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庭キャンプは危ない?
庭キャンプとは、自宅の庭にテントを張ってキャンプをすることです。庭にテントを設営するためのスペースがあれば、いつでも手軽にアウトドア気分を満喫できます。
アウトドア好きにとっては時間を気にすることもなく、いつもと違う空間を楽しむことができるうえに、慌てて片付ける必要もありません。
ところが、庭キャンプは危ないという人もいます。
庭は一般的なキャンプ場に比べるとスペースも狭く設備も整っていませんし、何より屋外で寝るということは通りすがりの人や動物から襲撃され危害を受ける可能性があるから危ないと思うようです。
そこで、防犯上の不安解消やご近所さんへ迷惑をかけることがないように、庭にテントを張って安全に過ごすための対策について考えてみました。
最初は、危険性や問題点がないか確かめながら、庭で「デイキャンプ」を試してみて、安全に楽しめる方法を模索してみましょう。
《 ポイント 》
- 時間を気にすることもなく手軽にアウトドア気分を満喫できる。
- スペースも狭く設備も整っていない。
- 屋外で寝るということは通りすがりの人や動物から危害を受ける可能性もある。
- デイキャンプを試して安全に楽しめる方法を模索する。
庭キャンプの注意点やデメリット
煙が危険!トラブルの原因に!
庭キャンプをするときって焚火やBBQがつきものですよね。近隣住民とのトラブルで一番多いのが、BBQのニオイや煙の問題と言われていますので、BBQをする際は十分配慮しなければいけません。
煙やスス、肉を焼いたニオイは隣家だけでなく風に乗って遠くまで運ばれますのでトラブルになる危険があります。そのニオイが洗濯物についたらなかなか取れないので、ご近所さんが窓を開けていたり、洗濯物を外に干していたら迷惑をかけることになるでしょう。
トラブルを避けるためには庭キャンプをする前にご近所さんに挨拶をして、しっかりと対策を行う必要があります。ご近所さんへ、「臭いや煙などでご迷惑をかけるかもしれません。」と事前にあいさつをしたとしても、できる限りの配慮をはしていきましょう。
大声や音楽には気を付ける
話し声や音楽などの騒音にも気をつけなければいけません。都市部などの住宅地は家が密集しているので、隣家との距離が十分に保たれていないところがほとんどです。
庭キャンプなど、日常と違う催しをするとテンションが上がってしまい、家の中よりも声や音楽などの音量が大きくなってしまいがちです。
庭で流す音楽は直接響きますので騒音に感じる可能性も少なくありません。特に笑い声などは自分で思っているよりも他者にはうるさく感じるため、大人数で騒がないように注意しましょう。
焚火は危ない!取扱いには細心の注意を!
住宅街でのキャンプは、近隣の迷惑にならないようにすることが大前提です。
住宅地の狭い庭でもキャンプだから火を起こしたいと思う人もいるかもしれませんが、庭キャンプでの焚火はトラブルだけでなく火事の原因となる可能性も。危ないので十分注意が必要です。
火の粉が飛んだり炭の後始末が悪かったりすると、火災に発展する危険があり、例え小さくても炎と煙を見て消防署に通報されると消防車が出動する騒ぎにまで発展してしまいます。
狭い庭での焚火はやめた方が良いのですが、どうしても火を起こしたいというのなら、炭は火消し壷に入れるなど火気の取扱いには十分に注意しましょう。
テントやタープなどしっかり固定する
ご自宅の庭であってもテントやタープの固定は必ず行いましょう。天候に恵まれているからといってそのまま設営してしまう人もいますが、急に突風が吹くこともありますのでおすすめできません。
テントが飛ぶなど不測の事態が起きたらケガをするだけでなく、ご近隣の建物にまで被害を与えてしまいます。安心して庭キャンプをするためには、面倒でもテントやタープをロープとペグでしっかり固定するようにしてくださいね。
《 ポイント 》
- BBQのニオイや煙の問題には十分配慮しなければいけない。
- 庭で流す音楽や笑い声などは直接響くため騒音に感じる。
- 火の粉が飛んだり炭の後始末が悪いと火災に発展する危険性がある。
- 天候に恵まれていてもテントやタープはしっかり固定する。
庭キャンプのメリット
キャンプ場でのキャンプも楽しいですが、手軽にできる庭キャンプにもたくさんの魅力があります。こちらでは庭キャンプのメリットをご紹介しましょう。
キャンプ道具の積み込みや運搬をしなくてよい
キャンプ道具の積み込みや運搬をする必要がないというのが、庭キャンプの一番のメリッではないでしょうか。
<一般的なキャンプの場合>
- 車にキャンプ道具を積みこみ、キャンプ場に到着したら車から荷物を下ろす作業。
- キャンプ終了後は車に荷物を積み込み、家に着いたら車から荷物を下ろして家の中に運ぶ作業。
この二つの作業が思いのほか重労働なんです。
キャンプ場に泊まらない「デイキャンプ」でも、同じ作業が発生します。どうやってキャンプ道具を効率よく車に積み込むかで悩むという方も少なくありません。
その点、庭キャンプだと荷物の積み下ろしの手間もなく、時間の許す限り楽しめるのが大きなメリットでしょう。加えて庭キャンプであれば、ゴミ処理や忘れ物の心配もありませんよね。
家の調理器具や設備を使える
自宅の庭で行うキャンプですから、家で使っている調理器具や食材をそのまま使えます。
野菜のカットや下ごしらえを自宅のキッチンで行えますし、家のコンロや電子レンジ、炊飯器などいつものように気軽に電源や調理器具を使って調理ができるという、これ以上の便利さはありませんよね。
使い終わった食器や調理器具は、そのままキッチンに持って行くことができ、片付けも非常にラクなので、疲れていてもそれ程ストレスを感じないでしょう。
気温が低下する夜中に寒くなったとしても、布団や電気毛布など使用できるので、快適に庭キャンプを行うことができます。
予約する必要がなくいつでも気軽にできる
最近のキャンプ場はとても人気があり、休日の予約が取れないというキャンプ場もあるようです。キャンセルが出るかは当日までわからないので、キャンプをしたいと思った時にできないのは残念ですよね。
その点、庭キャンプなら自分や家族がしたいときにいつでも無料で設営でき、天候に左右されることもありません。
トイレやお風呂も問題ない
キャンプ場で一番困ることは、トイレではないでしょうか。清潔感のあるキャンプ場のトイレであれば困ることはないでしょうが、使用するのに気が引けてしまうトイレや、トイレットペーパーが常備されていないキャンプ場も少なくありません。
キャンプ場にあるトイレは、防犯上、夜中に電気をつけっぱなしにしていますので、特に夏場は灯りに集まってくる虫の問題も悩みの一つでしょう。
BBQをするとついつい飲み物もすすみトイレも近くなりますが、庭キャンプでは自宅のトイレやお風呂、洗面所を自由に使えるのでそんな心配は不要なのです。
《 ポイント 》
- キャンプ道具の積み込みや運搬をする必要がない
- 家で使っている調理器具や食材をそのまま使える。
- 予約する必要がなく、天候にも左右されない。
- 庭キャンプでは自宅のトイレやお風呂、洗面所を自由に使える。
安全な庭キャンプのためのアイテムや正しい準備
玄関のセンサーライトをONにする
自宅の玄関に人や動物が近づくと光るセンサーライトを設置している場合は、庭キャンプをしている間ずっとONにしておきましょう。
庭の入口をすのこなどで塞ぐ
門扉がなく道路から庭が丸見えの場合は、目隠し用にすのこを立ててみましょう。できれば、庭の入口を人が侵入できないように塞いでしまいましょう。すのこは自立しないのでひもで庭木に固定しなければいけませんが、あるのと無いのでは安心感が違います。
防犯ブザーを常備
普段お子様がランドセルにつけている防犯ブザーで十分ですので、念のためテントの中に置いておきましょう。テントの中の頭上にはモノを下げられるヒモや金具がついていますので、暗闇の中でも手で探せるように常備しておきます。
夜中のランタンは消して真っ暗にする
テントはできるだけ道路から見えない場所に設営するに越したことはないのですが、住宅地ではなかなかそうはいきません。そんな住宅地で遅くまでランタンがついていると、どうしても目についてしまいますよね。
なので夜、寝るときはランタンを消して真っ暗にして存在感を消します。逆に道路から見える家の中の電気をつけっぱなしにしていると、防犯効果が高まるかもしれません。
雨などの天候急変に対応するテント
キャンプ用のテントを購入する際は、急な大雨や風にも対応できる耐水性のあるものがおすすめです。耐水圧の目安は耐水圧1,500mm~2,000mmとされていますので、安く販売しているポップアップテントと比べてどのような違いがあるのかお店のスタッフに尋ねてみましょう。
BBQは無煙ロースターで!
自宅の庭でキャンプをしながらBBQができたら、友人や家族と集まって楽しめますよね。ですが、煙やニオイでご近所さんに迷惑をかけてしまいます。最近はBBQコンロの種類も豊富で、無煙タイプもお手軽価格で販売されています。
ご近所さんに気兼ねすることなく、本格的なアウトドアの雰囲気を楽しみたい方には、煙の発生が少なく温度管理がしやすい無煙ロースターがおすすめです。
《 ポイント 》
- 玄関のセンサーライトや防犯ブザーをONにして活用する。
- 庭の入口を人が侵入できないようにすのこで塞ぐ。
- 寝るときはランタンを消し真っ暗にして存在感を消す。
- 急な大雨や風にも対応できる耐水性のあるテントがおすすめ。
- 煙の発生が少なく温度管理がしやすい無煙ロースターでアウトドアの雰囲気を楽しむ。
最後に
庭キャンプのメリットとデメリット、楽しむために注意すべきことについてご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
デメリットがあることは仕方がないのですが、庭キャンプにはメリットがたくさんあります。毎日忙しく過ごしているとなかなか自然を満喫する機会を持てませんが、この記事を参考に工夫をするだけで自宅の庭でもキャンプが楽しめます。
近隣への迷惑にならないように注意しながらデメリットをクリアして、庭キャンプを最大限に楽しんでみてはいかがでしょうか!