3:美肌効果
麦茶には多くのビタミンが含まれています。ビタミンB1、B2、B6、B12や、葉酸、ナイアシン、ビオチン、などが豊富です。麦茶のビタミンB2は、肌の代謝をアップさせますので美肌に効果があります。
また、新陳代謝はエネルギーの消費だけでなく、体の古い細胞を新しい細胞に生まれ変わらせます。肌の細胞も新しくなればシミやニキビに効果がありますよね。
効果4:便秘解消効果
麦茶を飲むと血行が良くなり、新陳代謝がアップすると胃や腸などの内臓が活発になります。腸の動きが良くなれば、たまった老廃物も排出することができますので、便秘が解消される・・という仕組みです。麦茶は便秘だけでは無く、利尿も促進してくれます。
効果5:発がん性物質の抑制効果
麦茶には「Pクマル酸」という成分が含まれています。「Pクマル酸」には抗酸化作用があり、活性酸素を撃退し、発がん性物質のニトロソアニンの生成を抑える効果があります。
効能6:血圧を下がる効果
麦茶の成分の「GABA(ギャバ)」は血圧を下げる効果があります。神経をしずめる効果がありますので、不眠症やストレスの解消にも効きます。
効能7:熱中症を予防する効果
麦茶の原料となる大麦には、体温を下げる効果があります。また麦茶に含まれているミネラルは水分補給に最適です。ミネラルは夏バテ防止や疲労回復に効果があります。
効能8:カフェインレスな飲み物
お茶にはカフェインが豊富に含まれていることが多いです。カフェインには眠気覚まし集中力を高めてくれる他、疲労感も軽減してくれる効果が期待されています。
その一方で摂取し過ぎることにより、不眠や睡眠の質の低下、めまいなどの症状が現れてしまうこともあります。嗜好飲料には、カフェインを多く含む物が多くお茶などはその最たる例です。気付かない内に一日の上限量を超えたカフェインを摂取してしまったいる方も少なくありません。
一方で麦茶はお茶には珍しいカフェインレスな飲み物です。理由としては、緑茶・紅茶が茶葉を原料に製造されているのに対して、麦茶は穀物である大麦の種子から作られているためです。カフェインの過剰摂取が不安な方にピッタリな飲み物と言えるでしょう。
効能9:脱水対策にピッタリ
麦茶には、デメリットとなりやすい要素がなくミネラル成分も含まれています。そのため、汗をかきやすい夏やお酒を飲んで二日酔いしたときの脱水対策として活躍できる飲み物です。減少してしまった体内の水分やミネラル成分をしっかり補給できます。
余談ですが、麦茶には二日酔いを予防する効果はありません。あくまでもアルコールを摂取して脱水しかけているときに水分補給として相性が良いだけですのでお酒は飲み過ぎないようご注意ください。
麦茶の効果を引きだす上手な飲み方
麦茶の飲み方を工夫することで、より美味しく効果的に摂取できるようになります。ここでは麦茶の美味しさと効果を最大限生かす飲み方を紹介します。
食前茶が好ましい
食事中にお茶を飲まれる方は多いですが、麦茶に関してはご飯前に飲むことを推奨します。食事前に飲むことで、胃の調子が整い消化しやすい状態となります。
また胃袋が麦茶で膨れるので、満腹感も得やすくなります。反対に食事中に麦茶を飲むと、胃酸が薄れて消化不良となる可能性があります。
温度を調整する
麦茶は、ホット・アイスどちらでも相性良いですが、適温に調節することで、より美味しく飲むことができます。
熱い麦茶は寒い冬には、冷たい麦茶は暑い夏場に飲むと美味しく感じます。ただし、冷たい麦茶を飲む場合は、身体を冷やしすぎないように注意が必要です。おすすめなのが常温で飲むこと。一度にたくさん飲むよりも、コップ1杯程度の量をこまめに飲む方が効果的です。
風味を楽しもう
麦茶は、健康効果だけでなく、のど越しの良さや爽やかな香りも特徴的です。普段意識することは少ないですが、ゆっくりと味わいながら飲むことでより麦茶の美味しさを楽しめます。口の中に含んで、鼻から香りを楽しむと味わい深い飲み方ができますよ。
麦茶の有効成分を引き出す効率的な作り方
「煮出し」が一番麦茶の有効成分を引き出してくれます。
有効成分を引き出す効率的な作り方
ティーパックの場合
- 火にかけて沸かしているお湯にティーパックを入れます
- 火を止めて30分ほどそのまま置いておきます
- ティーパックを取り出して、冷えたら水筒などに入れて冷蔵庫で保存します
※ポイント:ティーパックをそのまま入れておくと渋味がでるので、麦茶の色がしっかり出たら取り出しましょう。
麦茶を水出しで作る場合は、水を入れる前に、ティーパックをお湯に1分程ひたしてください。1分たったら水を入れてください。水出しの方が、少量のお湯を沸かすだけで面倒が無いので、水出しにしている方の方が多いと思います。水出しもひと手間でおいしくなりますので試してみてください。
麦茶の効果を打ち消してしまう悪い飲み方
夏など熱い季節に人気な麦茶ですが、正しく摂取しないと、健康に悪影響を及ぼす懸念があります。代表的な麦茶を飲む際の注意点について詳しく解説していきます。
飲みすぎに注意
麦茶に含まれる「カリウム」という成分には、利尿作用があります。そこまで効果は大きくありませんが、摂りすぎることでトイレが近くなる可能性があります。
麦茶は適量を守り、こまめな水分補給として活用する分には、非常に優れた飲み物です。カフェインレスでミネラル成分なども豊富であるため夏場の水分補給とも相性が良いです。期待できる健康効果も多いため、適量を守って日常生活に取り入れましょう。
冷やし過ぎには注意
元々、麦茶には体の熱を放出し体温を下げる効果があります。そのため、体温が上昇しやすい暑い夏の季節には、麦茶は相性がマッチした飲み物です。
ただし元々、体温を下げる効果がある麦茶を冷やしすぎると、体温が一時的に適温よりも下がり過ぎる懸念はあります。体を冷やす効果が効きすぎて血行が悪くなり、体にむくみが生じることもあります。冷やしすぎた麦茶の飲み過ぎは、健康面において逆効果になってしまいますね。
その他にも、身体が急激に冷えることで次のような症状が出る可能性もあります。麦茶ではそこまで危険な症状は現れにくいですが、念のため飲みすぎには注意しましょう。
- むくみ
- 疲労感
- 頭痛
- 嘔吐など
身体が冷えてしまうことで消化不良や下痢などの症状を引き起こす可能性も。特に、胃腸が弱い人や冷え性の人は、一度の大量の冷たい麦茶を飲んで体温を急低下させないように注意しましょう。
冷たい麦茶を飲むポイントとしては、少しずつゆっくりと飲むことが挙げられます。また、冷たい麦茶を飲む前に、軽く運動などして手足やお腹などを温めておくことも大切です。適度な体温・温度・量を守って飲むことで身体に負担をかけずに美味しく麦茶を楽しめます。
風邪や花粉症対策にはなりにくい
風邪や花粉症の予防に効果的とされる飲み物として、お茶が挙げられることが多いです。ただし、麦茶の場合、風邪や花粉症を予防する効果は見込みにくいです。
緑茶などには、カテキンという成分が含まれています。カテキンは殺菌作用やアレルギー反応を抑制する効果が期待されているため、カテキンを多く含む緑茶や紅茶などは風邪や花粉症予防として期待できます。
一方で麦茶には、このカテキンは含まれていません。そのため、風邪・花粉症予防としては不向きな飲み物です。
小麦アレルギーを持っている方の場合
基本的に麦茶は大麦の種子を原料にしているため、小麦は使われていません。そのため、小麦アレルギーを有していても、麦茶を問題なく飲めるケースがほとんどです。
ただし、小麦だけでなく麦全般に対してアレルギーを持っている重度の場合は話が変わります。前述の通り、麦茶には大麦の種子が原料に使用されているため、麦・麦芽アレルギー反応を引き起こす可能性があります。
過剰な心配は不要ですが、麦に関わるアレルギーをお持ちの方は、念のため主治医に相談し様子を見ながら飲まれることをオススメします。また、薬を服用している場合、薬との相互作用が懸念がされます。薬を飲むときは、麦茶ではなく水・お湯を選びましょう。
保存・保管についての注意点
手軽に作れる麦茶ですが、適切に保存管理しないとあっという間に雑菌が繁殖してしまいます。
麦茶には、麦のでんぷんが液体中に溶出しています。常温で長時間放置してしまうと、雑菌がでんぷんを養分に増殖し食中毒などを引き起こす危険があります。
基本的に麦茶は冷蔵庫で保管しましょう。また、一般的に麦茶の保存期間は冷蔵で3~4日くらいだと言われています。ただし、家で作った手作りの麦茶は市販品よりも消費期限が短いため、冷蔵保存であっても1~2日で飲みきることをおすすめします。
麦茶は一度に大量に作らず、必要な分だけを毎回作るようにしましょう。
麦茶の効果は冬でも大活躍!温めて飲みましょう
人によっては、あまりなじみないかもしれませんが麦茶はホットでも美味しく楽しめます。特に体が冷え込みやすい冬の季節に麦茶を温めて飲むと、次のような効果が期待できます。
脱水予防
意外なことに冬も脱水を起こす可能性があります。原因としては寒くなることで汗などの量が減ることが挙げられます。
しかし、人間の体は気付かない内に水分が蒸発していく不感蒸泄が発生しています。加えてコタツやストーブなどの暖房機器に長時間あたることで水分がどんどん失われていき、自分でも気づかない内に脱水症状に陥ります。
そうした冬の脱水を予防する際、おすすめな飲料がホット麦茶です。ミネラル成分を含むため水分補給飲料として相性がいいです。
カフェインも含まれていないため、就寝前に飲む飲料としてもピッタリです。温かい麦茶には香ばしい麦の香りと素朴な味わいが感じられるため、ホッと一息つけるでしょう。
冷え性の予防
温めた麦茶には血液の量を増やす効果がありますので、冷え性対策になります。また、冷え性が原因でおこる、肩こり、頭痛、腹痛、腰痛、不眠なども予防することができます。
ヒートショックの予防
ミネラルが入っている麦茶には「ヒートショック(※)」の予防や血圧を下げる効果があります。
ヒートショックは体温が急激に変化しやすい入浴時に発生しやすいです。お風呂に入る前に麦茶を飲んでおくと水分も補給できるためおすすめです。また、血液をさらさらにする効果もありますので冬でもぜひ飲んでくださいね。
※「ヒートショック」とは、急激な温度の変化に体が対応できずに血圧の乱高下や脈拍の変動が起こることです。
まとめ
麦茶の効能のどれに一番魅かれましたか?
- 血液さらさら効果
- ダイエット効果
- 美肌効果
- 便秘解消効果
- 発がん性物質の抑制効果
- 血圧を下げる効果
- 熱中症を予防する効果
など麦茶には様々な効果が期待されています。
ただし、何事も適量が大事。麦茶といえど一度に大量に飲みすぎると身体に負担をかけてしまいます。特に暑くて喉が渇きやすい夏の季節は、冷たい麦茶を一気飲みしがち。体温が下がって消化不良などを引き起こすかもしれないため、こまめに少しずつ飲むことを心掛けましょう。
今回の記事を日常生活に麦茶を取り入れる参考にお役立てください。