目次
特定動物は人に危害を加える恐れがある
特定動物とは人に危害を加える可能性のある動物とその交雑種です。「動物の愛護及び管理に関する法律」によって、令和2年6月1日から特定動物の飼養または保管が原則として禁止となりました。
よって現在では特定動物をペットとして飼うことは法律で禁止されています。特定動物を一般家庭で飼育するなど、違反した場合は犯罪となり、6か月以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられるとのことです。
トラ、クマ、マムシなど約650種が対象で、動物園などで飼育する場合は、都道府県知事または政令指定都市の長の許可が必要となります。
日本でペットとして飼うことができない動物8選!
ここからは日本で飼育が禁止されている特定動物の種類について解説します。
1.クマ
クマはぬいぐるみやキャラクターに使われることが多く、私たち人間にとって身近な動物と錯覚しがちです。しかし実際はイメージとは大きくかけ離れ、人間に対して獰猛な一面もあるため注意すべき動物です。
日本にはヒグマとツキノワグマの2種類が存在していて、世界中のクマの種類は8種類程度と言われています。人間を食べるために襲うということは基本的には無いそうで、アメリカやロシアでは保護した子熊をそのまま育てている、というケースもあります。
しかしペットとして飼うには非常に危険な動物で、日本では万が一保護した子熊であっても飼育は禁止されています。
2.ゾウ
ゾウは日本でペットとして飼うことを禁じられていますが、ご存知のようにタイを代表する動物でもあります。 ゾウとタイの人々は長い間、深く関わりながら生活していて、ゾウに乗って観光地を散策するゾウ乗りなども有名ですよね。
温厚で人間に近い頭脳を持っているとも言われていますが、野生動物ということを理解し、適度な距離を保って接する必要があります。
3.キリン
キリンは動物園では人気の動物であり、草食動物なので穏やかで、のんびりした印象です。人を襲って食べるようなことはしませんが、ペットとして飼うことは禁止されています。
4.カバ
海外では野生のカバをペットとして飼育しているケースもあるようですが、日本では飼育できません。
5.サイ
サイは体長が3メートル以上にもなる大きな動物で、アフリカ大陸やインド、マレーシアなど限られた場所に生息しています。日本でペットとして飼育することはもちろん禁止されています。
6.ジャッカル、コヨーテ、おおかみなどの犬科の動物
世界中で愛されている犬の仲間ですが、ジャッカル、コヨーテ、おおかみはペットとして飼うことはできません。
7.チータ、ヒョウ、ピューマ、ライオンなどのネコ科の動物
犬と同様、ペットとして大人気のネコですが、チータ、ヒョウ、ピューマ、ライオンなどのネコ科の動物もペットとして飼うことはできません。
8.テナガザル、ゴリラ、チンパンジー、オラウータン
てながざる科全種、ひと科であるゴリルラ属、チンパンジー属、オランウータン属全種も一般家庭で飼育はできません。
種類によって飼育できない鳥類や爬虫類にも注意
コンドル、ワシなどの鳥類やコモドオオトカゲ、アメジストニシキヘビ、コブラ科全種など特定動物に指定され、飼育できない鳥類や爬虫類も多く存在しています。詳しくは環境省のホームページ特定動物リストを参照してください。
まとめ
特定動物は人に危害を加える恐れがあるため禁止されています。テレビや動画サイトなどでは、クマや猛獣をペットとして育てている人を紹介していることがありますよね。
実際に、猛獣飼養に関する規制が緩い国も存在していますが、日本ではどのような理由であれ、無断で飼育することはできません。