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進学・就職など新生活の時期が近付く春の季節。この時期に気になることといえば、引っ越し挨拶をするべきか否か。以前までは引っ越し挨拶して回ることがマナーとされていましたが、最近ではそうした価値観も大きく変化しています。
引っ越し挨拶が必須ではなくなってきている
一昔前は、新しく集合住宅や地域に引っ越してきたら、隣人に菓子折りで引っ越し挨拶して回るのが主流でした。しかし、近年では引っ越しても挨拶して回る方は減少しつつあります。特に単身世帯で引っ越し挨拶をしないケースが多いです。
理由としては、タイミングが合わせにくい・長期間物件に滞在する予定がない、隣人関係を重要視していないなどが挙げられます。また引っ越し挨拶をする人が減り、マナーとして必須でなくなってきていることも単身世帯が引っ越し挨拶を行わない理由として考えられます。
防犯の観点から避けたい方も多い
近年、物騒な事件が増加していることもあり防犯への意識が強まっている方も少なくありません。そのため、防犯の観点から引っ越してきたことを周囲に知らせることは避けたいと考える方も増えてきています。特に一人暮らしの女性の場合、警戒したいと考える方は多いです。
挨拶される側としても、突然知らない人物が訪問してくると警戒心を表に出しがちです。引っ越し挨拶することが、逆にトラブルの原因となると感じ避ける人が増えたことは、時代の大きな変化といえます。
子育て世帯は引っ越し挨拶するメリットが大きい
単身世帯の場合、隣人に迷惑をかけることは少なく関わる機会も多くありません。そのため引っ越し挨拶せずとも大きな支障がないこともあります。
一方で子育て世帯の場合、子どもが室内で暴れたり大声で泣いたりして何かと迷惑をかけることもあります。特にアパートやマンションなど集合住宅の場合、上下左右の物件に騒音などの苦労をかけることが想定されます。クレームなどのトラブル対策のためにも事前に引っ越し挨拶で良好な関係を築いておきましょう。
まとめ
以前まではマナーや風習として引っ越し挨拶は必須とされていましたが、近年では価値観や事情が変化し必ず行わなければならないものではなくなりました。
余計な人間関係を築きたくない、周囲にライフスタイルを知られたくないという理由の他に、防犯上の理由から引っ越してきたことを知られたくないという方もいます。
とはいえ、隣人と良好な人間関係を築くことはマイナスなことではありません。周囲と関わる機会が多い、もしかすると迷惑をかけるかもしれないという世帯は引っ越し挨拶も検討しておきましょう。