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児童虐待の種類
虐待と聞くと、殴る蹴るを想像しがちです。しかし、児童虐待にはいろいろな種類があります。近年増加している児童虐待の種類について、確認しておきましょう。
- 身体的虐待…児童にけがを負わせる虐待
- 心理的虐待…児童に対する拒絶や暴言などで、心にダメージを負わせる
- 性的虐待…児童に対するわいせつ行為
- ネグレクト…児童に対して、正常な発達の妨げになるような減食をしたり、長時間の放置など
上記の4種類が主に挙げられ、一種類の虐待だけでなく複数の虐待が重なり合っていることも少なくありません。
近所で児童虐待を発見したらどうすればいい?
身近で児童虐待を発見したら、どう対処すべきなのでしょうか?
虐待の疑いがあると感じた時点で、速やかに「通告」
近所にいる子どもの様子がおかしく、虐待を疑っているのであれば、速やかに「通告」すべきです。
- 児童相談所全国共通ダイヤル
- 匿名通報ダイヤル
- 子どもの命が危険な場合は、110番
通報することそのものは、決して悪いことではありません。子どもの命がかかっているので、怪しいと思ったらすぐに通報してくださいね。
「通告」が相手に知られてしまうことはないの?
児童虐待の疑いで通告したら、相手にこちらの個人情報が漏れてしまって、恐ろしい目に合ってしまうのでは?と思う人もいるでしょう。
児童虐待の通告は匿名で行えるので、個人情報が漏れる心配はありません。相手から逆恨みを受けることもないので、子どもの命を守るためにも虐待を見逃さず、危険と感じたら通報すべきです。
もし虐待じゃなかったとしても、「通告」して問題はない?
虐待とそうでないものの線引きは、非常に難しいものです。実際親であっても、しつけのつもりで手をあげていたら、知らず知らずのうちにエスカレートしてしまって虐待に発展していたというケースもあります。
それを他人が見極めるのは、非常に難しいです。だからといって、通報しないまま放置してしまうのはNG。万が一虐待ではなかったとしても、虐待を疑われている子どもには学校などの教師や施設の職員が注意して観察し、面談などを行うなどの対処が実施されることが多いです。
児童虐待を見逃さないポイント
児童虐待を見逃さないポイントを把握しておき、子どもの命を未来につなげましょう。
- 不自然なあざが目立つ…お尻や腹部、首など
- 表情が暗い…元気がない・急に泣き出す・暴れる・教室などに入らないなど
- 不自然な時間に外出している…日が暮れて、夜になっているにもかかわらず、公園で座っているなど
- いつ見ても洋服が同じ…いつも同じ洋服しか着ておらず、ボロボロで、入浴の痕跡がない
児童虐待を見過ごしてしまうと、そのまま虐待がエスカレートして子どもの命が消えてしまう可能性があります。虐待サインを見逃さないためにも、周囲にいる子どもに目を向け、上記のような虐待の痕跡がないかを定期的にチェックしてあげましょう。
まとめ
児童虐待は、非常に深刻な問題でです。見逃してしまうと、取り返しがつかない事態を招く可能性もあります。おかしいと感じたら、思い切って専門機関に通告するよう心がけて下さい。