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賞味期限切れのお菓子は食べても問題ないの?
お菓子のパッケージに表示されている賞味期限とは、“美味しく食べることができる期限”を示しています。もうひとつ、消費期限というものがありますが、これは“安全に食べることができる期限”を示しています。
いつまで食べていいの?
賞味期限切れのお菓子は、半年ほどの間なら安全に食べることができるのではないか、とされています。お菓子のパッケージに表示されている賞味期限の1.5倍ほどの期間は、食べることができるように製造されているようなのです。
未開封でなければならない?
賞味期限が、購入した日から3ヵ月あるとしましょう。しかし、美味しく食べることができるのは、未開封の状態で3ヵ月です。やはり、開封してしまった後は、数日で食べ終えることをおすすめします。
こんな賞味期限切れのお菓子は食べちゃダメ!
賞味期限切れの「生菓子」は食べない方が良いです。とくに、生クリームやカスタードクリームなどの水分量を多く含んでいる生菓子は、賞味期限切れになってしまう前に食べ終えてしまいましょう。
また、手作りの焼き菓子(クッキーなど)も賞味期限切れになってしまったら食べない方が良いです。手作りだけどお店で売られていたお菓子だから大丈夫、と思って食べてしまうことも多いと思います。しかし、細菌や雑菌が繁殖しやすいこともあり、傷んでしまいやすいです。
正しく保存することができていなかったお菓子
お菓子のパッケージに表示されている「保存方法」をご確認ください。食べようか迷っている賞味期限切れのそのお菓子、正しく保存されていましたか?
冷蔵保存が必要なお菓子を常温で保存していた場合、日差しが当たる場所や高温になる場所に置かれていた場合など、賞味期限切れになってしまったものは食べない方が良いです。傷んでしまっている可能性が高いですよね。
賞味期限切れのお菓子が販売されているって本当!?
スーパーやドラッグストアやコンビニなどの身近なお店でも、賞味期限切れのお菓子が販売されています。半額のシールが貼ってあったりしますよね。賞味期限を1日や2日過ぎた程度であれば、味や品質に問題はない、ということなのかもしれません。
- 賞味期限切れのポテトチップスが油っぽかった
- 賞味期限切れのチョコレートが白くなり、味も落ちていた
こういった口コミをよく目にします。ポテトチップスの場合、使用されている油分が酸化して、古くなってしまったのだと思われます。チョコレートが白くなることにも油分が関係していますが、安全に食べることができるものの、やはり味は落ちますよね。
賞味期限切れのお菓子を食べることのリスク
可能性はとても低いかと思いますが、未開封でも賞味期限切れになってしまったことや、賞味期限が切れていないお菓子でも開封してしまったことが原因で、細菌や雑菌が繁殖してしまうことがあります。
体調が悪いときに食べてしまったことや、カラダの抵抗力が低下しているときに食べてしまったことによって、食中毒を引き起こしてしまうリスクがある、ということも視野に入れておいて欲しいです。
食中毒の原因となる食中毒菌と症状
- サルモネラ菌(腹痛、下痢、発熱)
- ボツリヌス菌(吐き気、嘔吐、言語障害、視力障害)
- ウエルシュ菌(腹痛、下痢)
- 腸炎ビブリオ(腹痛、下痢、血便)
- セレウス菌(腹痛、下痢、吐き気、嘔吐)
耳にされたことのある菌もあるのではないでしょうか。この5つの菌の中で、加熱することで死滅する菌をご存知ですか?
サルモネラ菌と腸内ビブリオ菌です。お菓子を加熱して食べることはないかと思いますが、サルモネラ菌と腸内ビブリオ菌は加熱することで死滅します。
しかし、他の3つの菌は加熱しても死滅することなく生存します。加熱して食べることのないお菓子なら、食中毒を引き起こしてしまうリスクが非常に高いということですよね。
まとめ
賞味期限とは、未開封の状態で“美味しく食べることができる期限”のことです。開封してしまったお菓子の賞味期限は、表示されている賞味期限よりも早まります。開封したお菓子は当日中、翌日中までには食べ終えてしまいたいですよね。
未開封の賞味期限切れのお菓子を食べるときは、状態や味を確認してみましょう。少しでも異常を感じた場合には、もったいないですが捨ててしまった方が安心です。