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落とした財布が見つかる確率や戻ってくるまでの日数とは?
落とした財布が見つかる確率と見つかるまでの日数はどのくらいだと思いますか?
答えは…「落とした財布が見つかる確率は60%」「落とした財布が見つかるまでの日数は1日以内」が多い。
これは、チューリッヒ大学の経済学者の実験結果です。実験内容は、世界各国で総数1万7千個の財布を公共施設に落とし、見つかるか(戻って来るか)を実験しました。簡単な話、拾った財布を職員が正直に届けるか?という実験ですね。
実験では。半透明で中身が見えるケースに、現金、連絡先や鍵など、ケースに入れる中身を数パターン作り、落としたそうです。
その結果、落とした財布が見つかる確率は60%で、財布が見つかるまでの日数は1日以内という結果がでたようです。ただし、財布は見つかっても中身のお金は抜かれていることが多かったようです。
落としてから日数がたつほど財布が見つかる確率は低くなり、2日目から20%に激減し、日数がたつほど見つからなくなる、5日を過ぎるともう見つからない・・・。
また、見つかったケースの中身を見てみると、次のような結果だったようです。
- 財布の中に入っているお金が高額のものほど戻ってくる確率が高い。
- 鍵が一緒に入っていると更に確率が高くなる。
てっきり、高額ほど戻ってこないと思っていましたので、ちょっと意外でしたが、財布のお金が高額なほど、「盗んだ」という感覚が強くなり嫌悪を感じるためのようです。
でも、中のお金は盗まれていたのケースが多かったのは、罪悪感で中身の財布やケースは返してあげよう・・というものでしょうか。
ちなみに、財布を落とした国によって見つかるまでの日数や確率は異なり、返却率が高いのはスイスやノルウェーで、低いのが中国やマレーシアなどのアジア圏だったようです。
参考:Researchers ‘Lost’ 17,000 Wallets in Hundreds of Cities to See What People Would Actually Return
《 ポイント 》
- 落とした財布が見つかる確率は60%
- 落とした財布が見つかるまでの日数は1日以内が多い
- 財布は戻ってきても中のお金は無いことが多かった
- 落としてから日数がたつほど財布が見つかる確率は低くなる
- 高額ほど戻ってくる確率が高い
- 財布と鍵が一緒だと戻って来る確率は高くなる
財布が見つかるまでにすべきこと
財布を落として見つかるまでの日数は、落としてからの対処によって異なる可能性があります。早ければ早いほど財布が見つかるまでの日数は早くなります。
財布がみつかるまでにすべきこと
- 落とした可能性がある場所を探す。※バスや電車なら落とし物センターに確認する。お店ならお店に確認する。
- 警察に確認し、なければ遺失届をする。警視庁の拾得物情報をウェブサイトで確認する。
- キャッシュカード・クレジットカードなどを停止する。
- 運転免許証や保険証が入っていたら再発行手続きをする。
1.自分で探す
落とした場所、落としたと思われる場所をすぐ探しましょう。外出して財布を出していないのに財布が無い場合は、自宅に置き忘れていないかを確認しましょう。
また、バスや電車などで落としたのであれば、バスや電車などの落とし物センターに連絡をして確認しましょう。電話または窓口に行く場合は。乗車時間と降車時間を伝えましょう。
お忘れ物のご案内 JR東日本
お忘れ物をしたときは-東京メトロ
お忘れ物・落とし物│東急電鉄
2.警察に届ける
近くの警察署や交番に行って遺失届を出しましょう。遺失届の際は次のポイントを確認されます。
- 落とした日時や場所。
- 名前
- 財布に入っているもの。キャッシュカードなら名前・口座番号など。
- 財布の色や形
注意点
落とした(忘れた)場所が店舗等施設内の場合、警察に提出されるまで1~2週間程度かかる場合があります。
鉄道等で落とし物をした場合、落とし物が終点駅等を管轄する警察署に届けられる場合があります。この場合、遺失届をした警察署以外の警察署から連絡がくることがあります。
警察では、遺失物法によって、落とし物の保管期間が3ヵ月と決められています。3ヵ月を超えると、拾った人のものになります。ただし、携帯電話や運転免許証など個人情報に関わる物品については個人情報保護として拾った人のものにはなりません。
なお、最初の1ヵ月は管轄の警察署に保管、その後は、警視庁遺失物センターで保管されます。
警察のウェブサイトを確認する
警察庁では、拾得物情報を「都道府県警察の落とし公表サイト」で公表していますので検索しましょう。拾得された日時、場所、物件の種類等から、警察に届いているか、どこの警察署で保管されているかを調べることができます。
3.クレジットカードやキャッシュカードを停止する
クレジットカードやキャッシュカードが入っていた場合、不正利用など悪用される可能性がありますので危険です。警察に遺失届を出す前にクレジット会社や銀行に連絡するのがおすすめです。
カードを悪用された場合、自己負担しなければならない可能性があります。紛失届を出しておけばカードの利用を停止し、不正利用されたとしても保険などが適用される可能性があります。
4.運転免許証や保険証が入っていたら再発行手続きをする
運転免許証や保険証が入っていた場合、必ず警察署や交番に遺失届を提出しましょう。お財布の遺失届と一生でOKです。
免許証の場合、居住地がある都道府県の警察署で再交付の手続きをしましょう。
保険証の場合、勤め先を通して加入している人は、勤め先を通して再交付申請書を協会けんぽへ提出しましょう。国民健康保険の場合は居住地域の役所で手続きをしましょう。
財布が見つかったらお礼はするべきかどうか
お礼ができないケース
先に説明しましたが、落とした財布が見つかる確立は60%、財布が見つかるまでの日数は1日ですが、財布が見つからないことや財布の中身が無くなることを考えたら、届けてくれた人に感謝すべきですよね。
ただし、「拾った人」が警察に届けた時点で「拾った人」に住所氏名を聞きますが、その住所氏名を「持ち主」に伝えるかを確認します。
多くの人が「持ち主」に自分の住所氏名を伝えるのを断るようです。「拾った人」の住所氏名が分からなけれはお礼をしたくてもできませんよね。
一般的には戻った金額の10%
「拾った人」が住所氏名を伝えるよう希望された場合は、お礼をするのが一般的です。電話でもかまいませんのでお礼をしましょう。お金でお礼をする場合は、一般的に戻ってきた金額の10%といわれています。
拾ったお礼は請求できる
もし、「拾った人」がお礼を請求したらどうしますか?
実は、法律的には「拾った人」は「持ち主」にお礼を請求できる権利があるのです。金額は落とし物の価値の5%~20%の間で、具体的なお礼は「持ち主」と話し合って決めることになります。
お礼を請求されて、気持ちよく払うことができればいいですが、中にはお礼を要求されて気分を悪くするかもしれません。法律で「拾った人」が請求できることは忘れないでくださいね。支払いたくない場合や金額は「拾った人」と話し合いましょう。
警察庁のホームページで、落とし物を拾って警察に届けた「拾得者(拾った人)」の権利について記載されています。
① 遺失者に報労金を請求する権利
遺失者が判明した場合、落とし物の価値の5%から20%の間で遺失者からお礼を受けることができます。ただし、駅、デパート等の施設で拾われた場合、お礼は施設と折半となるので、落とし物の価値の2.5%から10%となります。※①の報労金については、遺失者と話し合って決めてください。
※①の報労金を請求する権利は、落とし物が遺失者に返還された後1か月を経過したときは、請求することができなくなります。
出典:警察に届け出ましょう!|警察庁Webサイト
最後に
落とした財布が見つかる確率は60%、日数は1日、つまり当日中に可能性があるということです。
これが早いと思うか、当たり前だと思うかは人それぞれだと思います。
大切なのは財布を落とさないようにすることです。バッグの奥にしっかり入れておく、出し入れの際は、お財布がバッグに入っているかをちゃんと確認しましょう。