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自宅で看取る前にやっておきたいこと
最期を自宅で迎えたいと願う人は、非常に多くなっています。病院のベッドや介護施設で、家族がいない中ひっそり死んでいくのは、やはり寂しくて抵抗を持ちやすいものです。自宅で最期を迎えるにあたり、どのような準備をすべきなのでしょうか?
- 家族の理解を得る
- 自分の最期について、細かなプランを立てておく…延命措置の有無など
- 在宅医師とケアマネージャーの確保
- 看取る・看取られるための体制を整える
- 家族の覚悟
死が迫ってくると、体調の急な変化が起こる可能性が高いです。そのときどうするのかを話し合い、家族の覚悟がある場合は、自宅での看取りが可能になります。
自宅で家族を看取った時にすべき「4つのこと」
自宅で家族を看取ったときにすべきことは、以下のことが挙げられます。
1.在宅医師への連絡
自宅での看取りで家族が息を引き取ったら、できるだけ早く在宅医師に連絡を行いましょう。在宅医師に連絡し、死亡の確認を行ってもらい、死亡診断書を書いてもらうのが最初にすべきことです。
在宅医師にどうしても連絡できないときや、在宅医師との連絡がつかないときは、警察に連絡しましょう。そのまま放置してしまうのは絶対にNGです。
死亡診断書等の必要書類がそろったら、市役所に死亡届を提出します。死亡届は、亡くなったことを知って7日以内に提出しなければなりません。
2.葬儀会社への連絡
葬儀会社への連絡も、できるだけ早い段階で済ませておくべきです。死亡後の手続きを、サポートしてもらえることがあります。
家族と長く一緒に居たいという気持ちはわかりますが、葬儀会社への連絡が遅れてしまうと、正しい処理が行えない可能性が高くなってしまいます。季節などによっては、想像以上に早い段階で遺体が腐敗し始めてしまうことがあるので注意しましょう。
3.宗教や思想に沿った見送りの準備
故人を見送るときは、宗教や思想に沿ったお見送りの方法を行いましょう。故人の希望にできるだけ沿うためにも、事前にできるだけ綿密な話し合いをしておくことをおすすめします。
4.遺体の安置場所の確保
自宅で家族を看取った場合、病院のような霊安室がないので安置する方法を葬儀会社と話し合う必要があります。自宅に安置する場合は、以下のことをすべきです。
- エアコンでの温度管理…春や夏は必須
- ドライアイスを使って腐敗を遅らせる
- 冬場はエアコンを使用しない
自宅での安置が難しい場合は、葬儀会社で安置してもらうことも可能です。葬儀会社での安置が不可の場合は、民間の遺体安置所の利用を検討してみてください。
自宅で家族を看取ったあとにすべきこと
自宅で家族を看取ったあと、すべきことが複数発生します。
- 必要書類の提出
- 故人が生活に必要としていたものの返却など
- 遺品整理
- 遺産相続などの手続きなど
人が亡くなるということは、とても大きなことです。亡くなったあともやらなければならないことが続くので、無理をしすぎないように多く休憩をはさみながら、少しずつやらなければならないことをこなしていきましょう。
提出期限があるものなどは、できるだけ早く片付けてしまう方が、後々時間を作りやすくなります。
まとめ
自宅での看取りは、病院とは違って家族ですべきことがたくさんあります。看取る人と看取られる人、双方がしっかりと話し合いを行い、納得できる看取りを行えるよう準備を進めてくださいね。