なぜクモは家に出てくるの?4つの理由と出やすい部屋の特徴を解説

床の上を這う小さなクモ

ほとんどのクモは人には無害であるものの、家の中で見かけた場合は対処したいですよね。クモが家に出る理由は、ゴキブリやハエのように食べかすなどを求めて侵入してくるわけではありません。クモが家に出る理由と出やすい部屋の特徴を解説します。

クモが家に出る4つの理由

壁を這う小さなクモ

クモが家に出る主な理由は、家の中にいるクモのエサとなる害虫が原因、というのをご存じでしょうか。

1.家の周りがクモの住み着きやすい環境になっている

クモは湿気が高く水に濡れない場所、風が強くない静かな場所を好みます。なぜなら、そのような場所には、クモのエサとなるハエやダニ、アリ、ゴキブリなども多いからです。

クモにはクモの巣をはるタイプと、巣を張らずにエサを求めて徘徊しているタイプと2種類に分けることができます。

家に出てくるクモは、クモの巣を張らない徘徊タイプとなり、エサとなる害虫を求めて徘徊しています。家の周囲にクモにとって住み着きやすい環境があると、自然とクモも集まってきてしまいます。

2.窓や隙間から家に侵入する

前述したように、クモはハエやアリ、ゴキブリなどをエサにするため、エサになる虫を追いかけて家の中に侵入してきます。侵入経路は害虫と同じで、窓が開いていなくても、わずか1㎜程度の隙間でも侵入できてしまうのです。

また、換気扇や通風口などからも侵入するケースも多いのでカバーを付けるなどで対策を取っておきましょう。。

3.通販の段ボールなどに潜んでいる

通販やオンラインショッピングなどで購入をした際、運ばれてくる段ボールにクモが付着していたり、箱の中に潜んでいるケースもあります。段ボールで届いた荷物はできるだけ家の外で開けて、箱は室内に持ち込まないほうがいいでしょう。

4.洗濯物に付着してそのまま取り込んでしまう

外に干している洗濯物に付着していることに気づかず家の中に取り込んでしまうケースも考えられます。特にクモやクモのエサとなる虫が生息しやすい場所が近い場合は、洗濯物を取り込む際は、軽くはたいたりクモなどの虫がついていないか注意しましょう。

クモが出やすい部屋の特徴とは

窓のサッシを掃除しているところ

クモがよく出る家にはどのような特徴があるのでしょうか。ここからはクモが出やすい環境の特徴を解説します。

清潔が保てていない部屋

クモが家の中に侵入する理由は、エサとなるゴキブリやハエなどをとるためです。ダニは人のフケやあか、髪の毛、ホコリなどのハウスダストをエサにしています。ゴキブリは雑食のため、食べかすや水回りなど湿気の高い場所を求めて侵入してきます。

つまり、家の中が清潔に保てていないと、クモのエサとなるゴキブリやダニ、コバエなどが家の中に入ってくるため、クモもエサを求めて家の中に侵入してくるのです。

窓を開けっぱなしにしていることが多い

窓を開けっぱなしはもちろん、たとえ網戸にしていても網戸が破けていると害虫やその害虫を求めてクモが入ってきます。

  • 網戸が劣化して隙間ができる
  • アルミサッシの立てつけが悪い
  • 網戸を左側の窓で使っている

このようなことも原因となります。

網戸を左側の窓で使っているというのは、引き違い窓では左の窓が家の外側、右の窓が家の内側になるよう交差させて作られます。

そして、網戸は右側の窓をカバーするように設計されているのをご存じでしょうか?網戸を左に移動させた状態で左の窓を開けると、サッシ部分に隙間ができ、簡単に虫が侵入できてしまうのです。

クモを駆除しない家もある

クモは益虫とも呼ばれ駆除しない家も少なくありません。益虫とは害虫を食べたり受粉を媒介したりして、人類に役立つ昆虫です。

ダニやコバエ、ゴキブリなどをエサとするクモがいることで家の中の害虫を退治してくれることや、クモ自体は人間には無害である種類がほとんどです。そのため、家の中で見かけてもあえて駆除しないという選択肢も存在しています。

クモを寄せ付けないためには害虫駆除をする!

クモを退治する駆除剤なども市販されていますが、クモを駆除してもクモのエサとなる害虫が家に侵入してくればクモも自然と寄ってきてしまいます。クモを寄せ付けないためには、ダニやコバエ、ゴキブリなどクモのエサとなる害虫を駆除して、家の中に侵入させないようしましょう!

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