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涙袋があるのはなぜ?
ほんのり盛り上がった目の下のふくらみが「涙袋」です。テレビや雑誌に出ている人たちが強調するようなメイクをするようになったからでしょうか、涙袋がありすぎの人を良く見かけます。
涙袋は目の周りにある筋肉が発達したもの
目を細めたり、眉間に力を入れるとポコっと目の下に膨らみができますよね。実はこのぷっくりとした涙袋の正体は、「眼輪筋(がんりんきん)」という目の周りにある筋肉が発達したものです。
生まれつき眼輪筋が発達している人とそうでない人がいますが、要は発達している人が「涙袋が大きい人」「涙袋がありすぎの人」になるというわけです。
「涙袋」と「目袋」は違う
目の筋肉「眼輪筋」でできている涙袋とは別に、目の脂肪が垂れ下がったものを「目袋」と呼びます。身体や顔の脂肪が加齢とともに垂れてくるのと同じく、目袋も老化現象によって垂れ下がってしまいます。
涙袋は目の下の5ミリ程のところで膨らんでいますが、目袋は涙袋よりさらに下へU字型に垂れ下がっているのが特徴でしょう。
涙袋と目袋、両方ある人もいれば両方ともない人、どちらか一方だけあるという人もいます。また、加齢により涙袋がなくなることもあるようです。
《 ポイント 》
- 涙袋の正体は、眼輪筋という目の周りにある筋肉。
- 眼輪筋が発達している人が涙袋が大きい人。
- 「涙袋」と目の脂肪が垂れ下がった「目袋」は違う。
- 加齢により涙袋がなくなることもある。
涙袋がありすぎの人と無い人の違い
瞳を潤したりまぶたの開け閉めなどの動作に不可欠な筋肉が発達した涙袋ですが、ありすぎの人と無い人とでは顔の印象が違ってきます。
涙袋がある人は目が大きく可愛らしい印象を与え、逆に涙袋がない人はキリッとした目でクールな印象を持たれやすいようです。このように、涙袋はその人の顔のイメージに関わる重要なポイントと言えるのではないでしょうかでしょう。
涙袋に憧れる女性が多いその一方で、眼輪筋が未発達なため涙袋がないという人でも、笑うことで眼輪筋がキュッと収縮し、目元がぷっくりと見えることがあります。
ちなみに、目の下でぷっくりと膨らんでいる涙袋の中には、ホルモンが詰まっているとも言われています。
《 ポイント 》
- 涙袋がある人は可愛らしく目が大きい印象を与える。
- 涙袋がない人は、キリッとした目でクールな印象。
涙袋がありすぎるメリット・デメリット
ぷっくりとした涙袋はかわいくてメリットが目立ちますが、涙袋がありすぎるデメリットもあるんです。ここでは涙袋がありすぎるメリットとデメリットをご紹介します。
涙袋がありすぎるメリット
涙袋あると女性らしいかわいいさがアップする
普段から涙袋がぷっくりとしている人もいれば、笑ったときにだけ盛り上がって見える人など、涙袋の見え方は人それぞれです。
一般的には目が大きい人のほうが涙袋もぷっくりしている傾向があるようです。涙袋が盛り上がると笑顔が強調されてかわいいさが増し、より女性らしい印象を与えるので憧れる女性が多いのもうなずけますよね。
笑顔にいまいち自信がない女性でも、メイクで涙袋を強調するとチャーミングになり魅力的に映ることでしょう。
初対面の相手に優しい印象を与える
適度に涙袋があることで目が大きく強調され、顔全体も小柄に見えやすくなります。そのため、初対面の相手に対して若く優しい印象を与えやすくなります。
始めて会った人に良いイメージを与えられるだけでなく写真映りもバッチリ。イチイチ、アプリの加工で涙袋を加工する必要もありません。適度な涙袋があることで、男性の「守りたい」という気持ちを刺激するのかもしれませんね。
ナチュラルメイクでも華やかに見える
涙袋があるとナチュラルメイクでもお顔全体が華やかなイメージになります。
日本人は、平たい顔の造りをしていますが、涙袋があるおかげで自然と目元に陰影が生まれ、時間をかけてメイクをしなくても顔に陰影が生れます。
涙袋があれば、付けまつげなど手の込んだメイクを施さなくても、ナチュラルメイクで今風な顔立ちに整えられるというメリットもあります。
優しい雰囲気を持った女性に見える
目元がシャープな女性はクールに見え、近づきにくい印象を与えることもあるようです。その点、涙袋があると柔らかい雰囲気の女性に映り、お会いした相手もリラックスしやすいのではないでしょうか。
涙袋がありすぎるデメリット
涙袋の影が疲れた時のクマに見える
涙袋は目の下がぷっくりと盛り上がっているため、その下の部分が影になりますよね。その影がクマと思われ、疲れていないのに疲れているように見えてしまうのもデメリットのひとつでしょう。
クマではなくただの影なのですが、だからこそメイクでは隠しきれないという悩みを抱えている人もいるようです。
子どもっぽく見える
涙袋があるとかわいい印象を与えるのですが、言い換えれば子どもっぽく見えてしまいます。ふんわりかわいい系になりたいのに・・・シャープなクール系に思われたいのに・・・なぜか子供っぽく見られるなど、自分のなりたいイメージが涙袋によって邪魔されることもあるでしょう。
涙袋がありすぎることを気にする男性もいる
涙袋あると女性らしさが感じられたり可愛いなど、女子には大人気の涙袋ですが、男性から見たらどうなのでしょうか。
女性と男性とではかわいいらしさの基準が違うため、あまりにも不自然な涙袋だと男性からの評価は高くないかもしれません。意外にナチュラル系が好きな男性も多いです。涙袋が強調されるようなメイクは、女性同士の時とデートの時とで使い分けることもオススメです。
ただし、男性が必ず涙袋を気にするかといったら必ずしもそうとは限りません。気になる男性の好みや自分が憧れる女性に合わせた涙袋を意識するのも有効です。
涙袋をかわいいと思うのはアジア圏だけ
欧米では涙袋がありすぎる女性に対して、かわいいという概念はそれほど持っていないようです。それどころか、ホリが深く目鼻立ちがはっきりしている欧米人にとってぷっくりしている涙袋の場合、整形手術などで取り除くこともあるのだとか。
一方で、対照的なのは日本を含むアジア圏での印象です。確かに、ホリのない日本人は平らな顔をしているので涙袋が似合うのかもしれませんね。
泣いたあとに腫れやすい
誰でも泣いた後は目が腫れぼったくなってしまいますが、涙袋がありすぎる人は通常よりも腫れが目立ちやすいというデメリットがあります。夜に大泣きした翌朝には、上まぶたが腫れあがり涙袋はより膨らんで、メイクでは隠しようがないという事態になりかねません。
加齢によって下垂する
残念なことに皮膚は年齢とともにたるんできますよね。涙袋がありすぎると、加齢によって垂れ下がりやすくなってしまいます。
《 ポイント 》
- 女性らしい印象を与えるので憧れる女性が多い。
- 涙袋があると顔全体が華やかなイメージになる。
- 柔らかい雰囲気の女性に映る。
- 疲れている印象を与えるクマに見える。
- 子供っぽく見られるなど、なりたいイメージが邪魔される。
- 不自然な涙袋は男性からの評価が低い。
- 欧米では涙袋にかわいいという概念を持っていない。
涙袋を小さくする方法や作るトレーニングがある
筋肉の量は人それぞれで、何もしなくても腹筋が浮き出てくる筋肉質な人がいるように、生まれつき眼輪筋が発達して涙袋が目立つ人もいればそうでない人もいます。
日頃から目の周りにある筋力を鍛えるように心がけると、お金をかけずに自然な涙袋を手に入れことができるとも言われています。
眼輪筋を鍛える方法
涙袋を作るトレーニングとして簡単な方法は、眼輪筋を鍛えることです。眼輪筋トレーニングは、目元の筋肉が衰えている方向けに涙袋を大きくする方法として紹介されることが多いです。
その一方で目元のたるみやクマ、ハリ不足を改善しスッキリした目元にすることにもつながるため、涙袋がありすぎる方にもおすすめのトレーニングです。
左右両目でウィンクを繰り返しするだけで眼輪筋を鍛えられます。具体的には片方の目に力を込めて「10秒間目を閉じたら開ける」を左右5回ずつ繰り返します。これを1日3セットほど続けましょう。
他にも眼輪筋を鍛える方法は存在します。下まぶたに力を入れて目を細め20秒キープする方法や、目を開けたまま∞の字に眼球を動かす方法などが挙げられます。いずれもスキマ時間に行うことができるため、ちょっとした休憩時間に息抜きがてらトレーニングしましょう。
涙袋にたまった老廃物などを流す
涙袋がありすぎる場合、むくみによって老廃物がたまっている可能性があります。脚や顔のむくみを取りたい時にマッサージするのと同じように、目を優しくマッサージすることで涙袋にたまっている老廃物などを流すことができます。
むくみが改善されると、大きすぎる涙袋が小さくなるのではないでしょうか。涙袋に効果的なマッサージをご紹介しますが、強い力を加えてしまうと目のたるみの原因になってしまいます。
目元は他の皮膚に比べてとても薄いので、くれぐれも優しいタッチで行うようにしてくださいね。
涙袋マッサージのやり方
- 滑りをよくするためにマッサージオイルや乳液をつける。
- 人差し指を使って左右同時に涙袋を上に押し上げて5秒間キープする。
- ゆっくりと回しながら涙袋を優しくマッサージする。
小さく見せるためのメイクをする
メイクを使って涙袋を小さく見せたり、逆に涙袋を作ったりできるってご存じですか?
コンシーラーを使う
大きすぎる涙袋にそのままメイクしても何も改善されません。かえって強調されることもあるので、最初に大きな涙袋の原因である目の下のたるみをコンシーラーで消してしまいましょう。上手に消すことができたら、その上に通常のメイクをしてくださいね。
ハリのある涙袋に見せるためにハイライトを入れる
次はハリのある理想の涙袋を作る方法です。ハイライトカラーを入れると、垂れ下がった涙袋をハリのある状態にカバーすることができます。
アイシャドウとは違い、ハイライトは広めに入れるのでチップの広い面を使って色をのせてから涙袋のくぼみに影を作っていきましょう。肌なじみの良い色のアイブロウを使って、涙袋の下に陰影を作り立体的に見せることで簡単に涙袋ができますよ。
涙袋がなくなることもある
元々、涙袋がありすぎていて悩んでいたのに、気が付いたらなくなってしまって逆に困った、という経験をされる方もいらっしゃいます。涙袋は目元の筋肉である眼輪筋が発達することで浮き上がる膨らみです。つまり、眼輪筋が衰えれば涙袋も小さくなっていってしまいます。
眼輪筋が衰えてしまう原因として、長時間一定の物を凝視することが挙げられます。特に最近はデスクワークやゲーム、アプリ、SNSなどパソコンやスマホと向き合う時間は長くなっています。
何かに視線を集中させ眼球の動きが少なくなることで、眼輪筋も小さくなっていき結果的に涙袋もなくなってしまいます。
まぶたがたるむことで涙袋が目立たなくなる
ここで言うまぶたのたるみとは、目袋のことを指します。この目袋が大きくなることで涙袋が目立たなくなることもあります。
目袋は、眼輪筋の衰えや老化によって目袋は大きくなることが多いです。涙袋の下に目袋は発生するため、大きくなることで涙袋の膨らみが小さくなり結果的に目立たなくなります。
ただし、涙袋の代わりに目袋が目立つようになってしまう上、なくした涙袋を元に戻すのも簡単ではありません。まぶたがたるまないように日頃からの眼輪筋トレーニングをおすすめします。
美容手術は最終手段
涙袋がありすぎて困っている方にとって、最も手っ取り早い解決方法は美容手術でしょう。
涙袋を小さくする手術として代表的なのが、脱脂手術です。たしかに、マッサージなどより短期間で解決できる上、専門医と相談しながら自分に合った施術を検討できます。
その一方で手術費用が高額になりやすく、施術後に腫れや痛み、内出血が起こることもあります。美容手術は最終手段と考え、メリット・デメリットを理解した上で検討しましょう。
最後に
涙袋がありすぎの人と無い人の違いにつて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
涙袋がありすぎるとメリットとデメリットの両方あるのですね。涙袋がありすぎる原因は、眼輪筋が発達して膨らんだ「涙袋」と、加齢によって垂れ下がってしまった「目袋」の二つです。
目袋のたるみを改善するにはマッサージやメイクで改善することができます。コンプレックスをなくし美しくなるためには、ご紹介したマッサージやメイクを参考にしてみてください。
涙袋があってもなくても人の目に魅力的に映るのは自分自身の心がけです。何より大切なのは、毎日笑顔で暮らすことではないでしょうか。