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空気清浄機のフィルターは汚れが溜まりやすい
空気清浄機を使っているうちに、なんとなく臭いを感じることはありませんか。
それは、フィルターに汚れが溜ったり、雑菌が増殖しているサインです。空気清浄機のフィルターは汚れが溜まりやすく、そのままにしておくと臭いを発したり、フィルター内にカビが繁殖することもあります。
空気清浄機はプレフィルター、集塵フィルター、脱臭フィルターの3つで構成されており、プレフィルターでは大きな埃やゴミ、集塵フィルターではカビの原因菌や湿気、微粒子、脱臭フィルターには臭いの原因菌やウイルスなどが吸着します。
フィルターに吸着したゴミや湿気、菌はカビの恰好の餌となるためフィルター内にカビを増殖させ空気清浄機の機能を落としてしまうのです。
空気清浄機のフィルターを掃除する頻度
空気清浄機のフィルターを掃除する頻度ですが、フィルターを取り外して行う大掛かりな掃除は月に1回、掃除機で吸い込む程度の簡単なお手入れは、週に1回のペースで行うと良いでしょう。
ただ、フィルターの汚れ具合は部屋の環境によっても変わってくるので、状況に合わせて行うことが大切です。1ヶ月経たなくても臭いを感じたときは、すぐに掃除するのが鉄則です。フィルター内にハウスダストや菌をため込まず、常に清潔な状態に保つように心がけましょう。
空気清浄機のフィルターを掃除する方法
空気清浄機のフィルターは、フィルターの種類によって掃除方法も異なるため、フィルターごとの掃除方法をご紹介します。
プレフィルターの場合
- プレフィルターのパネルについた埃を掃除機で吸い取ります。
- 汚れが目立つ場合はパネルがすっぽり入る大きさの桶に水を張り、重曹を大さじ6入れた中に30分程つけおきます。
- 30分経ったら取り出して歯ブラシを使いフィルターを洗います。
- 水で綺麗に洗い流して完了です。
集塵フィルターの場合
- 新聞紙を広げたうえに集塵フィルターを置き、掃除機で汚れを吸い取ります。
- ブラシ付きのノズルなどを使い、丁寧に吸い取りましょう。集塵フィルターは水洗いをすることができないため、つけおき洗いや水洗いは厳禁です。また、集塵フィルターは破れやすいため、吸引力の強い掃除機で吸い取るのは避けましょう。
脱臭フィルターの場合
- 脱臭フィルターは取り外して水洗いやお湯洗いをするのが基本です。
- 水洗いしても臭いが取れない場合は、フィルターが入る大きさの桶に水を3リットル入れ、クエン酸を大さじ2杯とかした中にフィルターをつけおきします。
- 30分程おいたらその中で押し洗いし、最後に水で洗い流して完了です。クエン酸の成分が残っていると臭いの原因となるので、しっかり洗い流すようにしましょう。
空気清浄機のフィルター掃除に役立つグッズ
空気清浄機のフィルターは家にあるものでも掃除できますが、専用グッズや便利グッズを使うと、より簡単に汚れを落とすことができます。そこで、おすすめのグッズをいくつかご紹介します。
フィルターブラシ
フィルターブラシは歯ブラシよりも幅が広く、一度に広範囲をブラッシングすることができます。掃除時間を短縮できるうえ、隅々まで綺麗に掃除できるので便利です。
ハンディークリーナー
フィルターの掃除には、大きな掃除機よりもハンディークリーナーの方が扱いやすいでしょう。ブラシやノズルなどのアタッチメントが付いているタイプなら、隅々までより綺麗に吸引することができます。
空気清浄機用除菌剤
カルキの汚れをしっかり落とし除菌できるので、脱臭フィルターの掃除に最適です。安全な成分でつくられているため、赤ちゃんやペットがいる家庭でも安心して使えます。
空気清浄機のフィルターを清潔に保つ秘訣
空気清浄機のフィルターを清潔に保つ秘訣は、定期的に掃除するだけでなく、フィルターにゴミや埃を溜まりにくくする工夫をすることです。
部屋の中をきれいに掃除したり、ハウスダストの舞い上がりを抑えるスプレーをしたりで、フィルターの負担を減らすこともできます。埃やゴミが蔓延しているほど、フィルターに吸着する汚れは多くなるので、できるだけ埃をたてずに生活することが必要でしょう。
特に、ペットがいる家庭では抜け毛などでフィルターの汚れ具合が早くなります。フィルターの汚れをこまめにチェックするとともに、抜け毛の多いペットならブラッシングを小まめにしたり洋服を着せるなどして、抜け毛対策を行うとよいでしょう。
空気清浄機のフィルターを交換する時期
空気清浄機のフィルターは、きちんと掃除をしていても寿命があります。パナソニックのナノイーやシャープ、ダイキン、富士通など日本製の空気清浄機のフィルターの交換時期は、プレフィルターや脱臭フィルターは2年、集塵フィルターは10年が一般的です。
しかし、実際にはそれぞれの家庭での扱い方によってフィルターの負担が異なるため、10年が交換時期であっても5年で性能が落ちてしまうこともあります。購入してから一度もフィルターを掃除したことがないなど、フィルターの負担が大きい場合は交換時期が早まります。
フィルターを掃除しても空気清浄機から放出される臭いが改善されない、部屋の空気が埃っぽく感じるなどの違和感がある場合は、フィルターの交換のサインです。
まずは、すべてのフィルターを取り外し、どのフィルターに寿命がきているのかチェックしましょう。プレフィルターだけをセットして空気清浄機を作動し、臭いがなければ集塵フィルターをセットして作動させ、どの部分で臭いが発生しているのか確認します。
集塵フィルターをセットして臭いを感じた場合は、集塵フィルターの寿命ということになります。メーカーに問い合わせて新しいものを購入しましょう。
新品のフィルターが臭いときは?
新しい加湿器を購入したり、新しいフィルターに交換した際、新品なのに臭いと感じる人もいるようです。それは、新しいフィルターの臭いである場合がほとんどです。
新しい家電には独特の匂いがあるように、空気清浄機のフィルターにも特有のにおいが存在します。1週間ほど使い続けると、自然に解消されていくのが一般的です。
ただ、1週間以上経っても臭いが解消されない場合は、空気清浄機が吸い込んだ何らかの物質と反応して、臭いを発していることもあります。
フィルターを掃除しても臭いが解消されない場合は、メーカーに問い合わせてみると良いでしょう。製品の欠陥による場合は無料で交換してもらえることもありますが、フィルターは消耗品であるため無料保証の対象にはならず自己負担での交換になることもあります。
まとめ
空気清浄機のフィルターの掃除方法についてご紹介しましたが、月に1回でよいならそれほど面倒な作業ではありませんよね。せっかく空気清浄機を使っているなら、最大限にクリーンな空気を満喫したいものです。
また、フィルターの寿命を保つためにも、定期的な掃除は欠かせませんね。しっかりお手入れして、澄んだ空気の生活空間を手に入れましょう。