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電気代が2割以上も高騰!冬場の暖房使用に不安も
2022年11月現在、すでに電気代が2割以上も高騰している中、東京電力によって家庭向けの電気料金を値上げに向けて見直しを検討しているとの衝撃的な発表がなされました。
この発表に多くの世帯から悲鳴が上がっており、今後迎える冬の暖房使用の見直しを検討したり、大きな不安を抱えたりしている方が多いでしょう。
特に冬場に多くの世帯で使われているエアコンの暖房機能は電気代が高く、多くの世帯の電気料金が高額になることが予想されています。
エアコンの暖房を1日中つけたら電気代はいくらになるの?
冬場のエアコン使用を控えようと考えている人は多いでしょう。しかし、一気に気温が低下する冬場に、エアコンの暖房機能が使えないのは辛いという世帯も多いはずです。そこで、エアコンの暖房を1日中つけたら、電気代はいくらになるのか算出してみました!
基本的にエアコンの機能は暖房機能が最も高額
そもそもエアコンの電気代は、そのエアコンにかかる消費電力や、エアコンの設定温度と室内の温度の差が影響しています。エアコンの設定温度と室内の温度の差が大きければ大きいほど、電気料金が高くなるのです。
例えば、夏場の場合、室内の温度が32℃、冷房の設定温度が28℃であれば、その差はたった4℃しか違いません。
しかし、冬場は室内の温度が10℃以下に下がることも多く、暖房の設定温度を20℃に設定した場合でも、10℃以上の差が生まれてしまうのです。
上記の比較差を見てもわかる通り、エアコンの機能の中で最も電気代が高い機能は、『暖房』です。つまり、冬場は最も電気代が高額になりやすい時期でもあるのです。
エアコンの暖房機能の電気代の算出方法は?
一般的に、エアコンの暖房機能を使った場合の電気代算出方法は以下のようになります。
「消費電力(kW)×1kWhあたりの電気料金単価(円/kWh)」
消費電力はエアコン機種によって異なります。
例えば、消費電力が690Wのエアコンの場合、消費電力に当たる部分は0.69kWとなります。また、新電力料金目安単価として現在定められている1kWhあたりの電気料金単価は、27円です。
つまり、この数値を目安に暖房機能を使った場合、1時間あたりの電気料金「0.69kW×27円kWh=18.63円」という計算式が成り立ちます。
1日中つけっぱなしにした場合は?
前述したように、エアコンの暖房代を算出する式を使うと、1時間あたり約18〜19円の電気代がかかります。1日中つけっぱなしにした場合、「18円×24時間=432円」となります。
もしも1日中つけっぱなしの状態を1ヶ月間続けた場合、「1日432円×30日=12,960円」となります。これは1台のエアコンにかかる料金目安となるため、一世帯で何台も使っている場合は、より高額になることが予想されます。
もちろん、この金額はエアコンの機種によって大きく異なります。エアコンを設置している部屋の広さによって消費電力も大きく上下するため、1つの目安として考えましょう。
少しでも暖房費を節約したい…できる方法は?
1台のエアコンの暖房機能だけでも1ヶ月に10,000円以上かかってしまうと考えると、冬場の暖房使用に不安を感じてしまいますよね。
少しでも暖房費を節約するために、エアコンを使っているご家庭でできる節約方法をご紹介します。
- エアコンの設定温度はなるべく低く設定する(暖房の場合は20℃推奨)
- サーキュレーターを活用して効率的に部屋を暖める
- エアコンの設定を自動運転モードに切り替える
- 窓に断熱シートを貼って冷気が室内に入らないよう工夫する
- カーテンを断熱効果のある厚手のものに替える
- フィルターの掃除をこまめに行う
- 室外機の周りを掃除して、不要なものを置かない
1つ1つの方法はとても小さな方法ですが、これらを意識的に行うことで、部屋を効率的に暖めることができ、過剰に電気代が高くなることを防ぐ効果があります。
エアコンの使い方だけでなく、エアコンを使う部屋の環境を整えたり、室外機のお手入れをするといった点も効率を良くするために重要です。ぜひこうした節約方法をなるべく多く実践してみましょう。
節約方法をできる範囲で実践して冬場を乗り越えよう
いかがでしたか。電気代が高騰し、エアコンの暖房機能を使うことに不安を感じている人も多いでしょう。しかし、節約方法を実践することで、少しでも電気代を抑えることができます。今回紹介した節約方法を実践し、ぜひみなさん一緒に今冬を乗り越えましょう。